ここでは、本製品で提供するサンプルプログラム-Sample27-について説明します。
Sample27では、NetCOBOLのCOMサーバ機能を使用して作成したCOMサーバを、ASP(Active Server Pages)のVisual Basic Scripting Edition(以降ではVBScriptといいます)から呼び出して使用する例を示します。
なお、ASPとそこで使用するVBScriptの詳細は、市販の解説書を参考にしてください。
このプログラムを動作させるためには、以下の製品が必要です。
以下のいずれかの製品
Windows Server 2008 R2
Windows Server 2012
Windows Server 2012 R2
Microsoft(R) Internet Information Services 7.5以上
概要
ASP(Active Server Pages)は、HTML文書にスクリプト言語を埋め込むことにより動的なWebアプリケーションを構築する方法の1つです。
ASPのVBScript中では、ASPの組込みオブジェクトであるServerとそのメソッドCreateObjectを使用して、COMサーバのオブジェクトを生成することができます。生成したオブジェクトからCOMサーバの提供するメソッドの呼出しが可能となります。
この機能を使用して、Sample25のCOBOLサーバプログラムを使ったオンラインストアのWebアプリケーションを作成します。
プログラムの構成
このSampleプログラムは次の構成と呼出し関係を持っています。
提供プログラム
MENU.ASP(ASPページファイル)
AUTH.ASP(ASPページファイル)
CATALOG.ASP(ASPページファイル)
CONFIRM.ASP(ASPページファイル)
ORDER.ASP(ASPページファイル)
STYLE.CSS(スタイルシートファイル)
CATALOGTITLE.gif(画像ファイル)
FJLOGO.gif(画像ファイル)
Makefile(メイクファイル)
プログラムを実行する前に
このSampleでは、Sample25で作成したCOMサーバプログラムを使用します。Sample25のプログラムをビルドして、COMサーバとしての登録や実行環境情報の設定をしておいてください。
次にSample27をインターネット インフォメーション(IIS) サービスマネージャで登録します。登録する方法を示します。
インターネットインフォメーションサービスマネージャを起動して、“Default Web Site”を選択し、コンテキストメニューの“アプリケーションの追加”を選びます。
エイリアスを入力し、次にASPページファイルがあるSample27の物理パスを入力します。
プログラムの実行
ここでは、ドメイン名を“user”、仮想ディレクトリ名を“sample27”として登録します。
WWWブラウザは、Microsoft(R) Internet Explorerを使用しています。
URLに以下の情報を設定します。
メニュー画面が表示されるので、“カタログショッピング”を選択して、[OK]ボタンをクリックします。
会員認証画面が表示されます。ユーザIDとパスワードを入力して[OK]ボタンをクリックします。ユーザIDは、USER0001~USER0010が使用できます。パスワードはユーザIDと同じです。
なお、パスワードは非表示になっているので注意してください。
→ カタログ画面が表示されます。
注文する個数を入力して、[オーダー]ボタンをクリックします。
→ オーダー確認画面が表示されます。
[オーダー発行]ボタンをクリックします。
受注画面が表示されます。
[メニュー]ボタンをクリックすると、1.のメニュー画面に戻ります。