ここでは、本製品で提供するサンプルプログラム-Sample14-について説明します。
Sample14では、Visual Basicアプリケーションから、COBOLで作成したDLLの呼出し方法を簡易ATM端末処理機能のプログラム例で示します。
なお、このプログラムをビルドおよび動作させるためには、Microsoft .NET Framework 4.0以降が必要です。
概要
サンプルプログラムは、以下のATM端末の機能を実現しています。
新規口座の作成
入金処理
出金処理
口座のデータ(口座番号、暗証番号、氏名および貯金額)は、索引ファイルに保存します。
索引ファイルの構造は、以下に示すとおりです。
口座番号 9(5) 主レコードキー 暗証番号 9(4) 氏名 N(6) 貯金額 9(6)
ATM端末から要求された機能により、索引ファイル内の任意の口座のレコードのデータを更新します。
提供プログラム
K_ken.cob(COBOLソースプログラム) :口座番号を検索する
K_sin.cob(COBOLソースプログラム) :新規口座を作成する
K_nyu.cob(COBOLソースプログラム) :口座に入金を行う
K_syu.cob(COBOLソースプログラム) :口座に出金を行う
Makefile_VB(Visual Basicプロジェクトをビルドするメイクファイル)
Makefile_COBOL(NetCOBOLプロジェクトをビルドするメイクファイル)
VBProj\AssemblyInfo.vb(Visual Basic アセンブリ情報ファイル)
VBProj\Sample14.sln(Visual Basic ソリューションファイル)
VBProj\Sample14.vbproj(Visual Basic プロジェクトファイル)
VBProj\Sample14_bas.vb(Visual Basic標準モジュール)
VBProj\Sample14_frm.vb(Visual Basic ソースコードファイル) :簡易ATM 端末処理のメイン処理を行う
VBProj\Sample14_frm.resX(Visual Basic XMLリソースファイル) :簡易ATM 端末処理のメイン処理を行う
VBProj\Sample14_frm.Designer.vb(Visual Basic デザイナコードファイル) :簡易ATM 端末処理のメイン処理を行う
VBProj\Sinki.vb(Visual Basic ソースコードファイル) :新規口座を開く
VBProj\Sinki.resX(Visual Basic XMLリソースファイル) :新規口座を開く
VBProj\Sinki.Designer.vb(Visual Basic デザイナコードファイル) :新規口座を開く
VBProj\Sinkichk.vb(Visual Basic ソースコードファイル) :新規口座について口座番号を確認する
VBProj\Sinkichk.resX(Visual Basic XMLリソースファイル) :新規口座について口座番号を確認する
VBProj\Sinkichk.Designer.vb(Visual Basic デザイナコードファイル) :新規口座について口座番号を確認する
VBProj\Sele.vb(Visual Basic ソースコードファイル) :入金/出金選択を行う
VBProj\Sele.resX(Visual Basic XMLリソースファイル) :入金/出金選択を行う
VBProj\Sele.Designer.vb(Visual Basic デザイナコードファイル) :入金/出金選択を行う
VBProj\Nyukin.vb(Visual Basic ソースコードファイル) :入金処理を行う
VBProj\Nyukin.resX(Visual Basic XMKリソースファイル) :入金処理を行う
VBProj\Nyukin.Designer.vb(Visual Basic デザイナコードファイル) :入金処理を行う
VBProj\Syukin.vb(Visual Basic ソースコードファイル) :出金処理を行う
VBProj\Syukin.resX(Visual Basic XMLリソースファイル) :出金処理を行う
VBProj\Syukin.Designer.vb(Visual Basic デザイナコードファイル) :出金処理を行う
VBProj\Error_h.vb(Visual Basic ソースコードファイル) :エラーメッセージを表示する
VBProj\Error_h.resX(Visual Basic XMLリソースファイル) :エラーメッセージを表示する
VBProj\Error_h.Designer.vb(Visual Basic デザイナコードファイル) :エラーメッセージを表示する
COBOL85.CBR(実行用の初期化ファイル)
使用しているCOBOLの機能
使用しているCOBOLの文
MOVE文
IF文
PERFORM文
COMPUTE文
OPEN文
READ文
WRITE文
REWRITE文
CLOSE文
EXIT文
プログラムの内容
Visual Basicアプリケーションを起動し、フォームがロードされたときにCOBOLプログラムの初期化手続きを行うサブルーチンJMPCINT2を呼び出します。
[新規口座]ボタンを押すと、入力用フォームが開き、各項目を入力して[OK]ボタンを押すと、入力した内容がCOBOLアプリケーションに渡されます。
COBOLアプリケーションは、入力した内容をレコードに書き込み、数値をVisual Basicアプリケーションに返却します。
Visual Basicアプリケーションでは、返却された数値をテキストボックスに出力します。
Visual Basicアプリケーションを終了し、フォームがアンロードされたときに、COBOLプログラムの終了手続きを行うサブルーチンJMPCINT3を呼び出します。