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NetCOBOL V11.0 入門ガイド
FUJITSU Software

2.7.3 デバッグ操作

ここでは、次に示すようなデバッグ操作について説明します。

2.7.3.1 ある文に達したら実行を中断する

ソースプログラム中のある文に達したら、プログラムの実行を中断してデバッグ操作を可能にするには、ブレークポイントを設定します。ブレークポイントを設定すると、ブレークポイントを設定した前の文の処理でプログラムが中断されます。

ブレークポイントを設定するデバッグ操作の手順を説明します。

  1. ブレークポイントを設定するには、デバッグパースペクティブのCOBOLソースプログラムが表示されているビューで、ブレークポイントを設定する行の左端にカーソルを置きます。

  2. マウスを右クリックし、[ブレークポイントの追加]を選択します。

  3. ブレークポイントを設定すると、行の左端にが表示され、行に色がつきます。

  4. [ブレークポイント]ビューに設定したブレークポイントが表示されます。

  5. ブレークポイントを設定した文の前の処理でプログラムが中断されます。ブレークポイントを設定した行に現在の命令ポインタを示すが表示され、行の色が変わります。

2.7.3.2 1文だけ実行して実行を中断する

ソースプログラムの1文だけ実行したら実行を中断するには、[デバッグ]ビューのツールバーボタン または[F5]キーをクリックします。

2.7.3.3 データの値を確認する

データの現在の値を確認するには、[ウォッチ]ビューを使用します。

ここでは、データ名「索引レコード」の値を確認する例を元に、データの値を確認する手順を説明します。

  1. エディタ上で値を確認するデータを範囲選択し、右クリックします。

  2. コンテキストメニューから[ウォッチビューへ追加]を選択します。

    →[ウォッチ]ビューに[索引レコード]が追加されます。[索引レコード]を展開すると、従属する項目がツリー状に表示され、集団項目全てを確認できます。

  3. プログラムを実行しながら、データの値が変化するのを監視します。

    このサンプルでは、41行目のMOVE文を実行すると「索引レコード」が変化します。

2.7.3.4 データの値が変更されたら実行を中断する

データの値が変更された場合に実行を中断することができます。

ここでは、データ名「索引レコード」の値が変更される度に実行が中断する例を元に、手順を説明します。

  1. 「索引レコード」を[ウォッチ]ビューに追加します。

  2. 「索引レコード」を右クリックし、[値変更時に中断]を選択します。

  3. プログラムを実行すると、「索引レコード」が変更される度に実行が中断します。

    このサンプルでは、41行目のMOVE文により「索引レコード」が変更されるので、42行目のWRITE文で中断します。