出力されたメッセージの対処として、当社技術員への調査を依頼する場合は、root 権限でログインして、以下の資料を採取してください。
資料を採取する際は、できるだけ事象が発生している状態で採取してください。
事象が収束した後やシステム再起動後に採取された資料では、システム状況が変化して調査できない場合があります。
資料採取ツール(pdfssnap.sh, fjsnapコマンド)の出力結果
pdfssnap.sh および fjsnap コマンドを使用して調査資料を採取してください。可能な限り DFS を共用する、すべてのサーバで採取してください。
「pdfssnap.sh の実行」を参照してください。
「fjsnap コマンドの実行」を参照してください。
クラッシュダンプ
サーバがパニックした場合など、トラブル調査資料としてクラッシュダンプファイルも採取してください。詳細は「クラッシュダンプの採取」を参照してください。
pdfsck コマンドの実行結果
DFS で不整合が発生して、復旧が必要な場合に採取してください。詳細は「pdfsck コマンドの実行結果」を参照してください。
デーモンのコアイメージの採取
DFS のエラーメッセージの対処で、各デーモンにおけるコアイメージが必要となった場合に採取してください。詳細は「デーモンのコアイメージの採取」を参照してください。
なお、調査資料を至急送付する必要がある場合は、初期調査用の資料として以下を採取してください。
資料採取ツール(pdfssnap.sh)の出力結果
/var/log/messages*
初期調査用の資料を採取したあとで、必ずほかの資料も採取してください。
資料を採取するサーバに root 権限でログインします。
pdfssnap.sh を実行します。
# /etc/opt/FJSVpdfs/bin/pdfssnap.sh <Enter>
注意
pdfssnap.sh では、コマンドを実行したディレクトリ配下に調査資料が採取されます。そのため、コマンドを実行するファイルシステムに100MB 程度の空き領域が必要となります。
資料を採取するサーバに root 権限でログインします。
fjsnap コマンドを実行します。
# /opt/FJSVsnap/bin/fjsnap -a {任意のファイル名} <Enter>
通常は、パニック後のサーバ起動時に "/var/crash/パニックした時刻" 配下に保存されています。パニックが発生したすべてのサーバで採取してください。
# pdfsck -N -o nolog {代表パーティションのブロック特殊ファイル} <Enter>
コアイメージの採取は、すべての DFS 管理サーバで行ってください。
以下に pdfsfrmd デーモンのコアイメージの採取を例として手順を示します。
プロセス ID の特定
ps コマンドにより、プロセス ID を特定します。pdfsfrmd デーモン以外が対象の場合は、grep コマンドの引数を変えてください。
# /bin/ps -e | /bin/grep pdfsfrmd <Enter> 5639 ? 00:00:25 pdfsfrmd
出力の先頭が pdfsfrmd デーモンのプロセス ID です。pdfsfrmd デーモンが動作していない場合は、出力されません。動作していない場合は、ほかのサーバで採取してください。
参考
MDS のコアイメージを採取する際は、grep コマンドの引数に pdfsmg を指定してください。
参照
ps コマンドおよび grep コマンドの詳細は、オンラインマニュアルページを参照してください。
コアイメージの取得
gcore コマンドにより、pdfsfrmd のコアイメージをファイル /var/tmp/pdfsfrmd_node1.5639 へ採取します。その後、tar コマンドでファイルを圧縮します。
# /usr/bin/gcore -o /var/tmp/pdfsfrmd_node1 5639 <Enter> gcore: /var/tmp/pdfsfrmd_node1.5639 dumped # /bin/tar czvf /var/tmp/pdfsfrmd_node1.5639.tar.gz /var/tmp/pdfsfrmd_node1.5639 <Enter> # /bin/ls -l /var/tmp/pdfsfrmd_node1.5639.tar.gz <Enter> -rw-rw-r-- 1 root other 1075577 6月 12日 16:30 /var/tmp/ pdfsfrmd_node1.5639.tar.gz
参照
tar コマンドの詳細は、オンラインマニュアルページを参照してください。