各サーバのバックアップ方法について説明します。
ここでは、マスタサーバ(プライマリ・セカンダリ)、開発実行環境サーバ、および連携サーバのバックアップ方法について説明します。
スレーブサーバ以外の各サーバのバックアップは、対象のサーバ上で bdpp_backup コマンドを実行することで行います。
注意
bdpp_backup コマンドでは、開発実行環境サーバで開発した MapReduce アプリケーションや、連携サーバ上に存在する既存の業務システムや業務データなどのバックアップは行いません。別途、ユーザー自身でバックアップを行い、退避させておく必要があります。
バックアップ手順
マスタサーバ(プライマリ)に root 権限でログインします。
bdpp_stop コマンドを使用して、Hadoop を停止します。
バックアップを行うサーバに root 権限でログインします。
bdpp_backup コマンドを実行します。
例
マスタサーバ(プライマリ)で、バックアップを /var/backup 配下に格納し、かつ、クローニングイメージのバックアップを行わない場合
# /opt/FJSVbdpp/bin/bdpp_backup -d /var/backup -q <Enter>
注意
bdpp_backup コマンド の実行に失敗した場合は、出力されたメッセージの意味や対処方法を参考にして、または、必要に応じてバックアップログ(/var/opt/FJSVbdpp/log/bdpp_backup.log)を参照して、失敗した原因を取り除いてください。
前回の失敗時にバックアップ格納ディレクトリおよびその配下が作成されていた場合は全て削除してから、再度バックアップコマンドを実行してください。
マスタサーバ(プライマリ)で bdpp_backup コマンドをオプションの指定をせずに実行した場合、クローニングイメージを含めてバックアップします。このとき、クローニングイメージのファイルサイズ × イメージ数に比例して、ファイルのコピー(ディスク I/O)に時間がかかるため、バックアップ処理が長期化する場合があります。
不要なクローニングイメージは、バックアップの実施前に bdpp_removeimage コマンドで削除してください。また、必要に応じて -q オプションを指定してクローニングイメージのバックアップ処理をスキップしてください。
bdpp_removeimage コマンドの詳細は、「A.11 bdpp_removeimage」を参照してください。
バックアップコマンドで採取したバックアップは、アーカイブ化して他のサーバやテープなど別媒体へ退避させてください。
参考
バックアップのアーカイブ化
ここでは、例として /var/backup 配下に作成したバックアップ格納ディレクトリとその配下を tar コマンドを使用して、 アーカイブ化する方法を記述します。
# cd /var/backup <Enter> # tar cvf FJSVbdpp-backup-master1-20121010.tar FJSVbdpp-backup <Enter>
ここでは、スレーブサーバのバックアップ方法について説明します。
スレーブサーバのバックアップは、スレーブサーバのクローニングイメージを作成することによって行います。
導入済みのスレーブサーバから、クローニングイメージを作成してください。
クローニングイメージの作成方法については「6.3.1.4 クローニングイメージの作成」を参照してください。
ポイント
仮想環境に導入したスレーブサーバについては、バックアップを行う必要はありません。
注意
物理環境にスレーブサーバを導入し、かつクローニング機能を利用しない場合は、ご利用のバックアップソフトウェアを使用し、システムイメージをバックアップしてください。