2台目以降のスレーブサーバを構築する前に、マスタサーバと導入済みの1台目のスレーブサーバとの接続が正常に行えることを確認します。
この確認は、マスタサーバ(プライマリ)上で実施します。また、すべて root 権限で実施します。
1台目のスレーブサーバとの接続確認用に、スレーブサーバ定義ファイル /etc/opt/FJSVbdpp/conf/slaves を編集するため、スレーブサーバ定義ファイルを一旦、バックアップします。
# cp /etc/opt/FJSVbdpp/conf/slaves /etc/opt/FJSVbdpp/conf/slaves.bak <Enter>
スレーブサーバ定義ファイルを編集し、接続確認対象のスレーブサーバのみを残して、他のスレーブサーバを削除します。
編集前:
# cat /etc/opt/FJSVbdpp/conf/slaves <Enter> slave1,slave2,slave3,slave4,slave5
編集後:
# cat /etc/opt/FJSVbdpp/conf/slaves <Enter> slave1
bdpp_changeslaves コマンドを実行して、スレーブサーバ定義ファイルの変更を反映します。
# /opt/FJSVbdpp/bin/bdpp_changeslaves <Enter>
bdpp_start コマンドを実行し、本製品の Hadoop を起動します。
# /opt/FJSVbdpp/bin/bdpp_start <Enter>
bdpp_stat コマンドを実行し、本製品の Hadoop の状態を表示し、対象のスレーブサーバ上で TaskTracker が起動されているか確認します。
# /opt/FJSVbdpp/bin/bdpp_stat -all <Enter> cluster mapred 30595 jobtracker slave1 mapred 11381 tasktracker ← slave1上でTaskTrackerが起動されていることを確認
bdpp: INFO : 003: bdpp Hadoop JobTracker is alive.
Hadoop ジョブを実行して、動作確認を行います。
Hadoop に付属するサンプル(teragen, terasort)などを利用して、Hadoop ジョブの動作確認をしてください。
bdpp_stop コマンドを実行し、本製品の Hadoop を停止します。
# /opt/FJSVbdpp/bin/bdpp_stop <Enter>
マスタサーバと1台目のスレーブサーバとの接続確認の完了後、スレーブサーバ定義ファイルのバックアップを復元します。
# rm -fr /etc/opt/FJSVbdpp/conf/slaves <Enter> # cp /etc/opt/FJSVbdpp/conf/slaves.bak /etc/opt/FJSVbdpp/conf/slaves <Enter>
bdpp_changeslaves コマンドを実行して、スレーブサーバ定義ファイルの変更を再反映します。
# /opt/FJSVbdpp/bin/bdpp_changeslaves <Enter>
参照
bdpp_changeslaves コマンドの詳細は、「A.4 bdpp_changeslaves」を参照してください。
bdpp_start コマンドの詳細は、「A.14 bdpp_start」を参照してください。
bdpp_stat コマンドの詳細は、「A.15 bdpp_stat」を参照してください。
Hadoop のジョブの実行については、「第10章 ジョブの実行・停止」を参照してください。
bdpp_stop コマンドの詳細は、「A.16 bdpp_stop」を参照してください。