ページの先頭行へ戻る
Interstage Big Data Parallel Processing Server V1.2.0 ユーザーズガイド
FUJITSU Software

3.4.1 ネットワーク構成

本製品を使用したネットワーク構成および LAN 種別について説明します。


管理 LAN

スマートセットアップにおけるクローニング処理を行うための LAN です。

Hadoop の並列分散処理を行うための業務 LAN とは別に設置します。

管理 LAN の接続先は1つ目のネットワークインターフェースを使用します。

注意

仮想環境(VMware)に導入する場合

マスタサーバを導入する二重化構成にする場合、管理 LAN に接続する NIC のインターフェース名を合わせてください。

例えば、マスタサーバ(プライマリ)の管理 LAN のインターフェースが eth0 の場合、マスタサーバ(セカンダリ)の管理 LAN のインターフェースも eth0 となるようにネットワークを構成してください。

業務 LAN

マスタサーバ、スレーブサーバ間の並列分散処理を行うための LAN です。

本製品に組み込まれているネットワーク冗長化ソフトウェアを利用して、業務 LAN を冗長化することができます。

仮想環境に導入する場合は、ホストマシン上で NIC チーミング機能を使用して業務 LAN の冗長化を実現します。

参考

ネットワーク冗長化ソフトウェアを利用した業務 LAN の冗長化について

マスタサーバおよびスレーブサーバでは、NIC 切替え方式によって伝送路の切替えを制御します。NIC 切替えによって以下のとおり IP の引継ぎが行われます。

  • マスタサーバ:論理 IP アドレス引継ぎ

  • スレーブサーバ:物理 IP アドレス引継ぎ

参照

NIC チーミング機能の詳細については、ご使用の仮想化ソフトウェアのマニュアルを参照してください。

クラスタインタコネクト(CIP) LAN

マスタサーバ(プライマリ)とマスタサーバ(セカンダリ)を HA クラスタ構成とするために使用する LAN です。

本製品に組み込まれている高信頼基盤ソフトウェアを利用して、冗長化することができます。
仮想環境に導入する場合は、ホストマシン上で NIC チーミング機能を使用してクラスタインタコネクト(CIP) LAN の冗長化を実現することも可能です。

注意

マスタサーバを二重化にしない場合においても、クラスタインタコネクト(CIP)の設定は必要です。

参照

  • マスタサーバの二重化構成の設計については、「3.2.2 サーバ構成の設計」を参照してください。

  • NIC チーミング機能の詳細については、ご使用の仮想化ソフトウェアのマニュアルを参照してください。

iSCSI-LAN

各サーバとストレージシステム間のインターフェースにiSCSIを使用する場合のLANです。

ETERNUS マルチパスドライバによって構成を冗長化することができます。

なお、仮想環境に導入する場合は冗長化できません。

ポイント

ストレージシステムとネットワークスイッチ間の転送速度は 10Gbit/s 以上とすることをお勧めします。

注意

各サーバとストレージシステム間のインターフェースにFibre Channelを使用する場合は、iSCSI-LANの設計は不要です。


注意

仮想環境に導入する場合

  • 管理LAN、業務 LAN、および クラスタインタコネクト(CIP) LAN の外部ネットワークへ通信を行うために、仮想マシンを対応する物理 NIC にブリッジ接続する必要があります。

  • 仮想マシン(仮想ディスクイメージ)を共有ストレージに格納する場合は、ホストマシンと共有ストレージを接続するストレージネットワークを別途構成してください。

  • 仮想化ソフトウェアの機能でネットワーク通信が必要な場合、本製品で利用する業務 LAN、iSCSI-LAN、および クラスタインタコネクト(CIP) LAN と共用しないように設定してください。