サーバ構成の設計にあたり、以下のサーバ種別ごとに以下の設計を行ってください。
本製品を物理環境または仮想環境のどちらに導入するかを決定します。
仮想環境に導入する場合は、マスタサーバ(プライマリ・セカンダリ)、スレーブサーバ、および開発実行環境サーバをすべて仮想環境に導入してください。
なお、仮想化ソフトウェアのインストールなど仮想環境の構築は、事前に実施しておいてください。
注意
連携サーバを除き、物理環境に導入するサーバと仮想環境に導入するサーバが混在するサーバ構成はサポートしません。
参照
仮想環境の構築方法については、ご使用の仮想化ソフトウェアのマニュアルを参照してください。
マスタサーバを二重化構成とするか否かを決定します。
本製品では、マスタサーバを二重化構成(1:1運用待機型の HA クラスタ構成)にすることができます。二重化構成では2台のマスタサーバ(プライマリとセカンダリ)を必要とします。二重化構成を必要としない場合、1台のマスタサーバによってシステムを構成します。
Hadoop の単一障害点を解消するために、二重化構成にすることを推奨します。
注意
仮想環境(VMware)に導入する場合
マスタサーバを導入した仮想マシンを VMware HA などのクラスタ配下に配置しないでください。また、マスタサーバを導入した仮想マシンでは VMware VMotion などの機能を使用できません。
VMware を利用する場合の留意事項については、「PRIMECLUSTER 導入運用手引書 4.3」の「付録G VMware環境でPRIMECLUSTERを使用する場合」を参照してください。
本製品はスレーブサーバをスケールアウト構成とし、スレーブサーバを追加していくことで、スケーラブルに性能を向上することができます。このとき、必要となるスレーブサーバの台数は、Hadoop アプリケーション、処理するデータの量と特性などにより、処理時間が変わるため、業務への適用の前に、プロトタイプによる検証を行い、サーバ台数の見積りを行うことをお勧めします。そのうえで、将来の増設分も含めたスレーブサーバの最大台数を決定します。
ポイント
マスタサーバ、スレーブサーバ、開発実行環境サーバ、および連携サーバ含めて最大 128 台まで設置できます。
仮想環境に使用するマシン数(物理マシンの台数)を決定します。
同一物理マシン上に多数の仮想マシンを構築して運用を行う場合、Hadoop アプリケーション、処理するデータの量と特性などにより、分散処理性能が頭打ちとなり期待する効果が得られない場合があります。そのため、業務への適用の前に、プロトタイプによる検証を行い、1台あたりの仮想マシン数の見積りを行うことをお勧めします。
なお、本製品を導入する仮想マシン(ゲスト OS)は、事前に作成しておいてください。
参照
仮想マシンの作成方法については、ご使用の仮想化ソフトウェアのマニュアルを参照してください。
注意
仮想環境(KVM)に導入する場合
マスタサーバを導入する仮想マシン名(ゲスト OS のドメイン名)は、仮想マシンのホスト名と一致させる必要があります。連携サーバを導入する仮想マシンを除き、仮想マシン名にはインストール時に指定する構成ファイル bdpp.conf の下記パラメーターと同じ名称を指定してください。
BDPP_PRIMARY_NAME(マスタサーバ(プライマリ)のホスト名)
BDPP_SECONDARY_NAME(マスタサーバ(セカンダリ)のホスト名)
BDPP_SERVER_NAME(スレーブサーバのホスト名、開発実行環境サーバのホスト名)