本製品を導入するうえで必要となるシステム資源について説明します。
本製品を新規にインストールする場合、以下の静的ディスク容量(OS 除く)が必要です。
導入環境 | ディレクトリ | ディスク容量(単位:MB) |
---|---|---|
物理環境 マスタサーバ(プライマリ) | /opt | 1090 |
/etc | 15 | |
/var | 470 | |
/usr | 280 | |
物理環境 マスタサーバ(セカンダリ) | /opt | 385 |
/etc | 2 | |
/var | 80 | |
/usr | 280 | |
仮想環境 | /opt | 380 |
/etc | 2 | |
/var | 40 | |
/usr | 280 |
導入環境 | ディレクトリ | ディスク容量(単位:MB) |
---|---|---|
物理環境 | /opt | 330 |
/etc | 1 | |
/var | 20 | |
/usr | 270 | |
仮想環境 | /opt | 260 |
/etc | 1 | |
/var | 20 | |
/usr | 270 |
導入環境 | ディレクトリ | ディスク容量(単位:MB) |
---|---|---|
物理環境 | /opt | 230 |
/etc | 1 | |
/var | 20 | |
/usr | 400 | |
仮想環境 | /opt | 240 |
/etc | 1 | |
/var | 20 | |
/usr | 400 |
導入環境 | ディレクトリ | ディスク容量(単位:MB) |
---|---|---|
物理環境 | /opt | 35 |
/etc | 1 | |
/var | 20 | |
仮想環境 | /opt | 40 |
/etc | 1 | |
/var | 20 |
本製品を使用する場合、マスタサーバおよびスレーブサーバの各ディレクトリには静的ディスク容量に加えて以下のディスク容量が必要です。
導入環境 | ディレクトリ | ディスク容量(単位:MB) |
---|---|---|
物理環境 | /etc | 2 |
/var/opt | 2520 | |
クローニングイメージファイル デフォルト: /var/opt/FJSVscw-deploysv/depot | 後述の「クローニングイメージファイル格納域」を参照してください。 | |
バックアップ/リストアの実行ディレクトリ 詳細は、「第15章 バックアップ・リストア」を参照してください。 | 150 | |
仮想環境 | /etc | 1 |
/var/opt | 5 |
導入環境 | ディレクトリ | ディスク容量(単位:MB) |
---|---|---|
物理環境/仮想環境 | /etc | 1 |
/var/opt | 1 |
クローニングイメージファイル格納域
クローニングイメージファイル格納域は、クローニングを行う場合に必要な領域です。
クローニングを使用して採取するスレーブサーバのクローニングイメージファイルを格納する領域として、マスタサーバ上に確保します(仮想環境に構築したスレーブサーバは除く)。
注意
クローニングイメージファイル格納域は、マスタサーバのローカルディスクまたは SAN ストレージに作成してください。ネットワークドライブ上のフォルダーや、ネットワーク上のほかのマシンの共有フォルダー(NFS、SMB など)、UNC 形式のフォルダーは指定できません。
クローニングイメージの作成対象となるサーバとクローニングの対象サーバは、同じ機種である必要があります。機種が異なる場合は、機種ごとのクローニングイメージの作成が必要です。詳細は、「6.3 2台目以降のスレーブサーバの追加」の「注意」を参照してください。
クローニングイメージファイル格納域として必要な容量の見積り方法は以下のとおりです。
クローニングイメージファイル格納域 = スレーブサーバ1台のディスク使用量 × 圧縮率 × 機種数
同一ソフトウェア構成のシステム構築実績がある場合、そのシステムのディスク使用量(1つのディスクを複数の区画に分割している場合、各区画の使用量の合計)を用います。
ディスク使用量については、OS の機能を利用して確認してください。
同一ソフトウェア構成での構築実績がない場合、各ソフトウェアのインストールガイドなどに記載されたディスク容量から算出します。
スレーブサーバのディスクの使用域をイメージファイルとしてマスタサーバ上に格納する際の圧縮率です。
ファイルの内容によりますが、一般的に 50% 程度が期待できます。
本製品を使用する場合、以下のメモリ容量(OS 除く)が必要です。
導入環境 | メモリ容量(単位:GB) |
---|---|
物理環境/仮想環境 | 8.0 以上 |
導入環境 | メモリ容量(単位:GB) |
---|---|
物理環境/仮想環境 | 4.0 以上 |
導入環境 | メモリ容量(単位: GB) |
---|---|
物理環境/仮想環境 | 4.0 以上 |
導入環境 | メモリ容量(単位: GB) |
---|---|
物理環境/仮想環境 | 4.0 以上 |
本製品を安定した状態で運用するためにチューニングが必要となるシステムパラメーターについて説明します。
【マスタサーバ】 物理環境のマスタサーバ(プライマリ)
物理環境に導入するマスタサーバ(プライマリ)で必要となるシステムパラメーターのチューニング値は以下のとおりです。
パラメーター | 説明 | 設定値 | 種別 |
---|---|---|---|
kernel.shmmax | 共有メモリの最大セグメントサイズ | 55155880 | 最大 |
kernel.shmall | 使用可能な共有メモリの総数 | 655360 | 最大 |
kernel.shmmni | 共有メモリセグメントの最大数 | 114 | 加算 |
セマフォの設定値は、各パラメーター値を以下の形式で指定します。
kernel.sem = SEMMSL値 SEMMNS値 SEMOPM値 SEMMNI値
パラメーター | 説明 | 設定値 | 種別 |
---|---|---|---|
SEMMSL値 | セマフォ識別子あたりの最大セマフォ数 | 512 | 最大 |
SEMMNS値 | システム全体のセマフォ数 | 15933 | 加算 |
SEMOPM値 | セマフォコールあたりの最大演算子数 | 50 | 最大 |
SEMMNI値 | システム全体のセマフォ演算子数 | 2271 | 加算 |
パラメーター | 説明 | 設定値 | 種別 |
---|---|---|---|
kernel.msgmax | メッセージの最大サイズ | 16384 | 最大 |
kernel.msgmnb | 1つのメッセージキューに保持できるメッセージの最大値 | 4194304 | 最大 |
kernel.msgmni | システム全体のメッセージキューの最大値 | 1578 最低 8192 以上必要 | 加算 |
【マスタサーバ】 上記以外
仮想環境に導入するマスタサーバ(プライマリ)、およびマスタサーバ(セカンダリ)で必要となるシステムパラメーターのチューニング値は以下のとおりです。
パラメーター | 説明 | 設定値 | 種別 |
---|---|---|---|
kernel.shmmax | 共有メモリの最大セグメントサイズ | 1048576+ | 最大 |
kernel.shmall | 使用可能な共有メモリの総数 | 変更なし | - |
kernel.shmmni | 共有メモリセグメントの最大数 | 30 | 最大 |
*: "共用ディスクデバイスのディスク数" には、以下を指定します。
ディスクアレイユニットの場合は論理ユニット数 (LUN)
ディスクアレイユニット以外の場合は、物理ディスク数
セマフォの設定値は、各パラメーター値を以下の形式で指定します。
kernel.sem = SEMMSL値 SEMMNS値 SEMOPM値 SEMMNI値
パラメーター | 説明 | 設定値 | 種別 |
---|---|---|---|
SEMMSL値 | セマフォ識別子あたりの最大セマフォ数 | 変更なし | - |
SEMMNS値 | システム全体のセマフォ数 | 11 最低 41 以上必要 | 加算 |
SEMOPM値 | セマフォコールあたりの最大演算子数 | 変更なし | - |
SEMMNI値 | システム全体のセマフォ演算子数 | 2 最低 22 以上必要 | 加算 |
パラメーター | 説明 | 設定値 | 種別 |
---|---|---|---|
kernel.msgmax | メッセージの最大サイズ | 16384 | 最大 |
kernel.msgmnb | 1つのメッセージキューに保持できるメッセージの最大値 | 4194304 | 最大 |
kernel.msgmni | システム全体のメッセージキューの最大値 | 8192 | 最大 |
【スレーブサーバ】/【開発実行環境サーバ】/【連携サーバ】
スレーブサーバ、開発実行環境サーバ、および連携サーバで必要となるシステムパラメーターのチューニング値は以下のとおりです。
セマフォの設定値は、各パラメーター値を以下の形式で指定します。
kernel.sem = SEMMSL値 SEMMNS値 SEMOPM値 SEMMNI値
パラメーター | 説明 | 設定値 | 種別 |
---|---|---|---|
SEMMSL値 | セマフォ識別子あたりの最大セマフォ数 | 変更なし | - |
SEMMNS値 | システム全体のセマフォ数 | 11 最低 41 以上必要 | 加算 |
SEMOPM値 | セマフォコールあたりの最大演算子数 | 変更なし | - |
SEMMNI値 | システム全体のセマフォ演算子数 | 2 最低 22 以上必要 | 加算 |