ページの先頭行へ戻る
Interstage Big Data Parallel Processing Server V1.2.0 ユーザーズガイド
FUJITSU Software

3.2.3 システム資源の設計

本製品を導入するうえで必要となるシステム資源について説明します。


3.2.3.1 静的ディスク容量

本製品を新規にインストールする場合、以下の静的ディスク容量(OS 除く)が必要です。


【マスタサーバ】

導入環境

ディレクトリ

ディスク容量(単位:MB)

物理環境

マスタサーバ(プライマリ)

/opt

1090

/etc

15

/var

470

/usr

280

物理環境

マスタサーバ(セカンダリ)

/opt

385

/etc

2

/var

80

/usr

280

仮想環境

/opt

380

/etc

2

/var

40

/usr

280

【スレーブサーバ】

導入環境

ディレクトリ

ディスク容量(単位:MB)

物理環境

/opt

330

/etc

1

/var

20

/usr

270

仮想環境

/opt

260

/etc

1

/var

20

/usr

270

【開発実行環境サーバ】

導入環境

ディレクトリ

ディスク容量(単位:MB)

物理環境

/opt

230

/etc

1

/var

20

/usr

400

仮想環境

/opt

240

/etc

1

/var

20

/usr

400

【連携サーバ】

導入環境

ディレクトリ

ディスク容量(単位:MB)

物理環境

/opt

35

/etc

1

/var

20

仮想環境

/opt

40

/etc

1

/var

20


3.2.3.2 動的ディスク容量

本製品を使用する場合、マスタサーバおよびスレーブサーバの各ディレクトリには静的ディスク容量に加えて以下のディスク容量が必要です。


【マスタサーバ】

導入環境

ディレクトリ

ディスク容量(単位:MB)

物理環境

/etc

2

/var/opt

2520

クローニングイメージファイル
格納ディレクトリ

デフォルト:

/var/opt/FJSVscw-deploysv/depot

後述の「クローニングイメージファイル格納域」を参照してください。

バックアップ/リストアの実行ディレクトリ

詳細は、「第15章 バックアップ・リストア」を参照してください。

150

仮想環境

/etc

1

/var/opt

5

【スレーブサーバ】

導入環境

ディレクトリ

ディスク容量(単位:MB)

物理環境/仮想環境

/etc

1

/var/opt

1


クローニングイメージファイル格納域

クローニングイメージファイル格納域は、クローニングを行う場合に必要な領域です。

クローニングを使用して採取するスレーブサーバのクローニングイメージファイルを格納する領域として、マスタサーバ上に確保します(仮想環境に構築したスレーブサーバは除く)。

注意

  • クローニングイメージファイル格納域は、マスタサーバのローカルディスクまたは SAN ストレージに作成してください。ネットワークドライブ上のフォルダーや、ネットワーク上のほかのマシンの共有フォルダー(NFS、SMB など)、UNC 形式のフォルダーは指定できません。

  • クローニングイメージの作成対象となるサーバとクローニングの対象サーバは、同じ機種である必要があります。機種が異なる場合は、機種ごとのクローニングイメージの作成が必要です。詳細は、「6.3 2台目以降のスレーブサーバの追加」の「注意」を参照してください。


クローニングイメージファイル格納域として必要な容量の見積り方法は以下のとおりです。

クローニングイメージファイル格納域 = スレーブサーバ1台のディスク使用量 × 圧縮率 × 機種数
スレーブサーバ1台のディスク使用量

同一ソフトウェア構成のシステム構築実績がある場合、そのシステムのディスク使用量(1つのディスクを複数の区画に分割している場合、各区画の使用量の合計)を用います。

ディスク使用量については、OS の機能を利用して確認してください。

同一ソフトウェア構成での構築実績がない場合、各ソフトウェアのインストールガイドなどに記載されたディスク容量から算出します。


圧縮率

スレーブサーバのディスクの使用域をイメージファイルとしてマスタサーバ上に格納する際の圧縮率です。

ファイルの内容によりますが、一般的に 50% 程度が期待できます。


3.2.3.3 メモリ容量

本製品を使用する場合、以下のメモリ容量(OS 除く)が必要です。


【マスタサーバ】

導入環境

メモリ容量(単位:GB)

物理環境/仮想環境

8.0 以上

【スレーブサーバ】

導入環境

メモリ容量(単位:GB)

物理環境/仮想環境

4.0 以上

【開発実行環境サーバ】

導入環境

メモリ容量(単位: GB)

物理環境/仮想環境

4.0 以上

【連携サーバ】

導入環境

メモリ容量(単位: GB)

物理環境/仮想環境

4.0 以上


3.2.3.4 システムパラメーター

本製品を安定した状態で運用するためにチューニングが必要となるシステムパラメーターについて説明します。


マスタサーバ 物理環境マスタサーバ(プライマリ)

物理環境に導入するマスタサーバ(プライマリ)で必要となるシステムパラメーターのチューニング値は以下のとおりです。

共有メモリ

パラメーター

説明

設定値

種別

kernel.shmmax

共有メモリの最大セグメントサイズ

55155880

最大

kernel.shmall

使用可能な共有メモリの総数

655360

最大

kernel.shmmni

共有メモリセグメントの最大数

114

加算


セマフォ

セマフォの設定値は、各パラメーター値を以下の形式で指定します。

kernel.sem = SEMMSL値 SEMMNS値 SEMOPM値 SEMMNI値

パラメーター

説明

設定値

種別

SEMMSL値

セマフォ識別子あたりの最大セマフォ数

512

最大

SEMMNS値

システム全体のセマフォ数

15933

加算

SEMOPM値

セマフォコールあたりの最大演算子数

50

最大

SEMMNI値

システム全体のセマフォ演算子数

2271

加算


メッセージキュー

パラメーター

説明

設定値

種別

kernel.msgmax

メッセージの最大サイズ

16384

最大

kernel.msgmnb

1つのメッセージキューに保持できるメッセージの最大値

4194304

最大

kernel.msgmni

システム全体のメッセージキューの最大値

1578

最低 8192 以上必要

加算


マスタサーバ 上記以外

仮想環境に導入するマスタサーバ(プライマリ)、およびマスタサーバ(セカンダリ)で必要となるシステムパラメーターのチューニング値は以下のとおりです。

共有メモリ

パラメーター

説明

設定値

種別

kernel.shmmax

共有メモリの最大セグメントサイズ

1048576+
2776×共用ディスクデバイスのディスク数(*)×3×2

最大

kernel.shmall

使用可能な共有メモリの総数

変更なし

kernel.shmmni

共有メモリセグメントの最大数

30

最大

*: "共用ディスクデバイスのディスク数" には、以下を指定します。

  • ディスクアレイユニットの場合は論理ユニット数 (LUN)

  • ディスクアレイユニット以外の場合は、物理ディスク数


セマフォ

セマフォの設定値は、各パラメーター値を以下の形式で指定します。

kernel.sem = SEMMSL値 SEMMNS値 SEMOPM値 SEMMNI値

パラメーター

説明

設定値

種別

SEMMSL値

セマフォ識別子あたりの最大セマフォ数

変更なし

SEMMNS値

システム全体のセマフォ数

11

最低 41 以上必要

加算

SEMOPM値

セマフォコールあたりの最大演算子数

変更なし

SEMMNI値

システム全体のセマフォ演算子数

2

最低 22 以上必要

加算


メッセージキュー

パラメーター

説明

設定値

種別

kernel.msgmax

メッセージの最大サイズ

16384

最大

kernel.msgmnb

1つのメッセージキューに保持できるメッセージの最大値

4194304

最大

kernel.msgmni

システム全体のメッセージキューの最大値

8192

最大


スレーブサーバ開発実行環境サーバ】/連携サーバ

スレーブサーバ、開発実行環境サーバ、および連携サーバで必要となるシステムパラメーターのチューニング値は以下のとおりです。

セマフォ

セマフォの設定値は、各パラメーター値を以下の形式で指定します。

kernel.sem = SEMMSL値 SEMMNS値 SEMOPM値 SEMMNI値

パラメーター

説明

設定値

種別

SEMMSL値

セマフォ識別子あたりの最大セマフォ数

変更なし

SEMMNS値

システム全体のセマフォ数

11

最低 41 以上必要

加算

SEMOPM値

セマフォコールあたりの最大演算子数

変更なし

SEMMNI値

システム全体のセマフォ演算子数

2

最低 22 以上必要

加算