共用ディスク装置を使用する場合、関連ソフトウェア製品のインストールと設定が必要となります。
■関連ソフトウェアのインストールと設定
共用ディスク装置を使用するために必要なソフトウェア製品(ETERNUSマルチパスドライバ)のインストールと設定を行います。インストールおよび設定の手順については、ETERNUSマルチパスドライバのソフトウェア説明書を参照してください。
注意
システムボリュームを配置したI/O装置が故障したときの即時クラスタ切替えについて
ext3ファイルシステムのデフォルトの設定では、システムボリュームを配置したI/O装置が故障しても、クラスタ切替えが発生せず、メモリ上に保持している情報を基にシステムの動作が継続してしまう場合があります。
システムボリュームを配置したI/O装置の故障時に、即時にPRIMECLUSTERによるクラスタ切替え運用を行いたい場合は、以下の設定を行ってください。
システムボリュームに含まれる各パーティションに対して、ext3のmountオプションに「errors=panic」を指定します。
例) /etc/fstab に設定する場合 ( /、/var、/home が 1つのシステムボリュームに存在するとき)
LABEL=/ / ext3 errors=panic 1 1 LABEL=/boot /boot ext3 errors=panic 1 2 LABEL=/var /var ext3 errors=panic 1 3 LABEL=/home /home ext3 errors=panic 1 4
ただし、I/Oエラーがext3ファイルシステムに伝わるまでに時間がかかり、即時切替えにならない場合があります。定期的にシステムボリュームに書込みを行うことで、I/Oエラーの検出頻度を上げることができます。