各種オブジェクトの状態を監視する項目です。
状態の監視を行う項目には、以下があります。
監視項目 | mount状態での監視(*) |
× | |
○ | |
× | |
○ | |
○ | |
× | |
× | |
× | |
× | |
× |
(*) ○:監視可能、×:監視不可
注意
Systemwalker for Oracleでは各項目で正常な状態と判断しているもの以外について異常と判断しメッセージを通知します。
各項目の状態(STATUS)は、Oracleが公開しているものについてのみ記述してあります。
その他、Oracleが公開していない状態(STATUS)が通知される可能性があります。
また、Oracleのバージョンによって通知されるSTATUSが異なる可能性があります。
■ロールバックセグメントの状態
注意
「ロールバックセグメントの状態」の監視を行う際の注意事項
Oracle9iからの機能である自動UNDO管理モードの場合、UNDOセグメントを監視対象外とします。
dba_rollback_segs
dba_segments
cdb_rollback_segs
cdb_segments
v$containers
ロールバックセグメントの状態が'ONLINE' の場合を正常とします。
それ以外の状態の異常とみなし、メッセージを通知します。
'OFFLINE'
'NEEDS RECOVERY'
'PARTLY AVAILABLE'
'UNDEFINED'
FOR-01100 ロールバックセグメントの状態がxになりました。([コンテナ名.]ロールバックセグメント名)
(*)コンテナ名は、監視対象のOracleがCDBの場合のみ表示されます。
■データファイルの状態
v$datafile
制御ファイルからデータファイルの状態を取得します。
データファイルの異常が発生した場合も制御ファイルに異常のステータスをセットされていない場合は検知できません。
データファイルの状態が'ONLINE'または'SYSTEM'の場合を正常とします。それ以外の状態を異常とみなし、メッセージを通知します。
'OFFLINE'
'RECOVER'
'SYSOFF'
FOR-01101 データファイルの状態がxになりました。(ファイル番号:ファイル名)
■データファイル・ヘッダーの状態
v$datafile_header
dba_data_files
v$datafile_header
cdb_data_files
データファイルのヘッダー・ブロックを検査し、ファイルのヘッダー情報が読めない場合は異常を検知します。
ヘッダー以外の領域が壊れている場合は障害を検知できません。
データファイル・ヘッダーが正常な状態または'OFFLINE NORMAL'の状態を正常とします。
Oracleに問い合わせた’ERROR’と’RECOVER’の情報が、以下の組み合わせの場合に異常とみなし、メッセージを通知する。
ERROR | RECOVER | Systemwalker for Oracleが通知する状態 | 説明 |
NULL | YES | NEEDS RECOVERY | ファイルをリストアしたあと(リカバリコマンド発行前)に問い合わせた場合、このような状態になります。 データファイルをリカバリしてください。 |
「OFFLINE NORMAL」以外のメッセージ | 空白 | Oracleが通知するERRORの状態 | 障害発生後に問い合わせた場合、このように表示されます。 エラーの原因がハードウェアまたはオペレーティング・システムの一時的な問題の場合でも発生する可能性があります。 |
FOR-01115 データファイル・ヘッダーの状態がxになりました。(データファイル名)
■テンポラリファイルの状態
v$tempfile
テンポラリファイルの状態が'ONLINE'の場合を正常とします。
それ以外の状態を異常とみなし、メッセージを通知します。
'OFFLINE'
'RECOVER'
FOR-01109 テンポラリファイルの状態がxになりました。(ファイル番号:ファイル名)
■REDO ログ・ファイルの状態
v$logfile
REDOログ・ファイルのSTATUSが「空白」の場合を正常とします。
それ以外のSTATUSを異常とみなし、メッセージを通知します。
'INVALID'
'STALE'
'DELETED'
注意
REDOログ・ファイルが追加された直後は’STALE’、REDOログファイル・メンバーが追加された直後は’INVALID’の状態となることがあります。
これらの場合には、REDOログをswitchすることで一覧に表示されなくなれば、問題ありません。
FOR-01102 REDOログ・ファイルの状態がxになりました。(ログ・ファイル名)
■トリガーの状態
dba_triggers
cdb_triggers
v$containers
トリガーが使用可能かどうかを監視します。
トリガーのSTATUSが'ENABLED'の場合を使用可能な状態とします。
それ以外のSTATUSを使用不可の状態とみなし、メッセージを通知します。
'DISABLED'
'ERROR'
FOR-01103 トリガーの状態がxになりました。([コンテナ名.]オーナー名.トリガー名)
(*)コンテナ名は、監視対象のOracleがCDBの場合のみ表示されます。
■表領域の状態
dba_tablespaces
cdb_tablespaces
v$containers
表領域のSTATUSが'ONLINE'または'READ_ONLY'の場合を正常とします。
それ以外のSTATUSを異常とみなし、メッセージを通知します。
'OFFLINE'
'UNDEFINED'
FOR-01104 表領域の状態がxになりました。([コンテナ名.]表領域名)
(*)コンテナ名は、監視対象のOracleがCDBの場合のみ表示されます。
■オブジェクトの状態
dba_objects
cdb_objects
v$containers
表、インデックス、トリガーなどのオブジェクトのSTATUSが'VALID'の場合を正常とします。それ以外のSTATUSを異常とみなし、メッセージを通知します。
'N/A'
'INVALID'
FOR-01105 オブジェクトの状態がxになりました。([コンテナ名.]オーナー名.オブジェクト名[.サブオブジェクト名])
(*)下記情報は、特定の環境の場合のみ表示されます。
コンテナ名は、監視対象のOracleがCDBの場合のみ表示されます。
サブオブジェクト名は、サブオブジェクトが存在する場合のみ表示されます。
■インデックスの状態
dba_indexes
dba_ind_partitions
dba_ind_subpartitions
cdb_indexes
cdb_ind_partitions
cdb_ind_subpartitions
v$containers
インデックスが使用可能かどうかを監視します。
なお、インデックスにパーティション、サブパーティションが存在する場合は、パーティション名、サブパーティション名についても監視を行います。
インデックスのSTATUSが'VALID'の場合、または、インデックスがパーティション、およびサブパーティションの場合は'USABLE'の場合を使用可能な状態とします。
それ以外のSTATUSを使用不可の状態とみなし、メッセージを通知します。
(*)ただし、インデックスにパーティション、サブパーティションが存在する場合は、パーティション名、サブパーティション名についても監視を行います。
'UNUSABLE'
'INPROGRS'
FOR-01106 インデックスの状態がxになりました。([コンテナ名.]オーナー名.テーブル名.インデックス名[.パーティション名.サブパーティション名])
(*)下記情報は、特定の環境の場合のみ表示されます。
コンテナ名は、監視対象のOracleがCDBの場合のみ表示されます。
パーティション名は、パーティションが存在する場合のみ表示されます。
サブパーティション名は、サブパーティションが存在する場合のみ表示されます。
■表の制約定義
dba_constraints
cdb_constraints
v$containers
各表の制約定義のSTATUSが'ENABLED'の場合を正常とします。
それ以外のSTATUSを異常とみなし、メッセージを通知します。
'DISABLED'
'NULL'
FOR-01107 表の制約定義がxになりました。([コンテナ名.]オーナー名.テーブル名.制約定義名)
(*)コンテナ名は、監視対象のOracleがCDBの場合のみ表示されます。