表領域やオブジェクトのエクステント領域を監視する項目です。
領域の監視を行う項目には、以下があります。
監視項目 | しきい値 | mount状態での監視(*1) | 全体領域 (*2) | ||
単位 | 設定可能範囲 | ||||
空き領域の割合(%) | 0 ~ 100 | × | ○ | ||
空き領域(MB) | 0 ~ 2147483647 | ||||
空き領域の割合(%) | 0 ~ 100 | × | ○ | ||
空き領域(MB) | 0 ~ 2147483647 | ||||
空き領域の割合(%) | 0 ~ 100 | × | ○ | ||
空き領域(MB) | 0 ~ 2147483647 | ||||
空き領域の割合(%) | 0 ~ 100 | × | ○ | ||
空き領域(MB) | 0 ~ 2147483647 | ||||
使用可能領域の割合(%) | 0 ~ 100 | × | × | ||
使用可能領域(MB) | 0 ~ 2147483647 | ||||
空き領域の割合(%) | 0 ~ 100 | × | ○ | ||
空き領域(MB) | 0 ~ 2147483647 | ||||
使用可能領域の割合(%) | 0 ~ 100 | × | × | ||
使用可能領域(MB) | 0 ~ 2147483647 | ||||
空き領域の割合(%) | 0 ~ 100 | × | ○ | ||
空き領域(MB) | 0 ~ 2147483647 | ||||
割り当て可能な残りエクステント数 | 残りエクステント数の割合(%) | 0 ~ 100 | × | × | |
残りエクステント数 | 0 ~ 2147483647 | ||||
エクステント割り当てが可能かの監視 | - | - | |||
割り当て可能な残りエクステント数 | 残りエクステント数の割合(%) | 0 ~ 100 | × | × | |
残りエクステント数 | 0 ~ 2147483647 | ||||
エクステント割り当てが可能かの監視 | - | - | |||
割り当て可能な残りエクステント数 | 残りエクステント数の割合(%) | 0 ~ 100 | × | × | |
残りエクステント数 | 0 ~ 2147483647 | ||||
エクステント割り当てが可能かの監視 | - | - | |||
空き領域の割合(%) | 0 ~ 100 | ○ | × | ||
空き領域(MB) | 0 ~ 2147483647 | ||||
空き領域の割合(%) | 0 ~ 100 | ○ | × | ||
空き領域(MB) | 0 ~ 2147483647 | ||||
移行行と連鎖行の行数 | 0 ~ 2147483647 | ○ | × |
(*1) ○:監視可能、×:監視不可
(*2) ○:全体領域での監視可能、×:全体領域での監視不可
■システム表領域の空き領域
システム表領域の空き領域を監視します。
システム表領域の空き領域が不足した場合、Oracleが動作不能となりデータベースが停止します。
dba_free_space
dba_data_files
cdb_free_space
cdb_data_files
v$containers
システム表領域の空き領域の監視は以下の方法で行います。
■全体領域を「現在のサイズ」とする場合
(1)以下の値をOracleから取得します。
SYSTEM表領域の空き領域[Bytes]・・・[a]
SYSTEM表領域の合計サイズ[Bytes]・・・[b]
(2)指定された単位によって、以下の計算を行います(小数点以下切り上げ)。
表領域の空き領域の割合[%] = ([a]÷[b])×100
表領域の空き領域[MB] = [a]÷1024÷1024
■全体領域を「最大サイズ(自動拡張指定時)」とする場合
(1)以下の値をOracleから取得します。
SYSTEM表領域の空き領域[Bytes]・・・[a]
SYSTEM表領域の合計サイズ[Bytes]・・・[b]
SYSTEM表領域の最大サイズ(*)の合計[Bytes]・・・[c]
(*)自動拡張が指定されたデータファイルについてはMAXSIZE句で指定されたサイズとなります。MAXSIZE句にUNLIMITEDが指定されている場合、データベースの制約上の最大サイズとなります。
自動拡張が指定されていないデータファイルについては現在のファイルサイズとなります。
(2)指定された単位によって、以下の計算を行います(小数点以下切り上げ)。
表領域の空き領域の割合[%] = (([a]+[c]-[b]) ÷ [c]) × 100
表領域の空き領域[MB] = ([a]+[c]-[b]) ÷ 1024 ÷ 1024
注意
全体領域を「最大サイズ(自動拡張指定時)」とする場合の注意事項
SYSTEM表領域の最大サイズの合計は、論理的なサイズとして取得するため、物理的なディスク容量を超えている場合があります。物理的なディスク容量については、Systemwalker Centric Managerのサーバ性能監視機能を使用して監視してください。
(A)空き領域の割合(%)
(B)空き領域(MB)
(A)0 ~ 100
(B)0 ~ 2147483647
各環境でのシステム表領域に必要な「空き領域の値の範囲」または「全体領域に対する空き領域の割合」をしきい値に設定してください。
なし
Systemwalker for Oracleがデフォルト値とするしきい値は以下のとおりです。
システム表領域の空き領域が不足した場合、Oracleが動作不能となりデータベースが停止します。これを未然に防ぐため、システム表領域の空き領域には注意する必要があります。
5 %より少なくなった場合は重要度を「最重要」とします。
しきい値単位 | しきい値条件 | 重要度 | 全体領域 |
空き領域の割合(%) | 0 ~ 5 (%) | 最重要 | 現在のサイズ |
6 ~ 10 (%) | 重要 | ||
11 ~ 20 (%) | 警告 |
(A)FOR-01007 システム表領域の空き領域の割合がx%になりました。([コンテナ名.]表領域名)
(B)FOR-01007 システム表領域の空き領域がyMBになりました。([コンテナ名.]表領域名)
(*)コンテナ名は、監視対象のOracleがCDBの場合のみ表示されます。
一般的に、表領域の領域の追加等を検討する必要があります。
■ユーザ表領域の空き領域
ユーザ表領域の空き領域を監視します。
ユーザ表領域の空き領域が不足した場合、その表領域に対してデータの追加が不可となり、その領域を必要とするアプリケーションが停止します。
表領域の状態がONLINEまたはREAD ONLYのものを監視対象とします。OFFLINEの場合は監視を行いません。
また、表領域に含まれるデータファイルの状態がONLINE以外の場合は監視を行いません。
dba_free_space
dba_data_files
dba_tablespaces
v$datafile
cdb_free_space
cdb_data_files
cdb_tablespaces
v$datafile
v$containers
ユーザ表領域の空き領域の監視は以下の方法で行います。
■全体領域を「現在のサイズ」とする場合
(1)以下の2つの値をOracleから取得します。
各ユーザ表領域の空き領域[Bytes]・・・[a]
各ユーザ表領域の合計サイズ[Bytes]・・・[b]
(2)指定された単位によって、以下の計算を行います(小数点以下切り上げ)。
表領域の空き領域の割合[%] = ([a]÷[b])×100
表領域の空き領域[MB] = [a]÷1024÷1024
■全体領域を「最大サイズ(自動拡張指定時)」とする場合
(1)以下の値をOracleから取得します。
各ユーザ表領域の空き領域[Bytes]・・・[a]
各ユーザ表領域の合計サイズ[Bytes]・・・[b]
各ユーザ表領域の最大サイズ(*)の合計[Bytes]・・・[c]
(*)自動拡張が指定されたデータファイルについてはMAXSIZE句で指定されたサイズとなります。MAXSIZE句にUNLIMITEDが指定されている場合、データベースの制約上の最大サイズとなります。
自動拡張が指定されていないデータファイルについては現在のファイルサイズとなります。
(2) 指定された単位によって、以下の計算を行います(小数点以下切り上げ)。
表領域の空き領域の割合[%] = (([a]+[c]-[b]) ÷ [c]) × 100
表領域の空き領域[MB] = ([a]+[c]-[b]) ÷ 1024 ÷ 1024
注意
全体領域を「最大サイズ(自動拡張指定時)」とする場合の注意事項
各ユーザ表領域の最大サイズの合計は、論理的なサイズとして取得するため、物理的なディスク容量を超えている場合があります。物理的なディスク容量については、Systemwalker Centric Managerのサーバ性能監視機能を使用して監視してください。
(A)空き領域の割合(%)
(B)空き領域(MB)
(A)0 ~ 100
(B)0 ~ 2147483647
各環境でのユーザ表領域に必要な「空き領域の値の範囲」または「全体領域に対する空き領域の割合」をしきい値に設定してください。
なし
Systemwalker for Oracleがデフォルト値とするしきい値は以下のとおりです。
この表領域に関連しないアプリケーションには影響しないため、重要度を「警告」とします。
しきい値単位 | しきい値条件 | 重要度 | 全体領域 |
空き領域の割合(%) | 0 ~ 10 (%) | 警告 | 現在のサイズ |
(A)FOR-01008 ユーザ表領域の空き領域の割合がx%になりました。([コンテナ名.]表領域名)
(B)FOR-01008 ユーザ表領域の空き領域がyMBになりました。([コンテナ名.]表領域名)
(*)コンテナ名は、監視対象のOracleがCDBの場合のみ表示されます。
一般的に、表領域の領域の追加等を検討する必要があります。
■一時表領域の空き領域
一時表領域の空き領域を監視します。
一時表領域の空き領域が不足した場合、ソート不可となり、ソートを行うアプリケーションが停止します。
Oracle8iからはディクショナリ管理の一時表領域についてのみ監視します。ローカル管理の一時表領域については監視を行いません。
dba_free_space
dba_data_files
dba_tablespaces
cdb_free_space
cdb_data_files
cdb_tablespaces
v$containers
一時表領域の空き領域の監視は以下の方法で行います。
■全体領域を「現在のサイズ」とする場合
(1)以下の2つの値をOracleから取得します。
各一時表領域の空き領域[Bytes]・・・[a]
各一時表領域の合計サイズ[Bytes]・・・[b]
(2)指定された単位により、以下の計算を行います。(小数点以下切り上げ)
表領域の空き領域の割合[%] = ([a]÷[b])×100
表領域の空き領域[MB] = [a]÷1024÷1024
■全体領域を「最大サイズ(自動拡張指定時)」とする場合
(1)以下の値をOracleから取得します。
各一時表領域の空き領域[Bytes]・・・[a]
各一時表領域の合計サイズ[Bytes]・・・[b]
各一時表領域の最大サイズ(*)の合計[Bytes]・・・[c]
(*)自動拡張が指定されたデータファイルについてはMAXSIZE句で指定されたサイズとなります。MAXSIZE句にUNLIMITEDが指定されている場合、データベースの制約上の最大サイズとなります。
自動拡張が指定されていないデータファイルについては現在のファイルサイズとなります。
(2) 指定された単位によって、以下の計算を行います(小数点以下切り上げ)。
表領域の空き領域の割合[%] = (([a]+[c]-[b]) ÷ [c]) × 100
表領域の空き領域[MB] = ([a]+[c]-[b]) ÷ 1024 ÷ 1024
注意
全体領域を「最大サイズ(自動拡張指定時)」とする場合の注意事項
各一時表領域の最大サイズの合計は、論理的なサイズとして取得するため、物理的なディスク容量を超えている場合があります。物理的なディスク容量については、Systemwalker Centric Managerのサーバ性能監視機能を使用して監視してください。
(A)空き領域の割合(%)
(B)空き領域(MB)
(A)0 ~ 100
(B)0 ~ 2147483647
各環境での一時表領域に必要な「空き領域の値の範囲」または「全体領域に対する空き領域の割合」をしきい値に設定してください。
なし
Systemwalker for Oracleがデフォルト値とするしきい値は以下のとおりです。
一時表領域は各アプリケーションで共通して使用されることもあるため、5%より少なくなった場合は重要度を「最重要」とします。
しきい値単位 | しきい値条件 | 重要度 | 全体領域 |
空き領域の割合(%) | 0 ~ 5 (%) | 最重要 | 現在のサイズ |
6 ~ 10 (%) | 警告 |
(A)FOR-01009 一時表領域の空き領域の割合がx%になりました。([コンテナ名.]表領域名)
(B)FOR-01009 一時表領域の空き領域がyMBになりました。([コンテナ名.]表領域名)
(*)コンテナ名は、監視対象のOracleがCDBの場合のみ表示されます。
一般的に、表領域の領域の追加等を検討する必要があります。
■ローカル管理の一時表領域の空き領域
ローカル管理の一時表領域で、データベースが起動してから使用された最大領域を使用済み領域とし、残りの未使用領域を空き領域として監視します。
一時表領域の空き領域が不足した場合、ソート不可となり、ソートを行うアプリケーションが停止します。
dba_temp_files
dba_tablespaces
v$sort_segment
v$tempfile
v$parameter
cdb_temp_files
cdb_tablespaces
v$sort_segment
v$tempfile
v$parameter
v$containers
一時表領域の空き領域の監視は以下の方法で行います。
■全体領域を「現在のサイズ」とする場合
(1)以下の値をOracleから取得します。
各一時表領域の空き領域[Bytes]・・・[a]
各一時表領域の合計サイズ[Bytes]・・・[b]
(2)指定された単位によって、以下の計算を行います(小数点以下切り上げ)。
表領域の空き領域の割合[%] = ([a]÷[b])×100
表領域の空き領域[MB] = [a]÷1024÷1024
■全体領域を「最大サイズ(自動拡張指定時)」とする場合
(1)以下の値をOracleから取得します。
各一時表領域の空き領域[Bytes]・・・[a]
各一時表領域の合計サイズ[Bytes]・・・[b]
各一時表領域の最大サイズ(*)の合計[Bytes]・・・[c]
(*)自動拡張が指定されたデータファイルについてはMAXSIZE句で指定されたサイズとなります。MAXSIZE句にUNLIMITEDが指定されている場合、データベースの制約上の最大サイズとなります。
自動拡張が指定されていないデータファイルについては現在のファイルサイズとなります。
(2) 指定された単位によって、以下の計算を行います(小数点以下切り上げ)。
表領域の空き領域の割合[%] = (([a]+[c]-[b]) ÷ [c]) × 100
表領域の空き領域[MB] = ([a]+[c]-[b]) ÷ 1024 ÷ 1024
注意
全体領域を「最大サイズ(自動拡張指定時)」とする場合の注意事項
各一時表領域の最大サイズの合計は、論理的なサイズとして取得するため、物理的なディスク容量を超えている場合があります。物理的なディスク容量については、Systemwalker Centric Managerのサーバ性能監視機能を使用して監視してください。
(A)空き領域の割合(%)
(B)空き領域(MB)
(A)0 ~ 100
(B)0 ~ 2147483647
各環境でのローカル管理の一時表領域において、監視したい空き領域(データベースが起動してから未使用の領域)の値の範囲、または、全体領域に対する空き領域の割合をしきい値に設定してください。
なし
Systemwalker for Oracleがデフォルト値とするしきい値は以下のとおりです。
一時表領域は各アプリケーションで共通して使用されることもあるため、5%より少なくなった場合は重要度を「最重要」とします。
しきい値単位 | しきい値条件 | 重要度 | 全体領域 |
空き領域の割合(%) | 0 ~ 5 (%) | 最重要 | 現在のサイズ |
6 ~ 10 (%) | 警告 |
(A)FOR-01026 ローカル管理の一時表領域の空き領域の割合がx%になりました。([コンテナ名.]表領域名)
(B)FOR-01026 ローカル管理の一時表領域の空き領域がyMBになりました。([コンテナ名.]表領域名)
(*)コンテナ名は、監視対象のOracleがCDBの場合のみ表示されます。
一般的に、表領域の領域の追加等を検討する必要があります。
■一時表領域の使用可能領域
一時表領域の使用可能な領域からソートセグメントで使用中の領域を差し引いたものを監視します。
一時表領域が以下のいずれかの状態である場合、ソートセグメントを使用不可能な表領域とみなし、監視は行いません。
表領域の状態がOFFLINEの場合
表領域の状態はONLINEだが、表領域内にあるすべてのデータファイルの状態がOFFLINEまたはRECOVERの場合
dba_data_files
dba_temp_files
dba_tablespaces
v$sort_segment
v$datafile
v$tempfile
cdb_data_files
cdb_temp_files
cdb_tablespaces
v$sort_segment
v$datafile
v$tempfile
v$containers
(1)以下の値をOracleから取得します。
各一時表領域のソートセグメントが使用中の領域[Bytes]・・・[a]
各一時表領域の合計サイズ[Bytes]・・・[b]
(2)指定された単位によって、以下の計算を行います(小数点以下切り上げ)。
表領域の使用可能領域の割合[%] = (([b]-[a])÷[b])×100
表領域の使用可能領域[MB] = ([b]-[a])÷1024÷1024
(A)使用可能領域の割合(%)
(B)使用可能領域(MB)
(A)0 ~ 100
(B)0 ~ 2147483647
各環境での一時表領域に必要な使用可能域の値の範囲、または、全体領域に対する使用可能領域の割合をしきい値に設定してください。
なし
Systemwalker for Oracleがデフォルト値とするしきい値は以下のとおりです。
一時表領域は各アプリケーションで共通して使用されることもあるため、5 %より少なくなった場合は重要度を「最重要」とします。
しきい値単位 | しきい値条件 | 重要度 |
使用可能領域の割合(%) | 0 ~ 5 (%) | 最重要 |
6 ~ 10 (%) | 警告 |
(A)FOR-01014 一時表領域の使用可能領域の割合がx%になりました。([コンテナ名.]表領域名)
(B)FOR-01014 一時表領域の使用可能領域がyMBになりました。([コンテナ名.]表領域名)
(*)コンテナ名は、監視対象のOracleがCDBの場合のみ表示されます。
一般的に、表領域の領域の追加等を検討する必要があります。
■UNDO表領域の空き領域
Oracle9iからのUNDO表領域の空き領域を監視します。
表領域の状態がONLINEまたはREAD ONLYであり、かつ、データファイルの状態がONLINEのものを監視対象とします。
dba_free_space
dba_data_files
dba_tablespaces
v$datafile
UNDO表領域の空き領域の監視は以下の方法で行います。
■全体領域を「現在のサイズ」とする場合
(1)以下の値をOracleから取得します。
各UNDO表領域の空き領域[Bytes]・・・[a]
各UNDO表領域の合計サイズ[Bytes]・・・[b]
(2)指定された単位によって、以下の計算を行います(小数点以下切り上げ)。
表領域の空き領域の割合[%] = ([a]÷[b])×100
表領域の空き領域[MB] = [a]÷1024÷1024
■全体領域を「最大サイズ(自動拡張指定時)」とする場合
(1)以下の値をOracleから取得します。
各UNDO表領域の空き領域[Bytes]・・・[a]
各UNDO表領域の合計サイズ[Bytes]・・・[b]
各UNDO表領域の最大サイズ(*)の合計[Bytes]・・・[c]
(*)自動拡張が指定されたデータファイルについてはMAXSIZE句で指定されたサイズとなります。MAXSIZE句にUNLIMITEDが指定されている場合、データベースの制約上の最大サイズとなります。
自動拡張が指定されていないデータファイルについては現在のファイルサイズとなります。
(2) 指定された単位によって、以下の計算を行います(小数点以下切り上げ)。
表領域の空き領域の割合[%] = (([a]+[c]-[b]) ÷ [c]) × 100
表領域の空き領域[MB] = ([a]+[c]-[b]) ÷ 1024 ÷ 1024
注意
全体領域を「最大サイズ(自動拡張指定時)」とする場合の注意事項
各UNDO表領域の最大サイズの合計は、論理的なサイズとして取得するため、物理的なディスク容量を超えている場合があります。物理的なディスク容量については、Systemwalker Centric Managerのサーバ性能監視機能を使用して監視してください。
(A)空き領域の割合(%)
(B)空き領域(MB)
(A)0 ~ 100
(B)0 ~ 2147483647
各環境でのUNDO表領域に必要な「空き領域の値の範囲」または「全体領域に対する空き領域の割合」をしきい値に設定してください。
なし
Systemwalker for Oracleがデフォルト値とするしきい値は以下のとおりです。
しきい値単位 | しきい値条件 | 重要度 | 全体領域 |
空き領域の割合(%) | 0 ~ 10 (%) | 警告 | 現在のサイズ |
(A)FOR-01029 UNDO表領域の空き領域の割合がx%になりました。(表領域名)
(B)FOR-01029 UNDO表領域の空き領域がyMBになりました。(表領域名)
一般的に、表領域の領域の追加等を検討する必要があります。
■UNDO表領域の使用可能領域
Oracle10g以降で自動UNDO管理の場合に、UNDO表領域の使用可能な領域を監視します。
表領域の状態が以下の状態のものを監視対象とします。
表領域の状態がONLINEまたはREAD ONLYの場合
データファイルの状態がONLINEの場合
dba_free_space
dba_data_files
dba_tablespaces
dba_undo_extents
v$datafile
v$parameter
UNDO表領域の使用可能領域の監視は以下の方法で行います。
(1)以下の値をOracleから取得します。
UNDO表領域の空き領域[Bytes]・・・[a]
UNDO表領域の再利用可能領域の合計サイズ[Bytes]・・・[b]
UNDO表領域の合計サイズ[Bytes]・・・[c]
(2)指定された単位によって、以下の計算を行います(小数点以下切り上げ)。
表領域の使用可能領域の割合[%] = (([a]+[b])÷[c])×100
表領域の使用可能領域[MB] = ([a]+[b])÷1024÷1024
注意
再利用可能領域について
UNDO表領域が以下の状態の場合、再利用可能とみなします。
エクステントの状態がEXPIREDである場合
エクステントの状態がUNEXPIREDでかつ、表領域のRETENTION属性がNOGUARANTEEである場合
UNDO表領域が以下の状態の場合、再利用不可能とみなします。
エクステントの状態がACTIVEの場合
エクステントの状態がUNEXPIREDでかつ、表領域のRETENTION属性がGUARANTEEである場合
(A)使用可能領域の割合(%)
(B)使用可能領域(MB)
(A)0 ~ 100
(B)0 ~ 2147483647
各環境でのUNDO表領域に必要な「使用可能領域の値の範囲」 、または、全体領域に対する使用可能領域の割合をしきい値に設定してください。
なし
Systemwalker for Oracleがデフォルト値とするしきい値は以下のとおりです。
しきい値単位 | しきい値条件 | 重要度 |
使用可能領域の割合(%) | 0 ~ 10 (%) | 警告 |
(A)FOR-01049 UNDO表領域の使用可能領域の割合がx%になりました。(表領域名)
(B)FOR-01049 UNDO表領域の使用可能領域がyMBになりました。(表領域名)
一般的に、表領域の領域の追加等を検討する必要があります。
■SYSAUX表領域の空き領域
Oracle10gからのSYSAUX表領域の空き領域を監視します。
表領域の状態がONLINEまたはREAD ONLYであり、かつ、データファイルの状態がONLINEのものを監視対象とします。
dba_free_space
dba_data_files
dba_tablespaces
v$datafile
cdb_free_space
cdb_data_files
cdb_tablespaces
v$datafile
v$containers
SYSAUX表領域の空き領域の監視は以下の方法で行います。
■全体領域を「現在のサイズ」とする場合
(1)以下の値をOracleから取得します。
SYSAUX表領域の空き領域[Bytes]・・・[a]
SYSAUX表領域の合計サイズ[Bytes]・・・[b]
(2)指定された単位によって、以下の計算を行います(小数点以下切り上げ)。
表領域の空き領域の割合[%] = ([a]÷[b])×100
表領域の空き領域[MB] = [a]÷1024÷1024
■全体領域を「最大サイズ(自動拡張指定時)」とする場合
(1)以下の値をOracleから取得します。
SYSAUX表領域の空き領域[Bytes]・・・[a]
SYSAUX表領域の合計サイズ[Bytes]・・・[b]
SYSAUX表領域の最大サイズ(*)の合計[Bytes]・・・[c]
(*)自動拡張が指定されたデータファイルについてはMAXSIZE句で指定されたサイズとなります。MAXSIZE句にUNLIMITEDが指定されている場合、データベースの制約上の最大サイズとなります。
自動拡張が指定されていないデータファイルについては現在のファイルサイズとなります。
(2) 指定された単位によって、以下の計算を行います(小数点以下切り上げ)。
表領域の空き領域の割合[%] = (([a]+[c]-[b]) ÷ [c]) × 100
表領域の空き領域[MB] = ([a]+[c]-[b]) ÷ 1024 ÷ 1024
注意
全体領域を「最大サイズ(自動拡張指定時)」とする場合の注意事項
SYSAUX表領域の最大サイズの合計は、論理的なサイズとして取得するため、物理的なディスク容量を超えている場合があります。物理的なディスク容量については、Systemwalker Centric Managerのサーバ性能監視機能を使用して監視してください。
(A)空き領域の割合(%)
(B)空き領域(MB)
(A)0 ~ 100
(B)0 ~ 2147483647
各環境でのSYSAUX表領域に必要な「空き領域の値の範囲」または「全体領域に対する空き領域の割合」をしきい値に設定してください。
なし
Systemwalker for Oracleがデフォルト値とするしきい値は以下のとおりです。
しきい値単位 | しきい値条件 | 重要度 | 全体領域 |
空き領域の割合(%) | 0 ~ 5 (%) | 最重要 | 現在のサイズ |
6 ~ 10 (%) | 重要 | ||
11 ~ 20 (%) | 警告 |
(A)FOR-01046 SYSAUX表領域の空き領域の割合がx%になりました。([コンテナ名.]表領域名)
(B)FOR-01046 SYSAUX表領域の空き領域がyMBになりました。([コンテナ名.]表領域名)
(*)コンテナ名は、監視対象のOracleがCDBの場合のみ表示されます。
一般的に、表領域の領域の追加等を検討する必要があります。
■ロールバックセグメントのエクステント監視
ポイント
監視対象となるロールバックセグメントについて
ONLINEのロールバックセグメントを監視対象とします。
ロールバックセグメントが含まれる表領域の状態がONLINEであり、かつ、オブジェクト・ヘッダー(オブジェクトの情報が含まれる領域)が含まれるデータファイルの状態がONLINEのものを監視対象とします。
・割り当て可能な残りエクステント数
ロールバックセグメントに割り当てることができる残りのエクステント数を監視することで、エクステント数の不足を監視します。
ロールバックセグメントにエクステント割り当てができなくなった場合、更新中のアプリケーションが停止します。
dba_segments
dba_data_files
dba_tablespaces
v$rollname
v$datafile
cdb_segments
cdb_data_files
cdb_tablespaces
v$rollname
v$datafile
v$containers
(1)以下の値をOracleから取得します。
各ロールバックセグメントの最大エクステント数・・・[a]
各ロールバックセグメントの現在のエクステント数・・・[b]
(2)指定された単位によって、以下の計算を行います(小数点以下切り上げ)。
割り当て可能な残りエクステント数の割合[%] = (([a]-[b])÷[a])×100
割り当て可能な残りエクステント数 = [a]-[b]
(A)残りエクステント数の割合(%)
(B)残りエクステント数
(A)0 ~ 100
(B)0 ~ 2147483647
エクステント割り当てのために残しておきたいエクステントの数、または、割り当て可能な最大エクステント数に対する残しておきたいエクステント数の割合をしきい値に指定してください。
なし
Systemwalker for Oracleがデフォルト値とするしきい値は以下のとおりです。
ロールバックセグメントにエクステント割り当てができなくなった場合、更新中のアプリケーションが停止します。そのため、残りエクステント数の割合が5 %より小さくなった場合は重要度を最重要としています。
しきい値単位 | しきい値条件 | 重要度 |
残りエクステント数の割合(%) | 0 ~ 5 (%) | 最重要 |
6 ~ 10 (%) | 警告 |
(A)FOR-01011 ロールバックセグメントに割り当て可能な残りエクステント数の割合がx%になりました。(ロールバックセグメント番号:[コンテナ名.]ロールバックセグメント名)
(B)FOR-01011 ロールバックセグメントに割り当て可能な残りエクステント数がyになりました。(ロールバックセグメント番号:[コンテナ名.]ロールバックセグメント名)
(*)コンテナ名は、監視対象のOracleがCDBの場合のみ表示されます。
一般的に、ロールバックセグメントに割り当てられるエクステントの最大数を再検討します。
・エクステント割り当てが可能かの監視
ロールバックセグメントに次のエクステントを割り当てることができない状態(以下の2つの状態)を異常とみなし、メッセージを表示します。
現在のエクステント数が割り当て可能な最大エクステント数の場合
ロールバックセグメントの次エクステントサイズが表領域の空き領域より大きい場合
ロールバックセグメントにエクステント割り当てができなくなった場合、更新中のアプリケーションが停止します。
注意
表領域の空き領域について
表領域の空き領域は、コアレス可能な連続空き領域を考慮していません。
連続空き領域がコアレスされ、エクステント割り当て可能となる場合があります。
dba_segments
dba_rollback_segs
dba_free_space
dba_tablespaces
v$datafile
cdb_segments
cdb_rollback_segs
cdb_free_space
cdb_tablespaces
v$datafile
v$containers
(1)以下の値をOracleから取得します。
ロールバックセグメントの現在のエクステント数・・・[a]
ロールバックセグメントの最大エクステント数・・・[b]
ロールバックセグメントの次のエクステントサイズ・・・[c]
ロールバックセグメントを含む表領域の空き領域・・・[d]
(2)以下の場合、次のエクステントを割り当てることができないロールバックセグメントを異常とみなし、メッセージを通知します。
ロールバックセグメントの次のエクステントサイズが空き領域より大きい場合([c]>[d]の関係の場合)
現在のエクステント数が割り当て可能な最大エクステント数と同じである場合([a]=[b]の関係の場合)
FOR-01110 ロールバックセグメントにこれ以上エクステントを割り当てられません。(info)
[<コンテナ名>.]<ロールバックセグメント名>
(EXTENTS=<現在のエクステント数>,
MAXEXTENTS=<最大エクステント数>,
NEXT=<次のエクステントサイズ>byte)
TABLESPACE=<表領域名>(FREE=<最大空きエクステントサイズ>byte))
(*)コンテナ名は、監視対象のOracleがCDBの場合のみ表示されます。
一般的に、ロールバックセグメントが含まれる表領域の空き領域を確認し、領域が不足している場合は追加を検討します。
エクステント数が割り当てられるエクステントの最大数に達した場合はエクステントの最大数を再検討します。
■ユーザオブジェクトのエクステント監視
ポイント
監視対象となるユーザオブジェクトについて
SYS/SYSTEMユーザのオブジェクトを除いたオブジェクトを監視対象としています。
ユーザオブジェクトが含まれる表領域の状態がONLINEであり、かつ、オブジェクト・ヘッダー(オブジェクトの情報が含まれる領域)が含まれるデータファイルの状態がONLINEのものを監視対象とします。
オブジェクトが存在する表領域が読込み専用表領域の場合は監視を行いません。
・割り当て可能な残りエクステント数
ユーザオブジェクトについて、割り当てることができる残りのエクステント数を監視することで、エクステント数の不足を監視します。
dba_segments
dba_data_files
dba_tablespaces
v$datafile
cdb_segments
cdb_data_files
cdb_tablespaces
v$datafile
v$containers
(1)以下の値をOracleから取得します。
各ユーザオブジェクトの最大エクステント数・・・[a]
各ユーザオブジェクトの現在のエクステント数・・・[b]
(2)指定された単位によって、以下の計算を行います(小数点以下切り上げ)。
割り当て可能な残りエクステント数の割合[%] = (([a]-[b])÷[a])×100
割り当て可能な残りエクステント数 = [a]-[b]
(A)残りエクステント数の割合(%)
(B)残りエクステント数
(A)0 ~ 100
(B)0 ~ 2147483647
エクステント割り当てのために残しておきたいエクステントの数、または、割り当て可能な最大エクステント数に対する残しておきたいエクステント数の割合をしきい値に指定してください。
なし
Systemwalker for Oracleがデフォルト値とするしきい値は以下のとおりです。
しきい値単位 | しきい値条件 | 重要度 |
残りエクステント数の割合(%) | 0 ~ 10 (%) | 警告 |
(A)FOR-01015 ユーザオブジェクトに割り当て可能な残りエクステント数の割合がx%になりました。([コンテナ名.]オーナー名.オブジェクト名[.パーティション名])
(B)FOR-01015 ユーザオブジェクトに割り当て可能な残りエクステント数がyになりました。([コンテナ名.]オーナー名.オブジェクト名[.パーティション名])
(*)下記情報は、特定の環境の場合のみ表示されます。
コンテナ名は、監視対象のOracleがCDBの場合のみ表示されます。
パーティション名は、パーティションが存在する場合のみ表示されます。
一般的に、オブジェクトに指定されているエクステントの最大数を再検討します。
・エクステント割り当てが可能かの監視
ユーザオブジェクトに次のエクステントを割り当てることができない状態(以下の2つの状態)を異常とみなし、メッセージを表示します。
現在のエクステント数が割り当て可能な最大エクステント数の場合
ユーザオブジェクトの次エクステントサイズが表領域の空き領域より大きい場合
注意
表領域の空き領域について
表領域の空き領域は、コアレス可能な連続空き領域を考慮していません。
連続空き領域がコアレスされ、エクステント割り当て可能となる場合があります。
dba_segments
dba_free_space
dba_tablespaces
v$datafile
cdb_segments
cdb_free_space
cdb_tablespaces
v$datafile
v$containers
(1)以下の値をOracleから取得します。
ユーザオブジェクトの現在のエクステント数・・・[a]
ユーザオブジェクトの最大エクステント数・・・[b]
ユーザオブジェクトの次のエクステントサイズ・・・[c]
ユーザオブジェクトを含む表領域の空き領域・・・[d]
(2)以下の場合、次のエクステントを割り当てることができないユーザオブジェクトを異常とみなし、メッセージを通知します。
ユーザオブジェクトの次のエクステントサイズが空き領域より大きい場合([c]>[d]の関係の場合)
現在のエクステント数が割り当て可能な最大エクステント数と同じである場合([a]=[b]の関係の場合)
FOR-01111 ユーザオブジェクトにこれ以上エクステントを割り当てられません。(info)
<セグメントのタイプ>=[<コンテナ名>.]<オーナー名>.<オブジェクト名>[.<パーティション名>]
(EXTENTS=<現在のエクステント数>,
MAXEXTENTS=<最大エクステント数>,
NEXT=<次のエクステントサイズ>byte)
TABLESPACE=<表領域名>(FREE=<最大空きエクステントサイズ>byte))
(*)下記情報は、特定の環境の場合のみ表示されます。
コンテナ名は、監視対象のOracleがCDBの場合のみ表示されます。
パーティション名は、パーティションが存在する場合のみ表示されます。
一般的に、オブジェクトが含まれる表領域の空き領域を確認し、領域が不足している場合は追加を検討します。
エクステント数が割り当てられるエクステントの最大数に達した場合はエクステントの最大数を再検討します。
■管理者オブジェクトのエクステント監視
ポイント
監視対象となる管理者オブジェクトについて
SYS/SYSTEMユーザのオブジェクトで、ロールバックセグメントを除いたオブジェクトを監視対象とします。
管理者オブジェクトが含まれる表領域の状態がONLINEであり、かつ、オブジェクト・ヘッダー(オブジェクトの情報が含まれる領域)が含まれるデータファイルの状態がONLINEのものを監視対象とします。
オブジェクトが存在する表領域が読込み専用表領域の場合も監視を行いません。
・割り当て可能な残りエクステント数
管理者オブジェクトについて、割り当てることができる残りのエクステント数を監視することで、エクステント数の不足を監視します。
dba_segments
dba_data_files
dba_tablespaces
v$datafile
cdb_segments
cdb_data_files
cdb_tablespaces
v$datafile
v$containers
(1)以下の値をOracleから取得します。
各管理者オブジェクトの最大エクステント数・・・[a]
各管理者オブジェクトの現在のエクステント数・・・[b]
(2)指定された単位によって、以下の計算を行います(小数点以下切り上げ)。
割り当て可能な残りエクステント数の割合[%] = (([a]-[b])÷[a])×100
割り当て可能な残りエクステント数 = [a]-[b]
(A)残りエクステント数の割合(%)
(B)残りエクステント数
(A)0 ~ 100
(B)0 ~ 2147483647
エクステント割り当てのために残しておきたいエクステントの数、または、割り当て可能な最大エクステント数に対する残しておきたいエクステント数の割合をしきい値に指定してください。
なし
Systemwalker for Oracleがデフォルト値とするしきい値は以下のとおりです。
しきい値単位 | しきい値条件 | 重要度 |
残りエクステント数の割合(%) | 0 ~ 10 (%) | 警告 |
(A)FOR-01016 管理者オブジェクトに割り当て可能な残りエクステント数の割合がx%になりました。([コンテナ名.]オーナー名.オブジェクト名[.パーティション名])
(B)FOR-01016 管理者オブジェクトに割り当て可能な残りエクステント数がyになりました。([コンテナ名.]オーナー名.オブジェクト名[.パーティション名])
(*)下記情報は、特定の環境の場合のみ表示されます。
コンテナ名は、監視対象のOracleがCDBの場合のみ表示されます。
パーティション名は、パーティションが存在する場合のみ表示されます。
一般的に、オブジェクトに指定されているエクステントの最大数を再検討します。
・エクステント割り当てが可能かの監視
管理者オブジェクトに次のエクステントを割り当てることができない状態(以下の2つの状態)を異常とみなし、メッセージを表示します。
現在のエクステント数が割り当て可能な最大エクステント数の場合
管理者オブジェクトの次エクステントサイズが表領域の空き領域より大きい場合
注意
表領域の空き領域について
表領域の空き領域は、コアレス可能な連続空き領域を考慮していません。
連続空き領域がコアレスされ、エクステント割り当て可能となる場合があります。
dba_segments
dba_free_space
dba_tablespaces
v$datafile
cdb_segments
cdb_free_space
cdb_tablespaces
v$datafile
v$containers
(1)以下の値をOracleから取得します。
管理者オブジェクトの現在のエクステント数・・・[a]
管理者オブジェクトの最大エクステント数・・・[b]
管理者オブジェクトの次のエクステントサイズ・・・[c]
管理者オブジェクトを含む表領域の空き領域・・・[d]
(2)以下の場合、次のエクステントを割り当てることができない管理者オブジェクトを異常とみなし、メッセージを通知します。
管理者オブジェクトの次のエクステントサイズが空き領域より大きい場合([c]>[d]の関係の場合)
管理者オブジェクトの現在のエクステント数が割り当て可能な最大エクステント数と同じである場合([a]=[b]の関係の場合)
FOR-01112管理者オブジェクトにこれ以上エクステントを割り当てられません。(info)
<セグメントのタイプ>=[<コンテナ名>.]<オーナー名>.<オブジェクト名>[.<パーティション名>]
(EXTENTS=<現在のエクステント数>,
MAXEXTENTS=<最大エクステント数>,
NEXT=<次のエクステントサイズ>byte)
TABLESPACE=<表領域名>(FREE=<最大空きエクステントサイズ>byte))
(*)下記情報は、特定の環境の場合のみ表示されます。
コンテナ名は、監視対象のOracleがCDBの場合のみ表示されます。
パーティション名は、パーティションが存在する場合のみ表示されます。
一般的に、オブジェクトが含まれる表領域の空き領域を確認し、領域が不足している場合は追加を検討します。
エクステント数が割り当てられるエクステントの最大数に達した場合はエクステントの最大数を再検討します。
■アーカイブ先の空き領域
アーカイブ先の空き領域の監視を行います。
アーカイブ先に空き領域がなくなった場合、アーカイブ待ちが発生し、更新処理が行えなくなります。
注意
「アーカイブ先の空き領域」の監視を行う際の注意事項
この監視はアーカイブ・モードの場合(Oracle10g以降の場合は自動アーカイブ・モードおよび手動アーカイブ・モードの場合)のみ有効です。
以下のアーカイブ先は監視対象外となります。
アーカイブ先がプライマリ・データベースでない場合(Oracle9i以前の場合)
アーカイブ先が使用可能(status = 'VALID')でない場合
アーカイブ先が存在しない場合
ローカル・ファイルシステムでない領域
RAC(「Real Application Clusters」の略称)インスタンスの場合は、監視対象としている自ノードのインスタンスのみ監視します。
v$archive_dest
v$parameter
v$database
v$log
(1)以下の値をOracleから取得します。
REDO ログがアーカイブされる場所
(2)以下の値を求めます。
アーカイブ先ディスクの最大領域[byte]・・・[a]
アーカイブ先ディスクの空き領域[byte]・・・[b]
(3)指定された単位によって、以下の計算を行います(小数点以下切り上げ)。
アーカイブ先の空き領域の割合[%] = ([b]÷[a])×100
アーカイブ先の空き領域[MB] = [b]÷1024÷1024
(A)空き領域の割合(%)
(B)空き領域(MB)
(A)0 ~ 100
(B)0 ~ 2147483647
各環境で監視したいアーカイブ先の空き領域の範囲、または、アーカイブ先のディスクの容量に対するアーカイブ先の空き領域の割合をしきい値に設定してください。
なし
なし(推奨値あり)
デフォルトしきい値はありませんが、最低限、以下の範囲でしきい値を設定することを推奨します。
しきい値単位 | しきい値条件 | 重要度 |
空き領域(MB) | 0~ [1つのREDO ログのサイズ] (MB) | 最重要 |
(A)FOR-01041 アーカイブ先の空き領域の割合がx%になりました。(info)
(B)FOR-01041 アーカイブ先の空き領域がyMBになりました。(info)
REDOログ・ファイルがアーカイブされる場所およびREDOログ・ファイルのサイズ
一般的に、アーカイブ先の領域の追加等を検討する必要があります。
■ASM上のアーカイブ先の空き領域
アーカイブ先として指定されているASM領域の空き領域の監視を行います。
アーカイブ先に空き領域がなくなった場合、アーカイブ待ちが発生し、更新処理が行えなくなります。
注意
「ASM上のアーカイブ先の空き領域」の監視を行う際の注意事項
この監視は、監視対象のデータベースがASM管理で構成されている場合のみ有効です。
この監視は、アーカイブ・モードの場合のみ有効です。
以下のアーカイブ先は監視対象外となります。
アーカイブ先がローカル・ファイルシステムの場合
アーカイブ先のASMディスク・グループがMOUNTEDまたはCONNECTED以外の場合
アーカイブ先が使用可能(status = 'VALID')ではない場合
Oracle ACFS(Oracle ASM Cluster File System)をアーカイブ出力先に指定している場合は、「アーカイブ先の空き領域」で監視が可能ですので、この監視では監視対象外とします。
この監視で空き領域が負の値となる場合は、ASM領域が大量に使用されており、ディスク障害後に冗長性を適切にリストアできない可能性があります。
このような場合、しきい値条件に関係なく「最重要」でメッセージ通知を行います。
この監視には、ASMインスタンスにアクセスできるシステム権限が必要です。
Oracle環境情報の「Oracleユーザ名」に指定するユーザに対し、ASMインスタンスにアクセスできるシステム権限を付与してください。
ASMインスタンスにアクセスできるシステム権限についての詳細は以下を参照してください。
Oracle Automatic Storage Management管理者ガイド
v$archive_dest
v$parameter
v$database
v$log
v$asm_diskgroup
(1)以下の値をOracleから取得します。
ASM上のアーカイブ先の空き領域サイズ[MB]・・・[a]
ASM上のアーカイブ先の合計サイズ[MB]・・・[b]
(2)指定された単位によって、以下の計算を行います(小数点以下切り上げ)。
ASM上のアーカイブ先の空き領域の割合[%] = [a]÷[b]×100
ASM上のアーカイブ先の空き領域[MB] = [a]
(A) 空き領域の割合(%)
(B) 空き領域(MB)
(A) 0 ~ 100
(B) 0 ~ 2147483647
各環境で監視したいASM上のアーカイブ先に必要な空き領域の値の範囲、または、ASM上のアーカイブ先のディスクの容量に対するアーカイブ先の空き領域の割合をしきい値に設定してください。
なし
なし(推奨値あり)
デフォルトしきい値はありませんが、最低限、以下の範囲でしきい値を設定することを推奨します。
しきい値単位 | しきい値条件 | 重要度 |
空き領域(MB) | 0 ~ [1つのREDO ログのサイズ] (MB) | 最重要 |
(A)FOR-01050 ASM上のアーカイブ先の空き領域の割合がx%になりました。(info)
(B)FOR-01050 ASM上のアーカイブ先の空き領域がyMBになりました。(info)
アーカイブ出力先のASMディスク・グループ名およびREDOログ・ファイルのサイズ
一般的に、ASMディスク・グループへのディスクの追加等を検討する必要があります。
空き領域または空き領域の割合が負の値になった場合、できる限り早くディスク・グループに領域を追加する必要があります。
■移行行と連鎖行の数
行の移行と連鎖が行われた数を監視します。
この値が大きい場合は、UPDATE文や問い合わせのパフォーマンスに影響を与える可能性があります。
実際に移行行と連鎖行に関する情報を収集するには、LIST CHAINED ROWS句を指定したANALYZE文を使用してください。
注意
「移行行と連鎖行の数」を監視する際の注意事項
差分監視を行っているため、1回目の監視ではメッセージは通知されません。2回目の監視からメッセージが通知されます。
v$sysstat
(1)以下の値をOracleから取得します。
現在の時間
table fetch continued row(フェッチ中に検出された移行行または連鎖行の数)
(2)前回監視時から経過した時間と、‘table fetch continued row’の増分値を求めます。
移行行と連鎖行の数
0 ~ 2147483647
各監視で監視したい移行行と連鎖行の数の範囲をしきい値に設定してください。
なし
なし
FOR-01039 移行行と連鎖行の数がxになりました。
実際に移行行と連鎖行に関する情報を収集するには、LIST CHAINED ROWS句を指定したANALYZE文を使用して表やクラスタ内の移行行と連鎖行の識別をしてください。