ここでは、Interaction Managerの製品構成を説明します。
以下に、Interaction Managerを構成するコンポーネントの構成図と説明を記述します。
図1.10 製品構成
Interaction Managerでは、代理ログインなどのシングルサインオン、およびロールによるアクセス制御を使用して、既存システムやクラウドサービスを組み合わせた企業向けポータルを簡単に構築できる機能をポータル機能と呼びます。
ポータル機能は、以下の2つのコンポーネントからなります。
Interaction Managerポータル:利用者が使用するポータル(以降、ポータル)
Interaction Manager管理コンソール:ポータル構築時や運用保守で使用する管理コンソール(以降、管理コンソール)
詳細については、「ポータル 操作ガイド」および「ポータル 運用ガイド」を参照してください。
ブラウザ上で動作するJavaScriptアプリケーションのAjaxフレームワークをクライアントフレームワークと呼びます。
クライアントフレームワークでは、UI部品(画面部品、機能部品、機能付加部品)、イベントハンドリング機能、モデルバインディング機能、およびグローバルイベント制御機能を提供します。
HTMLまたはJSPに、これらの部品や機能を記述することで、高機能な画面を作成することができます。
詳細については、「Ajaxフレームワーク ユーザーズガイド」の「2.1 クライアントフレームワークの構成」を参照してください。
クライアントJavaScriptアプリケーションとサーバ間の通信を支援するAjaxフレームワークの機能を通信フレームワークと呼びます。ブラウザで動作するJavaScriptから、非同期で、サーバ側にあるJavaで記述されたビジネスロジックを呼び出します。
通信フレームワークでは、Apcoordinator連携機能、サーブレット連携機能、データ型変換機能、およびイベントログ機能を提供します。Apcoordinator連携機能、サーブレット連携機能、およびイベントログ機能は、それぞれ、サーバ側とクライアント側で動作します。データ型変換機能は、サーバ側でだけ動作します。
詳細については、「Ajaxフレームワーク ユーザーズガイド」の「3.1 通信フレームワークの構成」を参照してください。
Webブラウザで動作するJavaScriptアプリケーションとWebサービス間の通信を支援するAjaxフレームワークの機能をマッシュアップフレームワークと呼びます。ブラウザで動作するJavaScriptから、非同期で、企業内のサービスやインターネット上にあるWebサービスの情報を取得します。
マッシュアップフレームワークでは、クライアント通信API、マッシュアッププロキシ機能、およびアダプタ機能を提供します。
詳細については、「Ajaxフレームワーク ユーザーズガイド」の「4.1 マッシュアップフレームワークの構成」を参照してください。
参考
Apcoordinator
Interstage Application Serverが提供するサーバ側のビジネスロジックを構築するためのフレームワークです。Ajaxフレームワークと連携して、ビジネスロジックの実行を制御します。
なお、Apcoordinatorは、Java(TM) 2 Platform, Enterprise Edition(J2EE)、およびJava(TM) Platform, Enterprise Edition(Java EE)に従ったアプリケーションを構築するためのフレームワークです。画面構築のためのフレームワークも提供していますが、Interaction Managerでは、Apcoordinatorのビジネスロジックのフレームワークを使用します。詳細については、Interstage Application Serverの「Apcoordinatorユーザーズガイド」を参照してください。