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Interstage Interaction Manager V10.1.1 解説書
FUJITSU Software

1.4 ポータル機能

ここでは、ポータル機能の主な機能について説明します。

以下に、ポータルを作成、運用、または利用するユーザー、およびポータルを作成する場合に必要なグループやロールについて説明します。

ユーザ

ポータルを構築、運用、利用する人をユーザーと呼びます。ユーザーは1つ以上のグループに所属します。権限によって、ポータル機能での役割と利用できる機能に違いがあります。

参照

ポータルの管理者とその役割の詳細については、「ポータル 運用ガイド」を参照してください。また、利用者が利用できる機能については、「ポータル 操作ガイド」を参照してください。

グループ

グループは、組織や役職、業務などの単位で、グループやユーザーを集めたものです。組織構造と一致した階層をもつグループや、組織を横断する階層をもたないグループを定義できます。階層をもつグループのうち、上位層のグループを親グループ、下位層のグループを子グループと呼びます。子グループは所属する親グループのメニューも利用できます。

ロール

ロールは、ある役割や権限に従って、ポータルを利用するグループやユーザーを集めたものです。役割や権限に従って、ポータルに表示するメニュー(タブ/ガジェット含む)をロール管理者が定義します。メニューなどを定義したものをロールと呼ぶ場合があります。
グループやユーザーは、複数のロールに所属できます。複数のロールに所属するユーザーは、所属するすべてのロールのメニューを利用できます。

以下に、グループとロールとポータルの関係を示します。

図1.11 グループ・ロールとポータルの関係



以下に、ユーザーの権限と利用できる機能を示します。

ユーザーの権限

管理コンソールの利用

ポータルの利用

ポータルの雛形定義

ユーザーの作成/削除/更新

グループ/ロールの作成/削除/更新

ガジェットの作成

ポータル画面のカスタマイズ

カスタマイズ以外の機能の利用

一般利用者

×

×

×

×

×

セットアップ管理者

○(注3)

×

×

システム管理者

×

○(注3)

×

グループ管理者

×

○(注1)

○(注2)

×

×

ロール管理者

×

×

×

○(注4)

○:利用可能
×:利用不可

注1) グループ管理者が所属するグループのユーザーだけが対象で、ユーザーの更新の一部を実施可能
注2) グループ管理者が所属するグループ、ロールだけが対象
注3) ポータル共通で利用できるガジェットの作成が可能
注4) ロール管理者が所属するロール配下で利用できるガジェットの作成が可能

注意

  • ユーザー、グループ、ロールは、ポータルの運用を開始する前に作成しておく必要があります。作成したアカウント情報は、データベースに格納します。

  • LDAPやActive Directoryのリポジトリを利用する場合、ポータルはLDAPやActive Directoryのリポジトリを参照します。LDAPサーバ上のユーザーにシステム管理者、グループ管理者、およびロール管理者の権限を与えることができます。権限に関する情報はポータルのデータベースで管理します。

  • Interstage シングル・サインオンを利用する場合、ポータルはInterstage シングル・サインオンのユーザーを利用します。Interstage シングル・サインオン環境上のユーザーにセットアップ管理者、システム管理者、グループ管理者、およびロール管理者の権限を与えることができます。権限に関する情報はポータルのデータベースで管理します。