企業内の既存システムやクラウドサービスを組み合わせた企業ポータルの構築に必要なシングルサインオンや、システムの適切な利用を保証するアクセス制御の機能を利用することによって、利用者の業務や職務に応じた作業環境を提供できます。これにより、認証作業を軽減でき、利用者ごとに最適なポータルを表示できます。
また、ユーザーエクスペリエンス向上のための直感的なUIと利用者が自分の使い勝手にあわせてポータルを編集できるパーソナライズにより、ポータルをさらに使いやすくすることができます。
図1.2 最適な作業環境の構築例
業務に応じた作業環境を構築するため、以下の機能を提供しています。
代理ログイン/Interstage シングル・サインオン連携
Interaction Managerでは、複数のシステムやサービスの認証情報を代理ログイン情報として利用者ごとに保存できます。これにより、それぞれのシステムやサービスへのログイン操作を省略し、自動的にログインすることでシングルサインオンを実現します。一度、IDとパスワードを入力すれば、以降はInteraction Managerがログイン処理を代行します。なお、簡易SSOを使用することで、初回のパスワード入力も不要にできます。また、管理者が利用者の代理ログイン情報を事前に一括登録することで、利用者による代理ログイン情報の設定を不要にできます。
Interstage シングル・サインオンシステムとして構築されている場合、Interstage シングル・サインオンと連携し、管理コンソールおよびポータルに自動的にログインすることもできます。
アクセス制御とは、利用者の権限や役割(ロール)に応じて利用可能なサービスを設定し、サービスにシームレスにアクセスするための機能です。提供されているサービスが複数あっても、利用者の役割や業務によって利用するサービスは異なります。ロールによるアクセス制御を使用することで、利用者の権限に応じて、利用可能なサービスだけを画面に表示することができます。
利用者が自分の使いやすいようにポータルの構成を変更できる機能です。よく使うシステムやサービスをマイメニューへ追加したり、使用しないメニューやタブを非表示にしたり、画面のレイアウトを変更するこができます。
上記機能はInteraction Managerのポータル機能が提供しています。機能の詳細については、「1.4 ポータル機能」を参照してください。