ServerView Resource Orchestratorが起動している場合、以下のコマンドを実行してServerView Resource Orchestratorを停止してください。
【Windows】
[ServerView Resource Orchestratorインストールディレクトリ]\SVROR\Manager\bin\rcxmgrctl stop |
【Linux】
/opt/FJSVrcvmr/bin/rcxmgrctl stop |
注意
Systemwalker Runbook Automation管理サーバなど他の運用管理製品と同一の管理サーバにSystemwalker Software Configuration Managerを導入する場合、他の運用管理製品の機能を停止する必要があります。Systemwalker Software Configuration Managerのインストールを開始する前に必ず停止させてください。詳細は、「付録B 管理サーバへの運用管理製品の導入について」を参照してください。
ターミナルサーバがインストールされている場合、以下のコマンドを実行してターミナルサービスをインストールモードに変更してください。
CHANGE USER /INSTALL |
システムパラメーターをチューニングする必要があります。
パラメーターの種別による設定
パラメーターの「種別」により、以下のように設定してください。
種別が最大の場合
すでに設定されている値(初期値または以前の設定値)が表の値以上の場合は変更不要です。表の値より小さい場合は、表の値に変更してください。
種別が加算の場合
すでに設定されている値(初期値または以前の設定値)に表の値を加算してください。加算する前にシステム上限値を確認し、加算した値がシステム上限値を超える場合は、システム上限値を設定してください。
詳細については、Linuxのマニュアルなどを参照してください。
システムパラメーターのチューニング値
チューニングが必要なシステムパラメーターとその値については、以下のシステムパラメーターのチューニング値を参照してください。
共有メモリ
パラメーター | 説明 | 値 | 種別 |
---|---|---|---|
kernel.shmmax | 共有メモリの最大セグメントサイズ | 2684354560 | 最大 |
kernel.shmall | 使用可能な共有メモリの総量 | 655360 | 最大 |
kernel.shmmni | 共有メモリセグメントの最大数 | 76 | 加算 |
セマフォ
セマフォの設定値は、各パラメーター値を以下の形式で指定します。
kernel.sem = para1 para2 para3 para4
パラメーター | 説明 | 値 | 種別 |
---|---|---|---|
para1 | セマフォ識別子あたりの最大セマフォ数 | 512 | 最大 |
para2 | システム全体のセマフォ数 | 9069 | 加算 |
para3 | セマフォコールあたりの最大演算子数 | 50 | 最大 |
para4 | システム全体のセマフォ演算子数 | 1427 | 加算 |
メッセージキュー
パラメーター | 説明 | 値 | 種別 |
---|---|---|---|
kernel.msgmax | メッセージの最大サイズ | 16384 | 最大 |
kernel.msgmnb | 1つのメッセージキューに保持できるメッセージの最大値 | 114432 | 最大 |
kernel.msgmni | メッセージキューのIDの最大値 | 1565 | 加算 |
チューニング作業手順
以下の手順でチューニング作業を実施します。
以下のコマンドを使用して、現在システムに設定されている該当するパラメーターの設定値を確認します。
# /sbin/sysctl -a
例
# /sbin/sysctl -a ・・・ (省略) ・・・ kernel.sem = 250 32000 32 128 ・・・ kernel.msgmnb = 65536 kernel.msgmni = 16 kernel.msgmax = 8192 kernel.shmmni = 4096 kernel.shmall = 2097152 kernel.shmmax = 33554432 ・・・ (省略) ・・・
「システムパラメーターのチューニング値」を参照し、現在の設定値と比較し、パラメーターごとに最大、加算の種別を考慮して、適切な設定値を算出します。
/etc/sysctl.confを編集します。以下の例のように編集します。
例
kernel.sem = 512 41069 50 1555 kernel.msgmnb = 114432 kernel.msgmni = 1581 kernel.msgmax = 16384 kernel.shmmax = 2684354560 kernel.shmall = 655360 kernel.shmmni = 4172
/etc/sysctl.confへ編集内容が反映されていることを、以下のコマンドで確認します。
# /bin/cat /etc/sysctl.conf
4.の設定を有効にするために、次のどちらかの方法を実行します。
システムをリブートして設定を反映
# /sbin/shutdown -r now
/sbin/sysctl -p を使用して設定を反映
# /sbin/sysctl -p /etc/sysctl.conf (注)
注) このコマンドを使用した場合は、リブートの必要がありません。
設定したシステムパラメーターが反映されていることを、以下のコマンドの出力で確認します。
# /sbin/sysctl -a
例
# /sbin/sysctl -a ・・・ (省略) kernel.sem = 512 41069 50 1555 ・・・ kernel.msgmnb = 114432 kernel.msgmni = 1581 kernel.msgmax = 16384 kernel.shmmax = 2684354560 kernel.shmall = 655360 kernel.shmmni = 4172 ・・・ (省略) ・・・
本製品では、syslogにログを出力します。syslogにログを出力するために、以下の設定を確認し、必要に応じて設定してください。
syslog.conf/rsyslog.confの設定
OSのデフォルト設定を推奨します。
Systemwalker Software Configuration Managerは、local0(facility)でログ出力します。以下は必須設定となります。すでにsyslog.conf/rsyslog.conf修正していて、以下の設定が不足している場合は、syslog.conf/rsyslog.confに以下の設定を追加してください。
syslog.confの記述方法については、syslog.confのマニュアルを参照してください。rsyslog.confの記述方法については、rsyslog.confのマニュアルを参照してください。
”/etc/syslog.conf”(RHEL5の場合)
selectorフィールド(facility.priority) | actionフィールド |
---|---|
local0.info | /var/log/messages |
”/etc/rsyslog.conf”(RHEL6の場合)
<Rules>
selectorフィールド(facility.priority) | actionフィールド |
---|---|
local0.info | /var/log/messages |
ポイント
selectorフィールド(facility.priority)に、“*.info”が設定されている場合は、修正不要です。
syslogのリモート受信を有効にする
Systemwalker Software Configuration Managerから管理サーバのsyslogにログを出力するために、リモート受信を有効にする必要があります。
本設定では、OS起動時にsyslogがリモート受信で自動起動するように設定します。
以下のファイルを修正してください。
“/etc/sysconfig/syslog”(RHEL5の場合)
SYSLOGD_OPTIONSに“-r”オプションを追加してください。
例)
SYSLOGD_OPTIONS="-r -m 0" |
“/etc/rsyslog.conf”(RHEL6の場合)
$UDPServerRunを有効にしてください。
$ModLoad imudp.so $UDPServerRun 514 |
なお、リモート受信に使用するポートは、“514/udp”です。Systemwalker Software Configuration Managerが使用するポートの一覧については、「付録A ポート番号一覧」を参照してください。
syslogd/rsyslogdの再起動
「syslog.conf/rsyslog.confの設定」または「syslogのリモート受信を有効にする」で、設定を修正した場合、設定内容を反映するために、syslogd/rsyslogdを再起動してください。
syslogdについては、syslogdのマニュアルを参照してください。rsyslogdについては、rsyslogdのマニュアルを参照してください。
“syslogd”(RHEL5の場合)
>/etc/init.d/syslog stop >/etc/init.d/syslog start |
“rsyslogd”(RHEL6の場合)
>/etc/init.d/rsyslog stop >/etc/init.d/rsyslog start |