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Interstage List Creator V10.4.0 XBRLデータ対応機能編
FUJITSU Software

4.2.2 -vオプション

prdsexecコマンドで指定される-vオプションについて説明します。-vオプションは1つの帳票を出力する場合に指定します。

[-vオプションの記述形式]

以下に-vオプションの記述形式を示します。

-v  "[キー1=値1];[キー2=値2];[キー3=値3];…"

[キー1]、[キー2]、[キー3]…には、XBRLデータ対応機能固有情報のキーを記述します。

キー=値の形式で指定し、それぞれの[キー=値]の組の前後を「\"」で囲みます。キーを複数指定する場合は、キーとキーの間を「セミコロン(;)」で区切って指定します。また、-vオプションで指定する全体を「ダブルクォーテーション(")」で囲みます。

[XBRLデータ対応機能固有情報のキー]

以下に、XBRLデータを利用して帳票出力する際に、指定するキーの一覧を示します。

XBRLデータ対応機能固有情報のキー

【オペレーティングシステム】

Windows

Solaris

-instance XBRLインスタンス

-taxonomy XBRLタクソノミー

-id 出力データの絞込み指定(企業・組織による指定)

-periodstart 出力データの絞込み指定(期日指定)

-periodorder 期間の並び順指定

○:サポート

-:未サポート


-instance XBRLインスタンス

帳票出力に使うXBRLインスタンスファイル名をフルパスで指定します。このキーは必須です。

このキーは複数回繰り返し指定できます。複数のXBRLインスタンスを参照して帳票を出力する場合は、XBRLインスタンスのファイル1つごとにこのキーを繰り返して指定します。グループ分けの設定がある帳票の場合は、グループの数だけこのキーを繰り返して指定します。

注意

  • Windows版を利用している場合、パス内に含まれる「\」は「\\」と書き換えてください。

  • 一度のコマンド実行で、-instanceキーは最大100回指定できます。


-taxonomy XBRLタクソノミー

帳票出力に使うXBRLインスタンスが参照するXBRLタクソノミーを指定します。

このキーが省略された場合は、XBRLインスタンス内で指定されたパスにスキーマファイルが存在するものとして処理が行われます。

注意

一般に、XBRLタクソノミーは複数のスキーマファイル(*.xsd)とリンクベースファイル(*.xml)から構成されています。XBRLインスタンスから直接参照されるスキーマファイル(*.xsd)を選択してください。


-id 出力データの絞込み指定(企業・組織による指定)

帳票レイアウトの作成時に設定された出力指定・グループ分けの条件を変更して帳票を出力します。-idキーで変更できるのは、「企業・組織」での指定条件です。

注意

  • 帳票レイアウトの設計時に企業・組織による出力指定またはグループ分けを行った場合にのみ有効です。

  • グループ分けの条件を変更する場合には、出力するグループの数だけこのキーを繰り返します。

ポイント

指定する値は、XBRLインスタンスで使われているスキームにより異なります。詳細については、XBRLの仕様を参照してください。


-periodstart 出力データの絞込み指定(期日指定)

帳票レイアウトの作成時に設定された出力指定・グループ分けの条件を変更して帳票を出力します。-periodstartキーで変更できるのは、「期間」の条件で設定された日付です。

指定は、西暦の日付をyyyy-MM-dd形式の文字列で指定します。

注意

  • 帳票レイアウトの設計時に期間による出力指定またはグループ分けを行った場合にのみ有効です。

  • グループ分けの条件を変更する場合には、グループ1(最初のグループ)の日付を指定します。


-periodorder 期間の並び順指定

帳票レイアウトの作成時に設定されたグループ分けの条件を変更して帳票を出力します。-periodorderキーで変更できるのは、「期間」の条件で設定された期間の並び順です。

指定は、ASCENDINGまたはDECENDINGのいずれかを行います。

  • ASCENDING:日付の古い値から順に並べる

  • DECENDING:日付の新しい値から順に並べる

注意

帳票レイアウトの設計時に期間によるグループ分けを行った場合にのみ有効です。

[prdsexecコマンドの記述例]

以下に、-vオプションを利用して1帳票を出力する場合の、Windows環境でのprdsexecコマンドの記述例を示します。

1つのXBRLインスタンスの情報を出力(XL6700というプリンタに印刷)する場合
prdsexec    -w "sample1"
            -v "\"-instance=D:\\XBRLData\\sample1.xml\""
            -command prprint -atdirect print -n "XL6700"
複数のXBRLインスタンスの情報を出力する場合
prdsexec    -w "sample2"
            -v "\"-instance= D:\\XBRLData\\sample1.xml\";\"-instance=D:\\XBRLData\\sample2.xml\""
            -command prprint -atdirect print -n "XL6700"
グループ分けを行って2年間を併記した帳票を定義し、2004年度と2005年度のXBRLインスタンスを指定して出力する場合
prdsexec    -w "sample3"
            -v "\"-instance=D:\\XBRLData\\2004.xml\"; \"-instance=D:\\XBRLData\\2005.xml\";
               \"-periodstart=2004-04-01\"; \"-periodorder=ASCENDING\""
            -command prprint -atdirect print -n "XL6700"
グループ分けを行って2つの会社を併記した帳票を定義し、A社とB社の情報を両方含むXBRLインスタンスを指定して出力する場合
prdsexec   -w "sample4"
           -v " \"-instance=D:\\XBRLData\\Companies.xml\";
                \"-instance=D:\\XBRLData\\Companies.xml\"
                \"-id=CompanyA\"; \"-id=CompanyB\""
           -command prprint -atdirect print -n "XL6700"