prdsexecコマンドで指定される-vオプションについて説明します。-vオプションは1つの帳票を出力する場合に指定します。
[-vオプションの記述形式]
以下に-vオプションの記述形式を示します。
-v "[キー1=値1];[キー2=値2];[キー3=値3];…"
[キー1]、[キー2]、[キー3]…には、XBRLデータ対応機能固有情報のキーを記述します。
キー=値の形式で指定し、それぞれの[キー=値]の組の前後を「\"」で囲みます。キーを複数指定する場合は、キーとキーの間を「セミコロン(;)」で区切って指定します。また、-vオプションで指定する全体を「ダブルクォーテーション(")」で囲みます。
[XBRLデータ対応機能固有情報のキー]
以下に、XBRLデータを利用して帳票出力する際に、指定するキーの一覧を示します。
XBRLデータ対応機能固有情報のキー | 【オペレーティングシステム】 | |
---|---|---|
Windows | Solaris | |
-instance XBRLインスタンス | ○ | ○ |
-taxonomy XBRLタクソノミー | ○ | ○ |
-id 出力データの絞込み指定(企業・組織による指定) | ○ | ○ |
-periodstart 出力データの絞込み指定(期日指定) | ○ | ○ |
-periodorder 期間の並び順指定 | ○ | ○ |
○:サポート
-:未サポート
帳票出力に使うXBRLインスタンスファイル名をフルパスで指定します。このキーは必須です。
このキーは複数回繰り返し指定できます。複数のXBRLインスタンスを参照して帳票を出力する場合は、XBRLインスタンスのファイル1つごとにこのキーを繰り返して指定します。グループ分けの設定がある帳票の場合は、グループの数だけこのキーを繰り返して指定します。
注意
Windows版を利用している場合、パス内に含まれる「\」は「\\」と書き換えてください。
一度のコマンド実行で、-instanceキーは最大100回指定できます。
帳票出力に使うXBRLインスタンスが参照するXBRLタクソノミーを指定します。
このキーが省略された場合は、XBRLインスタンス内で指定されたパスにスキーマファイルが存在するものとして処理が行われます。
注意
一般に、XBRLタクソノミーは複数のスキーマファイル(*.xsd)とリンクベースファイル(*.xml)から構成されています。XBRLインスタンスから直接参照されるスキーマファイル(*.xsd)を選択してください。
帳票レイアウトの作成時に設定された出力指定・グループ分けの条件を変更して帳票を出力します。-idキーで変更できるのは、「企業・組織」での指定条件です。
注意
帳票レイアウトの設計時に企業・組織による出力指定またはグループ分けを行った場合にのみ有効です。
グループ分けの条件を変更する場合には、出力するグループの数だけこのキーを繰り返します。
ポイント
指定する値は、XBRLインスタンスで使われているスキームにより異なります。詳細については、XBRLの仕様を参照してください。
帳票レイアウトの作成時に設定された出力指定・グループ分けの条件を変更して帳票を出力します。-periodstartキーで変更できるのは、「期間」の条件で設定された日付です。
指定は、西暦の日付をyyyy-MM-dd形式の文字列で指定します。
注意
帳票レイアウトの設計時に期間による出力指定またはグループ分けを行った場合にのみ有効です。
グループ分けの条件を変更する場合には、グループ1(最初のグループ)の日付を指定します。
帳票レイアウトの作成時に設定されたグループ分けの条件を変更して帳票を出力します。-periodorderキーで変更できるのは、「期間」の条件で設定された期間の並び順です。
指定は、ASCENDINGまたはDECENDINGのいずれかを行います。
ASCENDING:日付の古い値から順に並べる
DECENDING:日付の新しい値から順に並べる
注意
帳票レイアウトの設計時に期間によるグループ分けを行った場合にのみ有効です。
[prdsexecコマンドの記述例]
以下に、-vオプションを利用して1帳票を出力する場合の、Windows環境でのprdsexecコマンドの記述例を示します。
prdsexec -w "sample1" -v "\"-instance=D:\\XBRLData\\sample1.xml\"" -command prprint -atdirect print -n "XL6700"
prdsexec -w "sample2" -v "\"-instance= D:\\XBRLData\\sample1.xml\";\"-instance=D:\\XBRLData\\sample2.xml\"" -command prprint -atdirect print -n "XL6700"
prdsexec -w "sample3" -v "\"-instance=D:\\XBRLData\\2004.xml\"; \"-instance=D:\\XBRLData\\2005.xml\"; \"-periodstart=2004-04-01\"; \"-periodorder=ASCENDING\"" -command prprint -atdirect print -n "XL6700"
prdsexec -w "sample4" -v " \"-instance=D:\\XBRLData\\Companies.xml\"; \"-instance=D:\\XBRLData\\Companies.xml\" \"-id=CompanyA\"; \"-id=CompanyB\"" -command prprint -atdirect print -n "XL6700"