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Interstage List Creator V10.4.0 XBRLデータ対応機能編
FUJITSU Software

3.2 複数のデータフィールドの出力指定をする

1つの項目に複数のデータフィールドの出力を指定することができます。1度の関連付けで複数のデータフィールドが出力できるため、1対1で項目とデータフィールドを関連付けるよりも効率的に作業を行うことができます。例えば、貸借対照表を作成する場合に複数のデータフィールドの出力を指定します。


複数のデータフィールドの出力を指定するには、フレームを利用します。

ポイント

フレーム・パーティションに関する詳細は、オンラインマニュアル“帳票設計編”を参照してください。

例)複数データフィールドの出力指定を使う場合

図3.2 複数データフィールドの出力指定

注意

  • 子ノードを持つデータフィールドをフレーム内の項目と関連付ける場合にのみ、複数データフィールドの指定は行えます。

  • 項目が数字項目の場合、テキスト型のデータフィールドは出力されません。

  • XBRLインスタンスに値のないデータフィールドは出力時に省略されます。

ポイント

複数データフィールドを出力するように指定された項目は、「関連付け」タブのデータフィールドの欄に表示されるXBRL要素名の後に「*」が表示されます。


複数のデータフィールドを出力指定しない場合には、1つ1つの項目を関連付ける必要があります。

例)1つ1つの項目を関連付ける場合

図3.3 複数データフィールドの出力を行わない場合


1つの帳票定義項目で複数のデータフィールドを出力するには、次の操作を行います。

=操作手順=

  1. 子ノードを持つデータフィールドを選択して、ドラッグします。

  2. フレーム上にドロップして新規に項目を挿入します。既存の項目と関連付ける場合には、関連付けタブの項目にドロップします。

  3. 「複数データフィールドの出力設定」画面が表示されます。

    図3.4 複数データフィールドの出力設定


  4. 出力するデータフィールドを指定します。

    表3.1 複数データフィールドの出力設定項目

    選択肢

    説明

    1

    親ノードのみ

    関連付けたデータフィールドのみを出力します。
    (複数データフィールドの出力指定を行いません)

    2

    親ノードと配下のノード

    関連付けたデータフィールドと配下のデータフィールド全てを出力します。

    3

    配下のノード

    関連付けたデータフィールドの配下のデータフィールドを出力します。

    4

    1階層目

    選択されたデータフィールドから1階層目のデータフィールド(子ノード)が出力されます。

    5

    2階層目

    選択されたデータフィールドから2階層目(孫ノード)のデータフィールドが出力されます。

    6

    3階層目

    選択されたデータフィールドから3階層目(孫ノードの子ノード)のデータフィールドが出力されます。

    7

    次の子ノードの範囲のみ出力する

    1~3階層目のデータフィールドの一部だけ出力したい場合には、ここで対象となる子要素を選択します。

    8

    指定した階層の配下のノードを含む

    4~7で指定されたデータフィールドとその配下のデータフィールドが全て出力されます。

    9

    出力時にXBRLの表示ルールに従ってインデントをつける

    帳票の出力時にXBRLの表示ルールに従って、インデントがつけられます。


  5. フレームの出力に関して、データ定義を行います。


帳票の出力時には、指定したデータフィールドの分だけDE(明細)パーティションが繰り返されます。

注意

  • フレーム内の項目には、全て同じデータフィールドを関連付けます(同一フレームの場合)。

  • CF(制御脚書き)パーティションの項目に関連付けを行うことはできません。

  • 1つのフレームに複数のDE(明細)パーティションが存在する場合、1つのDE(明細)パーティションの項目にのみ関連付けを行うことができます。

  • CH(制御頭書き)を使う場合、データフィールドの階層の順序(親ノード、1~3階層目)に従って出力指定を行います。例えば、次のように指定します。

    例)CH1パーティションの項目 - 親ノード
        CH2パーティションの項目 - 1階層目
        CH3パーティションの項目 - 2階層目
        DEパーティションの項目  - 3階層目

    この例の場合、CH1パーティションの項目に3階層目を出力指定し、CH3パーティションの項目に1階層目を出力指定することはできません。

  • 「指定した階層の配下のノードを含む」を指定できるのは、DE(明細)パーティションのみです。

  • 非出力項目に関連付けられたデータフィールドは、複数のデータフィールドを出力する指定ができません。

ポイント

  • データ定義の詳細については、オンラインマニュアル“帳票設計編”の関連付け情報についての記述を参照してください。

  • 項目がテキスト項目、矩形テキスト項目で、出力されるデータフィールドの値が数値型の場合、値は文字列として出力されます。

  • 項目が数値項目で、出力されるデータフィールドの値がテキスト型の場合、値は出力されません。

参考)階層指定と子ノードによる範囲指定

図3.5 階層指定と子ノードによる範囲指定