1つの項目に複数のデータフィールドの出力を指定することができます。1度の関連付けで複数のデータフィールドが出力できるため、1対1で項目とデータフィールドを関連付けるよりも効率的に作業を行うことができます。例えば、貸借対照表を作成する場合に複数のデータフィールドの出力を指定します。
複数のデータフィールドの出力を指定するには、フレームを利用します。
ポイント
フレーム・パーティションに関する詳細は、オンラインマニュアル“帳票設計編”を参照してください。
例)複数データフィールドの出力指定を使う場合
図3.2 複数データフィールドの出力指定
注意
子ノードを持つデータフィールドをフレーム内の項目と関連付ける場合にのみ、複数データフィールドの指定は行えます。
項目が数字項目の場合、テキスト型のデータフィールドは出力されません。
XBRLインスタンスに値のないデータフィールドは出力時に省略されます。
ポイント
複数データフィールドを出力するように指定された項目は、「関連付け」タブのデータフィールドの欄に表示されるXBRL要素名の後に「*」が表示されます。
複数のデータフィールドを出力指定しない場合には、1つ1つの項目を関連付ける必要があります。
例)1つ1つの項目を関連付ける場合
図3.3 複数データフィールドの出力を行わない場合
1つの帳票定義項目で複数のデータフィールドを出力するには、次の操作を行います。
=操作手順=
子ノードを持つデータフィールドを選択して、ドラッグします。
フレーム上にドロップして新規に項目を挿入します。既存の項目と関連付ける場合には、関連付けタブの項目にドロップします。
「複数データフィールドの出力設定」画面が表示されます。
図3.4 複数データフィールドの出力設定
出力するデータフィールドを指定します。
選択肢 | 説明 | |
---|---|---|
1 | 親ノードのみ | 関連付けたデータフィールドのみを出力します。 |
2 | 親ノードと配下のノード | 関連付けたデータフィールドと配下のデータフィールド全てを出力します。 |
3 | 配下のノード | 関連付けたデータフィールドの配下のデータフィールドを出力します。 |
4 | 1階層目 | 選択されたデータフィールドから1階層目のデータフィールド(子ノード)が出力されます。 |
5 | 2階層目 | 選択されたデータフィールドから2階層目(孫ノード)のデータフィールドが出力されます。 |
6 | 3階層目 | 選択されたデータフィールドから3階層目(孫ノードの子ノード)のデータフィールドが出力されます。 |
7 | 次の子ノードの範囲のみ出力する | 1~3階層目のデータフィールドの一部だけ出力したい場合には、ここで対象となる子要素を選択します。 |
8 | 指定した階層の配下のノードを含む | 4~7で指定されたデータフィールドとその配下のデータフィールドが全て出力されます。 |
9 | 出力時にXBRLの表示ルールに従ってインデントをつける | 帳票の出力時にXBRLの表示ルールに従って、インデントがつけられます。 |
フレームの出力に関して、データ定義を行います。
帳票の出力時には、指定したデータフィールドの分だけDE(明細)パーティションが繰り返されます。
注意
フレーム内の項目には、全て同じデータフィールドを関連付けます(同一フレームの場合)。
CF(制御脚書き)パーティションの項目に関連付けを行うことはできません。
1つのフレームに複数のDE(明細)パーティションが存在する場合、1つのDE(明細)パーティションの項目にのみ関連付けを行うことができます。
CH(制御頭書き)を使う場合、データフィールドの階層の順序(親ノード、1~3階層目)に従って出力指定を行います。例えば、次のように指定します。
例)CH1パーティションの項目 - 親ノード CH2パーティションの項目 - 1階層目 CH3パーティションの項目 - 2階層目 DEパーティションの項目 - 3階層目
この例の場合、CH1パーティションの項目に3階層目を出力指定し、CH3パーティションの項目に1階層目を出力指定することはできません。
「指定した階層の配下のノードを含む」を指定できるのは、DE(明細)パーティションのみです。
非出力項目に関連付けられたデータフィールドは、複数のデータフィールドを出力する指定ができません。
ポイント
データ定義の詳細については、オンラインマニュアル“帳票設計編”の関連付け情報についての記述を参照してください。
項目がテキスト項目、矩形テキスト項目で、出力されるデータフィールドの値が数値型の場合、値は文字列として出力されます。
項目が数値項目で、出力されるデータフィールドの値がテキスト型の場合、値は出力されません。
参考)階層指定と子ノードによる範囲指定
図3.5 階層指定と子ノードによる範囲指定