XBRLデータには1つの項目に対し、年度や企業などが異なる複数の値(例えば、「2004年度売り上げ」、「2005年度売り上げ」など)が記述されている場合があります。帳票を出力する際に何の値(例えば、「2005年度売り上げ」のみ)を出力するかを指定することができます。
ポイント
帳票レイアウトの作成時に特定の年度や企業を出力するように設定している場合、帳票出力時に年度の変更や企業の変更を指定することができます。
グループ分けを行う場合には、グループ分けで比較対象とする項目を出力指定で指定することはできません。
=操作手順=
データフィールドビュー画面でマウスの右ボタンをクリックし、ポップアップメニューを表示します。
ポイント
データフィールドビューの表示・非表示の切り替えは、[表示]-[データフィールドビュー]を選択します。
出力データの指定を選択します。
図3.6 XBRLタクソノミーの情報を選択
出力データの指定ダイアログボックスが表示されます。
図3.7 出力データの指定ダイアログボックス
帳票出力の際に出力するデータを指定します。
選択肢 | 説明 | |
---|---|---|
1 | 期間で指定する | 指定した期間(コンテキスト情報のPeriod)のデータを出力します。 データタイプ(年次/半期/四半期/月次データ)と期間を指定します。XBRLインスタンスに複数の期間のデータがある場合に指定します。 |
2 | 企業や組織で指定する | 指定した企業や組織(コンテキスト情報のIdentifier)のデータを出力します。 企業や組織を、XBRLインスタンスに定義されるスキームに従って指定します。XBRLインスタンスに複数の企業や組織のデータがある場合に指定します。 |
3 | セグメント情報で指定する | 指定したセグメント情報(コンテキスト情報のSegment)のデータを出力します。 セグメント情報をXBRLインスタンスに記述されるXML形式で指定します。 例.<p0:seg01>営業部門</p0:seg01> XBRLインスタンスに複数のセグメント情報を持つデータがある場合に指定します。 |
4 | シナリオ情報で指定する | 指定したシナリオ情報(コンテキスト情報のScenario)のデータを出力します。 シナリオ情報をXBRLインスタンスに記述されるXML形式で指定します。(セグメント情報と同様) XBRLインスタンスに複数のシナリオ情報を持つデータがある場合に指定します。 |
ポイント
期間の指定と企業や組織による指定は、帳票出力時に変更することができます。帳票レイアウトを企業ごとに作成する必要はありません。
例えば、帳票レイアウト時にはA社のデータを出力するように指定し、帳票の出力時にはB社に変更して出力することができます。
これらの指定はXBRLインスタンスのコンテキスト情報を利用しています。コンテキスト情報の詳細はXBRLの仕様を参照してください。
セグメント情報、シナリオ情報は、要素・属性の順序を含めて、XBRLインスタンスで記述されているXMLデータと同じように指定してください。
「OK」ボタンを押し、ダイアログボックスを終了します。