Microsoft Excelでは、日付、時刻を扱うためにシリアル値で管理しています。シリアル値とは、日付は整数部、時刻は小数部で表現した値です。
存在しない日時など、不正な日付や時刻が指定された場合、シリアル値ではなく、文字列として設定されます。このため、表示形式は無効となりますが、正しい日付や時刻を入力すれば、表示形式が適用されます。
帳票出力情報ファイルで指定する和暦カスタマイズ指定(GENGO)は無効となります。
日付項目、時刻項目に関する留意点を以下に説明します。
Microsoft Excelの仕様のため、1900/3/1以前については、曜日が正しく表示されません。
日付データに1900/1/1より前の日付を指定した場合、文字列として設定されます。
日付データの表示形式に西暦の下2桁(“YY”)を指定した場合、ゼロサプレスの指定は無効となります。
以下のいずれかの制限を超えた場合、表示形式は「標準」となり、シリアル値のまま表示されます。
Excelファイルの表示形式に設定する文字列が255文字を超えた場合
Excelファイルの表示形式に設定する文字数は、編集形式文字列(YYYYやHHなど)の文字数と編集形式文字列以外に指定する文字、および空白を含め255文字です。なお、編集形式文字列以外に指定する文字は、Microsoft Excelの表示形式では「"(ダブルクォーテーション)」で囲って設定するため、1文字で3文字となります。
編集形式文字列と編集形式文字列以外の組合せ数が32を超えた場合
例1)文字列に「YYYY年MM月DD日」を指定した場合
編集形式文字列 : 組合せは、“YYYY”,“MM”,“DD”の3つで、文字数は8
編集形式文字列以外 : 組合せは、“年”、“月”、“日”の3つで、文字数は9
この場合、全体の組合せ数は6、文字数は17となります。
例2)文字列に「YYYYねんMMつきDDにち」を指定した場合
編集形式文字列 : 組合せは、“YYYY”,“MM”,“DD”の3つで、文字数は8
編集形式文字列以外 : 組合せは、“ねん”、“つき”、“にち”の3つで、文字数は18
この場合、全体の組合せ数は6、文字数は26となります。
編集形式文字列以外の文字数が54を超えた場合