PDFメール環境設定ファイルは、PDFメール送信時の基本設定を行うファイルです。このファイルでは半角英数字、および記号が使用できます。
ポイント
PDFメール環境設定ファイルを変更した場合、PDFメール配信サービスおよびPDFメール配信デーモンを再起動する必要があります。再起動の方法は、以下を参照してください。
⇒ “2.2.7 PDFメール配信情報ファイル/PDFメール環境設定ファイルの書式”
[MLF_FixedItem]
[MLF_FixedItem]
PDFメール配信機能のサーバ資源の設定を行うためのセクションの宣言です。
サーバ資源の設定が有効になりません。
PDFメール送信時の一時データを格納するディレクトリを設定するキーワード「MLF_QueSavePath」は、[MLF_FixedItem]セクションの後に設定してください。
MLF_QueSavePath
MLF_QueSavePath=<220バイト以内の文字列>
PDFメール送信時の一時データを格納するディレクトリをフルパスで指定します。
帳票出力サーバがWindowsの場合
List Creatorインストールディレクトリ\mailqueue
帳票出力サーバがUNIX系OSの場合
/var/opt/FJSVedoc/mailqueue
使用できる文字種は、半角英数字および半角記号です。
[MLF_Default]
[MLF_Default]
PDFメール配信の基本設定を行うセクションの宣言です。
[MLF_Default]セクションのキーワードを使用する場合は、必ず[MLF_Default]の後に設定してください。
[MLF_Default]セクション内のキーワードが無効となります。
このセクションで設定したコマンドより、PDFメール配信情報ファイル[MLF_Mail]セクションで設定されたコマンドが優先されます。
MLF_FromAddress
MLF_FromAddress=<4000バイト以内の文字列>
配信されるメールのヘッダフィールドFromに記載されるメールアドレスを指定します。
例) MLF_FromAddress=listCreator@xxx.yyy.zzz.co.jp
MLF_EnvelopeFromAddressの設定値がヘッダに記載されるメールアドレスになります。
複数のメールアドレスを指定しないでください。
使用できる文字種は、半角英数字および半角記号「ピリオド(.)」、「アンダーバー(_)」、「ハイフン(-)」です。
MLF_FromFullName
MLF_FromFullName=<4000バイト以内の文字列>
配信されるメールのヘッダフィールドFromに記載される名前を指定します。
Fromフィールドに名前は表示されません。
使用できる文字種は、全角文字、半角英数字、および半角記号「ピリオド(.)」、「アンダーバー(_)」、「ハイフン(-)」、「半角空白」です。
複数の名前を指定しないでください。
MLF_EnvelopeFromAddress
MLF_EnvelopeFromAddress=<4000バイト以内の文字列>
メールの送信状況を通知するメールアドレスを指定します。
メールアドレスは、SMTPのmailコマンドで示されるデータで指定します。From:ヘッダが失われている場合、このメールアドレスはFrom:ヘッダでも用いられます。エンベロープ中の送り手アドレスは、メッセージ伝送状況の通知(DSN)の受け手として用いられ、また、Return-Path:ヘッダにも用いられます。
複数のメールアドレスを指定しないでください。
PDF文書情報ファイル、またはPDFメール配信情報ファイルで指定したMLF_EnvelopeFromAddressの値が設定されます。
以下のいずれかに必ず設定してください。
PDF文書情報ファイル、またはPDFメール配信情報ファイル
帳票配信ごとにメールの配信状況の通知先を変更する運用の場合は、PDF文書情報ファイル、またはPDFメール配信情報ファイルに記述してください。
PDFメール環境設定ファイル
メールの配信状況の通知先を帳票配信ごとに変える必要がない場合は、PDFメール環境設定ファイルに記述してください。
PDFメール環境設定ファイル、PDF文書情報ファイル、またはPDFメール配信情報ファイルともに設定がない場合は、エラーとなります。
使用できる文字種は、半角英数字および半角記号「ピリオド(.)」、「アンダーバー(_)」、「ハイフン(-)」です。
MLF_EnvelopeID
MLF_EnvelopeID=<4000バイト以内の文字列>
配信状況が通知されたとき、どの送信メールに対する配信状況かを判断するためのIDを指定します。
この項目を設定するとDSN配送状況通知機能を利用する場合に、配送報告の中にOriginal-Envelope-ID:<設定値>フィールドが含まれます。メッセージごとにMLF_EnvelopeIDを設定することによって、配送報告とオリジナルメッセージを結びつけることができるので、メッセージの再送信の自動化を行う場合などに利用できます。
例) MLF_EnvelopeID=ID0000123
配信されるメールヘッダにOriginal-Envelope-IDフィールドは追加されません。
配信状況が通知された場合に、送信時のオリジナルメッセージを特定するために使用します。
使用できる文字種は、半角英数字および半角記号「ピリオド(.)」、「アンダーバー(_)」、「ハイフン(-)」です。
MLF_FromNickname(帳票出力サーバがWindows/Solarisの場合のみ)
MLF_FromNickname=<4000バイト以内の文字列>
署名機能を使用する場合に、証明書のニックネームを指定します。
例) MLF_FromNickname=ListCreator@xxx.yyy.zzz.co.jp
署名機能は使用できません。
証明書管理環境に登録したニックネームを指定してください。設定されていないニックネームが指定された場合、エラーとなります。
使用できる文字種は、半角英数字および半角記号「ピリオド(.)」、「アンダーバー(_)」、「ハイフン(-)」です。
MLF_ReturnAddressFormat
MLF_ReturnAddressFormat=%1<%2>
配信されるメールのヘッダフィールドFromの書式を設定します。%1、%2はそれぞれ以下の値になります。
ヘッダフィールドFromの名前で設定した値です。
ヘッダフィールドFromのメールアドレスで設定した値です。
デフォルト値、%1<%2>が適用されます。
使用できる文字種は、半角英数字および半角記号です。
MLF_TextTemplate
MLF_TextTemplate=<256バイト以内の文字列>
PDFメールテンプレートのパスをフルパスで指定します。
例) MLF_TextTemplate=C:\ListCreator\mail\template.txt
以下の値が設定され、デフォルトのテンプレートが使用されます。
帳票出力サーバがWindowsの場合
List Creatorインストールディレクトリ\mail_template.txt
帳票出力サーバがSolarisの場合
/etc/opt/FJSVedoc/mail_template.txt
使用できる文字種は、半角英数字および半角記号です。
PDFメールテンプレートのパスには、PDF文書情報ファイル、またはPDFメール配信情報ファイルの[MLF_Message]セクションで指定したPDFメールテンプレートファイル中に使用されている変数値を設定してください。
PDFメールテンプレートファイルの書式については、以下を参照してください。
⇒ “PDFメール配信のメールsubject、メール本文を作成する”
MLF_DeleteFile
MLF_DeleteFile=0 | 1 | 2 | 3
PDFメール配信後、添付ファイル、PDF文書情報ファイルを削除するか指定します。
そのまま残します。
PDFメール配信後、PDF文書情報ファイルを削除します。
PDFメール配信後、添付ファイルを削除します。
PDFメール配信後、添付ファイル、およびPDF文書情報ファイルを削除します。
0
MLF_DSNOption
MLF_DSNOption=never,failure,success,delay
DSN配信状況の通知条件を設定します。MLF_EnvelopeFromAddressに設定したメールアドレスに通知されます。
各設定値は以下の意味を持ちます。
何も通知しません。
PDFメール配信が失敗した場合に通知します。
PDFメール配信が正常に行われた場合に通知します。
PDFメール配信に失敗したが、試行を継続する場合に通知します。
設定値を組み合わせを複数指定すると、複数の条件でDSN配送状況の通知を設定することができます。
設定値を複数指定する場合は、「カンマ(,)」で区切ります。
例) MLF_DSNOption=failure,delay
DSNを使用したメール配信は行われません。
DSN未対応のSMTPサーバを中継した場合、途中のSMTPサーバからの配送状況については、DSN対応/未対応にかかわらず、配送状況は通知されません。
neverを他の設定値と組み合わせると、エラーとなります。
never、failure、success、delay以外の値を指定すると、エラーとなります。
MLF_UseRFC2231
MLF_UseRFC2231=0 | 1
添付ファイル名の送信形式を指定します。
添付ファイル名をRFC2231形式で送信しません。
添付ファイル名をRFC2231形式で送信します。
0
MLF_UseMDNotifications
MLF_UseMDNotifications=0 | 1
配達証明を要求するか設定します。
配達証明を無効にします。
配達証明を有効にします。
0
配達証明を有効にした場合、RFC2298に基づいたヘッダが付加されます。
MLF_SendPartialSize
MLF_SendPartialSize=0 - 1024
メールを分割して送信する場合の、分割単位をキロバイトで指定します。0~1024の範囲で指定します。
0(分割されません)
MLF_UseSecurePack
MLF_UseSecurePack=0 | 1
PDF変換機能で作成したPDFファイルをどのように送信するかを指定します。
PDF変換機能で作成したPDFファイルを、メールで送信する場合に指定します。
PDF変換機能で作成したPDFファイルを、SecurePackageを使用して配信する場合に指定します。
例) MLF_UseSecurePack=1
0
別途SecurePackage V2.6以降が必要になります。詳細については“SecurePackageのマニュアル”を参照してください。
MLF_SecurePackURL
MLF_SecurePackURL=<4000バイト以内の文字列>
SecurePackageを利用する場合に指定します。SecurePackageのURLを指定します。
SecurePackageと連携したPDFメール配信が行えません。
また、「MLF_UseSecurePack=1」を設定してこのコマンドを省略すると、エラーとなります。
MLF_SecurePackGroupID
MLF_SecurePackGroupID=<64バイト以内の文字列>
SecurePackageを利用する場合に、送信者側のグループID(SecurePackageにログインするグループID)を指定します。
SecurePackageと連携したPDFメール配信が行えません。
また、「MLF_UseSecurePack=1」を設定してこのコマンドを省略すると、エラーとなります。
使用できる文字種は、半角英数字および半角記号「ピリオド(.)」、「アンダーバー(_)」、「ハイフン(-)」です。
MLF_SecurePackUserID
MLF_SecurePackUserID=<64バイト以内の文字列>
SecurePackageを利用する場合に、送信者側のユーザID(SecurePackageにログインするユーザID)を指定します。
SecurePackageと連携したPDFメール配信が行えません。
また、「MLF_UseSecurePack=1」を設定してこのコマンドを省略すると、エラーとなります。
使用できる文字種は、半角英数字および半角記号「ピリオド(.)」、「アンダーバー(_)」、「ハイフン(-)」です。
MLF_SecurePackPasswd
MLF_SecurePackPasswd=<128バイト以内の文字列>
SecurePackageを利用する場合に、ログインパスワードを指定します。
SecurePackageと連携したPDFメール配信が行えません。
また、「MLF_UseSecurePack=1」を設定してこのコマンドを省略すると、エラーとなります。
使用できる文字種は、半角英数字および半角記号「ピリオド(.)」、「アンダーバー(_)」、「ハイフン(-)」です。
MLF_Encrypt_Level
MLF_Encrypt_Level=level1 | level2
暗号化メール、署名付きメール送信時に使用される暗号の強度を指定します。
暗号化メール送信時に使用する共通鍵のアルゴリズム:RC2/40
署名付きメール送信時に使用するハッシュアルゴリズム:SHA-1
暗号化メール送信時に使用する共通鍵のアルゴリズム:AES-128
署名付きメール送信時に使用するハッシュアルゴリズム:SHA-256
level1
使用できる証明書の鍵長は以下のとおりです。
512bit, 768bit, 1024bit, 2048bit, 3072bit, 4096bit
ありません。
[MLF_SMTPServer-設定名]
[MLF_SMTPServer-<設定値>]
使用するSMTPサーバの宣言を行います。
異なる設定値を指定することで複数のSMTPサーバを指定することができます。
例) [MLF_SMTPServer-default] MLF_SMTPServerAddress=LC_SMTPServer.xxx.yyy.zzz.co.jp [MLF_SMTPServer-LCSMTPServer001] MLF_SMTPServerAddress=LC_SMTPServer001.xxx.yyy.zzz.co.jp [MLF_SMTPServer-LCSMTPServer002] MLF_SMTPServerAddress=LC_SMTPServer002.xxx.yyy.zzz.co.jp
PDFメール配信時にエラーとなります。
使用できる文字種は、半角英数字および半角記号「ピリオド(.)」、「アンダーバー(_)」、「ハイフン(-)」です。
複数のSMTPサーバを指定した場合のSMTPサーバの切り分けについては、以下を参照してください。
⇒ “2.2.9 PDFメール配信情報ファイルのキーワード説明”のMLF_SMTPServer
MLF_SMTPServerAddress
MLF_SMTPServerAddress=FQDN名 | IPアドレス
PDFメール配信時に使用するSMTPサーバを、FQDN名またはIPアドレスで指定します。
PDFメール配信時にエラーとなります。
設定値が誤っている場合、ネットワークエラーとなり、再送処理が行われます。
MLF_SMTPPort
MLF_SMTPPort=0-65535
PDFメール配信で使用するSMTPサーバのSMTPサービスポート番号を、0~65535の間で指定します。
25
設定値が誤っている場合、ネットワークエラーとなり、再送処理が行われます。
MLF_SMTPTimeout
MLF_SMTPTimeout=30-1800
SMTPサーバとのタイムアウト時間(秒)を、30~1800の間で設定します。
60
MLF_SMTPRetryCnt
MLF_SMTPRetryCnt=-1 | 0-60(10進の整数)
例)
MLF_SMTPRetryCnt=-1
メール送信に失敗し、かつその原因がリトライ可能なエラーであった場合の動作を指定します。
メール送信のリトライを行いません。
30秒ごとに指定数回、メール送信のリトライを行います。
30秒ごとに回数制限無しで、メール送信のリトライを行います。
文字など、数値以外の記述がされた場合、または範囲外の数値であった場合はパラメタエラーとなり、メールサービス起動に失敗します。
60
-1を指定した場合、作業ファイルが残る場合があります。
以下を参照してください。
⇒ “3.6.1 作業ファイルの作成について”
MLF_ConnectionCacheNum
MLF_ConnectionCacheNum=1-10
「MLF_SMTPServerAddress」で指定したSMTPサーバとの、同時に開くことのできる接続数の最大値を、1~10の間で設定します。1より大きい値を設定した場合、そのSMTPサーバに対して設定した値でメールを同時に送信します。
1
[MLF_SMTPServer-設定名]セクションを複数記述することで、異なる複数のSMTPサーバに同時にメールを送信することができます。「MLF_ConnectionCacheNum」は、[MLF_SMTPServer-設定名]セクション内に同時に記述された「MLF_SMTPServerAddress」で設定されたSMTPサーバの最大の接続数を設定します。
MLF_MDNSendAddress
MLF_MDNSendAddress=0 | 1
配達証明を要求する場合に、メールアドレスをMAIL FROMコマンドに使用するかどうかを指定します。
メールアドレスをMAIL FROMコマンドに使用しません。
メールアドレスをMAIL FROMコマンドに使用します。
0
メールループを防ぐために、RFC2298では空白にしておくことを推奨しています。
いくつかのSMTPサーバではスパム対策のために、MAIL FROMコマンドが空白である場合、送信を拒否します。