ページの先頭行へ戻る
Interstage List Creator V10.4.0 PDF変換機能編
FUJITSU Software

2.2.11 PDFメール環境設定ファイルの説明

PDFメール環境設定ファイルは、PDFメール送信時の基本設定を行うファイルです。このファイルでは半角英数字、および記号が使用できます。

ポイント

PDFメール環境設定ファイルを変更した場合、PDFメール配信サービスおよびPDFメール配信デーモンを再起動する必要があります。再起動の方法は、以下を参照してください。
2.2.7 PDFメール配信情報ファイル/PDFメール環境設定ファイルの書式

[MLF_FixedItem]

書式

[MLF_FixedItem]

説明

PDFメール配信機能のサーバ資源の設定を行うためのセクションの宣言です。

省略時

サーバ資源の設定が有効になりません。

特記事項
  • PDFメール送信時の一時データを格納するディレクトリを設定するキーワード「MLF_QueSavePath」は、[MLF_FixedItem]セクションの後に設定してください。

MLF_QueSavePath

書式

MLF_QueSavePath=<220バイト以内の文字列>

説明

PDFメール送信時の一時データを格納するディレクトリをフルパスで指定します。

省略時
  • 帳票出力サーバがWindowsの場合

    List Creatorインストールディレクトリ\mailqueue

  • 帳票出力サーバがUNIX系OSの場合

    /var/opt/FJSVedoc/mailqueue

特記事項

使用できる文字種は、半角英数字および半角記号です。

[MLF_Default]

書式

[MLF_Default]

説明

PDFメール配信の基本設定を行うセクションの宣言です。

[MLF_Default]セクションのキーワードを使用する場合は、必ず[MLF_Default]の後に設定してください。

省略時

[MLF_Default]セクション内のキーワードが無効となります。

特記事項

このセクションで設定したコマンドより、PDFメール配信情報ファイル[MLF_Mail]セクションで設定されたコマンドが優先されます。

MLF_FromAddress

書式

MLF_FromAddress=<4000バイト以内の文字列>

説明

配信されるメールのヘッダフィールドFromに記載されるメールアドレスを指定します。

例) MLF_FromAddress=listCreator@xxx.yyy.zzz.co.jp

省略時

MLF_EnvelopeFromAddressの設定値がヘッダに記載されるメールアドレスになります。

特記事項
  • 複数のメールアドレスを指定しないでください。

  • 使用できる文字種は、半角英数字および半角記号「ピリオド(.)」、「アンダーバー(_)」、「ハイフン(-)」です。

MLF_FromFullName

書式

MLF_FromFullName=<4000バイト以内の文字列>

説明

配信されるメールのヘッダフィールドFromに記載される名前を指定します。

省略時

Fromフィールドに名前は表示されません。

特記事項
  • 使用できる文字種は、全角文字、半角英数字、および半角記号「ピリオド(.)」、「アンダーバー(_)」、「ハイフン(-)」、「半角空白」です。

  • 複数の名前を指定しないでください。

MLF_EnvelopeFromAddress

書式

MLF_EnvelopeFromAddress=<4000バイト以内の文字列>

説明

メールの送信状況を通知するメールアドレスを指定します。

メールアドレスは、SMTPのmailコマンドで示されるデータで指定します。From:ヘッダが失われている場合、このメールアドレスはFrom:ヘッダでも用いられます。エンベロープ中の送り手アドレスは、メッセージ伝送状況の通知(DSN)の受け手として用いられ、また、Return-Path:ヘッダにも用いられます。

複数のメールアドレスを指定しないでください。

省略時

PDF文書情報ファイル、またはPDFメール配信情報ファイルで指定したMLF_EnvelopeFromAddressの値が設定されます。

特記事項
  • 以下のいずれかに必ず設定してください。

    • PDF文書情報ファイル、またはPDFメール配信情報ファイル

      帳票配信ごとにメールの配信状況の通知先を変更する運用の場合は、PDF文書情報ファイル、またはPDFメール配信情報ファイルに記述してください。

    • PDFメール環境設定ファイル

      メールの配信状況の通知先を帳票配信ごとに変える必要がない場合は、PDFメール環境設定ファイルに記述してください。

    PDFメール環境設定ファイル、PDF文書情報ファイル、またはPDFメール配信情報ファイルともに設定がない場合は、エラーとなります。

  • 使用できる文字種は、半角英数字および半角記号「ピリオド(.)」、「アンダーバー(_)」、「ハイフン(-)」です。

MLF_EnvelopeID

書式

MLF_EnvelopeID=<4000バイト以内の文字列>

説明

配信状況が通知されたとき、どの送信メールに対する配信状況かを判断するためのIDを指定します。

この項目を設定するとDSN配送状況通知機能を利用する場合に、配送報告の中にOriginal-Envelope-ID:<設定値>フィールドが含まれます。メッセージごとにMLF_EnvelopeIDを設定することによって、配送報告とオリジナルメッセージを結びつけることができるので、メッセージの再送信の自動化を行う場合などに利用できます。

例) MLF_EnvelopeID=ID0000123

省略時

配信されるメールヘッダにOriginal-Envelope-IDフィールドは追加されません。

特記事項
  • 配信状況が通知された場合に、送信時のオリジナルメッセージを特定するために使用します。

  • 使用できる文字種は、半角英数字および半角記号「ピリオド(.)」、「アンダーバー(_)」、「ハイフン(-)」です。

MLF_FromNickname(帳票出力サーバがWindows/Solarisの場合のみ)

書式

MLF_FromNickname=<4000バイト以内の文字列>

説明

署名機能を使用する場合に、証明書のニックネームを指定します。

例) MLF_FromNickname=ListCreator@xxx.yyy.zzz.co.jp

省略時

署名機能は使用できません。

特記事項
  • 証明書管理環境に登録したニックネームを指定してください。設定されていないニックネームが指定された場合、エラーとなります。

  • 使用できる文字種は、半角英数字および半角記号「ピリオド(.)」、「アンダーバー(_)」、「ハイフン(-)」です。

MLF_ReturnAddressFormat

書式

MLF_ReturnAddressFormat=%1<%2>

説明

配信されるメールのヘッダフィールドFromの書式を設定します。%1、%2はそれぞれ以下の値になります。

%1:

ヘッダフィールドFromの名前で設定した値です。

%2:

ヘッダフィールドFromのメールアドレスで設定した値です。

省略時

デフォルト値、%1<%2>が適用されます。

特記事項

使用できる文字種は、半角英数字および半角記号です。

MLF_TextTemplate

書式

MLF_TextTemplate=<256バイト以内の文字列>

説明

PDFメールテンプレートのパスをフルパスで指定します。

例) MLF_TextTemplate=C:\ListCreator\mail\template.txt

省略時

以下の値が設定され、デフォルトのテンプレートが使用されます。

  • 帳票出力サーバがWindowsの場合

    List Creatorインストールディレクトリ\mail_template.txt

  • 帳票出力サーバがSolarisの場合

    /etc/opt/FJSVedoc/mail_template.txt

特記事項
  • 使用できる文字種は、半角英数字および半角記号です。

  • PDFメールテンプレートのパスには、PDF文書情報ファイル、またはPDFメール配信情報ファイルの[MLF_Message]セクションで指定したPDFメールテンプレートファイル中に使用されている変数値を設定してください。

    PDFメールテンプレートファイルの書式については、以下を参照してください。
    PDFメール配信のメールsubject、メール本文を作成する

MLF_DeleteFile

書式

MLF_DeleteFile=0 | 1 | 2 | 3

説明

PDFメール配信後、添付ファイル、PDF文書情報ファイルを削除するか指定します。

0:

そのまま残します。

1:

PDFメール配信後、PDF文書情報ファイルを削除します。

2:

PDFメール配信後、添付ファイルを削除します。

3:

PDFメール配信後、添付ファイル、およびPDF文書情報ファイルを削除します。

省略時

0

MLF_DSNOption

書式

MLF_DSNOption=never,failure,success,delay

説明

DSN配信状況の通知条件を設定します。MLF_EnvelopeFromAddressに設定したメールアドレスに通知されます。

各設定値は以下の意味を持ちます。

never:

何も通知しません。

failure:

PDFメール配信が失敗した場合に通知します。

success:

PDFメール配信が正常に行われた場合に通知します。

delay:

PDFメール配信に失敗したが、試行を継続する場合に通知します。

設定値を組み合わせを複数指定すると、複数の条件でDSN配送状況の通知を設定することができます。

設定値を複数指定する場合は、「カンマ(,)」で区切ります。

例) MLF_DSNOption=failure,delay

省略時

DSNを使用したメール配信は行われません。

特記事項
  • DSN未対応のSMTPサーバを中継した場合、途中のSMTPサーバからの配送状況については、DSN対応/未対応にかかわらず、配送状況は通知されません。

  • neverを他の設定値と組み合わせると、エラーとなります。

  • never、failure、success、delay以外の値を指定すると、エラーとなります。

MLF_UseRFC2231

書式

MLF_UseRFC2231=0 | 1

説明

添付ファイル名の送信形式を指定します。

0:

添付ファイル名をRFC2231形式で送信しません。

1:

添付ファイル名をRFC2231形式で送信します。

省略時

0

MLF_UseMDNotifications

書式

MLF_UseMDNotifications=0 | 1

説明

配達証明を要求するか設定します。

0:

配達証明を無効にします。

1:

配達証明を有効にします。

省略時

0

特記事項

配達証明を有効にした場合、RFC2298に基づいたヘッダが付加されます。

MLF_SendPartialSize

書式

MLF_SendPartialSize=0 - 1024

説明

メールを分割して送信する場合の、分割単位をキロバイトで指定します。0~1024の範囲で指定します。

省略時

0(分割されません)

MLF_UseSecurePack

書式

MLF_UseSecurePack=0 | 1

説明

PDF変換機能で作成したPDFファイルをどのように送信するかを指定します。

0:

PDF変換機能で作成したPDFファイルを、メールで送信する場合に指定します。

1:

PDF変換機能で作成したPDFファイルを、SecurePackageを使用して配信する場合に指定します。

例) MLF_UseSecurePack=1

省略時

0

特記事項
  • 別途SecurePackage V2.6以降が必要になります。詳細については“SecurePackageのマニュアル”を参照してください。

MLF_SecurePackURL

書式

MLF_SecurePackURL=<4000バイト以内の文字列>

説明

SecurePackageを利用する場合に指定します。SecurePackageのURLを指定します。

省略時

SecurePackageと連携したPDFメール配信が行えません。

また、「MLF_UseSecurePack=1」を設定してこのコマンドを省略すると、エラーとなります。

MLF_SecurePackGroupID

書式

MLF_SecurePackGroupID=<64バイト以内の文字列>

説明

SecurePackageを利用する場合に、送信者側のグループID(SecurePackageにログインするグループID)を指定します。

省略時

SecurePackageと連携したPDFメール配信が行えません。

また、「MLF_UseSecurePack=1」を設定してこのコマンドを省略すると、エラーとなります。

特記事項

使用できる文字種は、半角英数字および半角記号「ピリオド(.)」、「アンダーバー(_)」、「ハイフン(-)」です。

MLF_SecurePackUserID

書式

MLF_SecurePackUserID=<64バイト以内の文字列>

説明

SecurePackageを利用する場合に、送信者側のユーザID(SecurePackageにログインするユーザID)を指定します。

省略時

SecurePackageと連携したPDFメール配信が行えません。

また、「MLF_UseSecurePack=1」を設定してこのコマンドを省略すると、エラーとなります。

特記事項

使用できる文字種は、半角英数字および半角記号「ピリオド(.)」、「アンダーバー(_)」、「ハイフン(-)」です。

MLF_SecurePackPasswd

書式

MLF_SecurePackPasswd=<128バイト以内の文字列>

説明

SecurePackageを利用する場合に、ログインパスワードを指定します。

省略時

SecurePackageと連携したPDFメール配信が行えません。

また、「MLF_UseSecurePack=1」を設定してこのコマンドを省略すると、エラーとなります。

特記事項

使用できる文字種は、半角英数字および半角記号「ピリオド(.)」、「アンダーバー(_)」、「ハイフン(-)」です。

MLF_Encrypt_Level

書式

MLF_Encrypt_Level=level1 | level2

説明

暗号化メール、署名付きメール送信時に使用される暗号の強度を指定します。

level1:

暗号化メール送信時に使用する共通鍵のアルゴリズム:RC2/40

署名付きメール送信時に使用するハッシュアルゴリズム:SHA-1

level2:

暗号化メール送信時に使用する共通鍵のアルゴリズム:AES-128

署名付きメール送信時に使用するハッシュアルゴリズム:SHA-256

省略時

level1

注意事項
  • 使用できる証明書の鍵長は以下のとおりです。

    512bit, 768bit, 1024bit, 2048bit, 3072bit, 4096bit

特記事項

ありません。

[MLF_SMTPServer-設定名]

書式

[MLF_SMTPServer-<設定値>]

説明

使用するSMTPサーバの宣言を行います。

異なる設定値を指定することで複数のSMTPサーバを指定することができます。

例) [MLF_SMTPServer-default]
     MLF_SMTPServerAddress=LC_SMTPServer.xxx.yyy.zzz.co.jp
     [MLF_SMTPServer-LCSMTPServer001]
     MLF_SMTPServerAddress=LC_SMTPServer001.xxx.yyy.zzz.co.jp
     [MLF_SMTPServer-LCSMTPServer002]
     MLF_SMTPServerAddress=LC_SMTPServer002.xxx.yyy.zzz.co.jp
省略時

PDFメール配信時にエラーとなります。

特記事項

MLF_SMTPServerAddress

書式

MLF_SMTPServerAddress=FQDN名 | IPアドレス

説明

PDFメール配信時に使用するSMTPサーバを、FQDN名またはIPアドレスで指定します。

省略時

PDFメール配信時にエラーとなります。

特記事項

設定値が誤っている場合、ネットワークエラーとなり、再送処理が行われます。

MLF_SMTPPort

書式

MLF_SMTPPort=0-65535

説明

PDFメール配信で使用するSMTPサーバのSMTPサービスポート番号を、0~65535の間で指定します。

省略時

25

特記事項

設定値が誤っている場合、ネットワークエラーとなり、再送処理が行われます。

MLF_SMTPTimeout

書式

MLF_SMTPTimeout=30-1800

説明

SMTPサーバとのタイムアウト時間(秒)を、30~1800の間で設定します。

省略時

60

MLF_SMTPRetryCnt

書式

MLF_SMTPRetryCnt=-1 | 0-60(10進の整数)

例)
MLF_SMTPRetryCnt=-1

説明

メール送信に失敗し、かつその原因がリトライ可能なエラーであった場合の動作を指定します。

0:

メール送信のリトライを行いません。

1-60:

30秒ごとに指定数回、メール送信のリトライを行います。

-1:

30秒ごとに回数制限無しで、メール送信のリトライを行います。

文字など、数値以外の記述がされた場合、または範囲外の数値であった場合はパラメタエラーとなり、メールサービス起動に失敗します。

省略時

60

注意事項

MLF_ConnectionCacheNum

書式

MLF_ConnectionCacheNum=1-10

説明

「MLF_SMTPServerAddress」で指定したSMTPサーバとの、同時に開くことのできる接続数の最大値を、1~10の間で設定します。1より大きい値を設定した場合、そのSMTPサーバに対して設定した値でメールを同時に送信します。

省略時

1

特記事項

[MLF_SMTPServer-設定名]セクションを複数記述することで、異なる複数のSMTPサーバに同時にメールを送信することができます。「MLF_ConnectionCacheNum」は、[MLF_SMTPServer-設定名]セクション内に同時に記述された「MLF_SMTPServerAddress」で設定されたSMTPサーバの最大の接続数を設定します。

MLF_MDNSendAddress

書式

MLF_MDNSendAddress=0 | 1

説明

配達証明を要求する場合に、メールアドレスをMAIL FROMコマンドに使用するかどうかを指定します。

0:

メールアドレスをMAIL FROMコマンドに使用しません。

1:

メールアドレスをMAIL FROMコマンドに使用します。

省略時

0

特記事項
  • メールループを防ぐために、RFC2298では空白にしておくことを推奨しています。

  • いくつかのSMTPサーバではスパム対策のために、MAIL FROMコマンドが空白である場合、送信を拒否します。