サーバまたはクライアントで使用するアプリケーションやデータなどの資源を、運用管理サーバで集中管理し、サーバまたはクライアントにオンラインで配付することができます。従来手動で行っていた資源の管理、変更および保守作業からシステム管理者を解放します。
資源配付の設定方法や利用方法の詳細については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 資源配付機能編”を参照してください。
資源配付機能により、資源を確実に矛盾なく配付することができます。配付前に配付先や配付物、配付方法についての事前定義が必要ですが、一度定義しておくと以降のバージョンアップは容易になります。
資源配付機能は、以下の特長を持っています。
アプリケーションだけでなく、スクリプトや文書も配付できます。
2階層から多階層まで、いろいろな構成で配付が可能です。
配付する資源に応じて、配付先をきめ細かく設定できます。
配付する資源を、世代管理することができます。
適用日(配付した資源が有効になる日)をスケジュールできます。
配付する資源に応じて、配付方法を選択できます。
システム構成と資源の流れ
資源配付のシステム構成では、Systemwalker Centric Managerのインストール種別とは別に、次の役割を持つコンピュータが必要になることがあります。
中継サーバ
配付先システムが多い場合、運用管理サーバと部門管理/業務サーバの間に、資源を中継する中継サーバを設置し、多階層で資源を配付することにより、トラフィックを軽減することが可能です。
開発システム
開発した資源を、資源配付のアップロード機能を使用して、運用管理サーバに登録するためのシステムです。登録する資源に合わせてUNIXサーバまたは、Windowsサーバ/クライアントを用意し、Systemwalker Centric Managerを導入する必要があります。
概要を、“資源配付の概要”に示します。
図2.10 資源配付の概要
配付する資源の流れは、次のようになります。
開発システムで配付する資源を作成します。
開発した資源を、資源配付のアップロード機能を使用して、開発システムから運用管理サーバに登録します。
運用管理サーバから部門管理サーバ/業務サーバ/クライアントへ資源を配付します。次の方法が選択できます。
直接オンラインで配付することができます。
部門管理サーバや業務サーバを中継して配付することができます。このとき、データを中継する部門管理サーバや業務サーバを中継サーバといいます。
配付先で資源を適用します。