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Interstage Job Workload Server オンライン・バッチ同一筐体の手引き
FUJITSU Software

3.3.1 システムの退避/復元

同一筐体で“Interstage Business Application Server”と“Interstage Job Workload Server”を運用するシステムの退避/復元について説明します。

3.3.1.1 退避/復元資源の一覧

退避/復元を実施する場合、以下の資源単位ですべてについて同期をとって実施してください。

また、バッチ実行基盤の環境資源だけの退避/復元や、アプリケーション連携実行基盤の環境資源だけの退避/復元はできません。
退避/復元はバッチ実行基盤とアプリケーション連携実行基盤の環境資源の両方を同時に実施してください。

アプリケーションサーバ環境資源

対象資源

使用機能

バッチ実行基盤

非同期アプリケーション連携実行基盤

同期アプリケーション連携実行基盤

バッチサービス資源

×

×

バッチワークユニット資源

Interstageのサービス資源

バッチワークユニットの配備元資源

×

×

配備したコマンドやシェルスクリプト

×

×


(RHEL5(Intel64)またはRHEL6(Intel64)の場合)

rcプロシジャ

×

( RHEL7(Intel64)の場合)

unitファイル

×

サーバアプリケーション配備元資源

×

アプリケーション連携実行基盤の管理コンソール資源

×

ユーザログ定義資源

×

○:退避/復元が必須です。
×:退避/復元が不要です。

非同期アプリケーション連携実行基盤のデータベース環境資源

対象資源

運用形態

メッセージとデータベースの整合性保証機能を使用する

メッセージとデータベースの整合性保証機能を使用しない

メッセージトラッキング機能を使用する

メッセージトラッキング機能を使用しない

メッセージトラッキング機能を使用する

メッセージトラッキング機能を使用しない

フロー定義データベース資源

メッセージトラッキングデータベース資源

△ (*1)

△ (*1)

メッセージ格納データベース

業務用データベース

△ (*2)

△ (*2)

○:退避/復元が必須です。
△:退避/復元を任意で行ってください。
-:退避/復元が不要です。
*1: 業務としてリストア後にメッセージトラッキングの運用を引き継ぐ場合は、バックアップ・リストア資源の対象としてください。
*2: 業務内容に合わせてバックアップ・リストア資源の対象としてください。

バッチ実行基盤(Java)の実行環境の資源

バッチ実行基盤(Java)の退避/復元が必要な資源の一覧については、“Interstage Job Workload Server バッチ実行基盤(Java)”の“資源のバックアップ/他サーバへの資源移行/ホスト情報の変更”を参照してください。

3.3.1.2 退避の手順

システムの各資源の退避は以下の手順で行います。

システムの運用停止については、本書の“3.1.1.2 システムの運用停止”の手順に従ってください。
システムの運用開始については、本書の“3.1.1.1 システムの運用開始”の手順に従ってください。

ジョブスケジューラ資源の退避は、Systemwalker Operation Managerに従ってください。
業務データベース資源の退避は、使用しているデータベース製品に従ってください。

3.3.1.2.1 アプリケーションサーバ環境資源の退避

アプリケーションサーバ環境資源の退避は、以下の手順で行ってください。

  1. 退避資源を格納するディレクトリの作成
    退避資源を格納するディレクトリを1つ作成します。このディレクトリ配下に、アプリケーションサーバ環境資源を格納します。
    アプリケーションサーバ環境資源の格納に必要なディスク容量は以下です。

    対象資源

    必要なディスク容量

    バッチサービス資源

    “Interstage Job Workload Server 運用ガイド”の“バッチサーバ環境資源の容量見積もり”を参照してください。


    容量の見積もりを一括して実施するサンプルを使用することができます。サンプルについては、“Interstage Job Workload Server 運用ガイド” の“一括退避/復元のサンプル”を参照してください。

    バッチワークユニット資源

    Interstageのサービス資源

    バッチワークユニットの配備元資源

    配備したコマンドやシェルスクリプト

    (RHEL5(Intel64)またはRHEL6(Intel64)の場合)

    rcプロシジャ

    以下のコマンドで得たディスクの使用量の合計
    du -hs /etc/rc2.d/S95isjmxstart
    du -hs /etc/rc2.d/S99startis

    (RHEL7(Intel64)の場合)

    unitファイル

    以下のコマンドで得たディスクの使用量の合計
    du -hs /etc/systemd/system/FJSVisjmx_start.service
    du -hs /etc/systemd/system/FJSVtd_start.service

    サーバアプリケーション配備元資源

    バッチワークユニットの配備元資源と同様の方法で求めてください。


    アプリケーション連携実行基盤の管理コンソール資源

    以下のコマンドで得たディスクの使用量

    du -hs /opt/FJSVisgui/etc/mcadminenv.xml


    ユーザログ定義資源

    業務処理実行アプリケーション単位のログ運用で、ログ定義ファイルを“/opt/FJSVibs/etc”配下に格納しない運用を行っている場合は、以下のコマンドで得たディスクの使用量の合計

    du -hs ユーザログのログ定義ファイルのパス (*1)

    *1:ログ定義ファイルの格納ディレクトリについては、業務処理実行アプリケーションの初期化パラメタ“uji.logConf”に設定された値を確認してください。

    参照

    初期化パラメタの詳細は、“Interstage Business Application Server アプリケーション開発ガイド”の“初期化パラメタ”を参照してください。

  2. 各資源の退避
    各資源の退避方法を以下に示します。

    対象資源

    退避方法

    バッチサービス資源

    “Interstage Job Workload Server 運用ガイド”の“バッチサーバ環境資源の退避”を参照してください。


    資源の退避を一括して実施するサンプルを使用することができます。
    サンプルについては、“Interstage Job Workload Server 運用ガイド”の“一括退避/復元のサンプル” を参照してください。

    バッチワークユニット資源

    Interstageのサービス資源

    バッチワークユニットの配備元資源

    配備したコマンドやシェルスクリプト

    (RHEL5(Intel64)またはRHEL6(Intel64)の場合)

    rcプロシジャ

    “Interstage Business Application Server 運用ガイド(アプリケーション連携実行基盤編)”の“RCプロシジャファイルのバックアップ”を参照してください。

    ( RHEL7(Intel64)の場合)

    unitファイル

    “Interstage Business Application Server 運用ガイド(アプリケーション連携実行基盤編)”の“unitファイルのバックアップ”を参照してください。

    サーバアプリケーション配備元資源

    “Interstage Business Application Server 運用ガイド(アプリケーション連携実行基盤編)”の“サーバアプリケーション配備元ディレクトリのバックアップ”を参照してください。


    アプリケーション連携実行基盤の管理コンソール資源

    “Interstage Business Application Server 運用ガイド(アプリケーション連携実行基盤編)”の“Interstage Business Application Server用 Interstage管理コンソール資源のバックアップ”を参照してください。


    ユーザログ定義資源

    “Interstage Business Application Server 運用ガイド(アプリケーション連携実行基盤編)”の“ユーザログ定義資源のバックアップ”を参照してください。

3.3.1.2.2 非同期アプリケーション連携実行基盤のデータベース環境資源の退避

非同期アプリケーション連携実行基盤のデータベース環境資源の退避を行ってください。


参照

非同期アプリケーション連携実行基盤のデータベース環境の退避手順は、“Interstage Business Application Server 運用ガイド(アプリケーション連携実行基盤編)”の“バックアップ・リストア”の注意事項、および“データベース環境資源のバックアップ(Symfowareの場合)”、“アンロード・ロード(Symfowareの場合)”を参照してください。

3.3.1.2.3 バッチ実行基盤(Java)の資源の退避

バッチ実行基盤(Java)の資源の退避を行ってください。


参照

バッチ実行基盤(Java)の資源の退避手順は、“Interstage Job Workload Server バッチ実行基盤(Java)”の“バックアップの手順”を参照してください。

3.3.1.3 復元の手順

システムの各資源の復元は以下の手順で行います。

システムの運用停止については、本書の“3.1.1.2 システムの運用停止”の手順に従ってください。
システムの運用開始については、本書の“3.1.1.1 システムの運用開始”の手順に従ってください。

ジョブスケジューラ資源の復元は、Systemwalker Operation Managerに従ってください。
業務データベース資源の退避は、使用しているデータベース製品に従ってください。

参照

バッチ実行基盤の動作確認については、“Interstage Job Workload Server セットアップガイド”の“バッチ実行基盤の動作確認”を参照してください。

注意

バッチ実行基盤の環境を復元した後の動作確認では、ジョブスプールの中身も復元されているので、バッチ受付サービスは必ず初期化モードで起動してください。

3.3.1.3.1 非同期アプリケーション連携実行基盤のデータベース環境資源の復元

非同期アプリケーション連携実行基盤のデータベース環境資源の復元を行ってください。


参照

非同期アプリケーション連携実行基盤のデータベース環境の退避手順は、“Interstage Business Application Server 運用ガイド(アプリケーション連携実行基盤編)”の“バックアップ・リストア”の注意事項、“データベース環境資源のリストア(Symfowareの場合)”、および“アンロード・ロード(Symfowareの場合)”を参照してください。

3.3.1.3.2 アプリケーションサーバ環境資源の復元

各資源の復元方法を以下に示します。

対象資源

復元方法

バッチサービス資源

“Interstage Job Workload Server 運用ガイド”の“バッチサーバ環境資源の復元”を参照してください。


資源の復元を一括して実施するサンプルを使用することができます。
サンプルについては、“Interstage Job Workload Server 運用ガイド”の“一括退避/復元のサンプル”を参照してください。

バッチワークユニット資源

Interstageのサービス資源

バッチワークユニットの配備元資源

配備したコマンドやシェルスクリプト

(RHEL5(Intel64)またはRHEL6(Intel64)の場合)

rcプロシジャ

“Interstage Business Application Server 運用ガイド(アプリケーション連携実行基盤編)”の“RCプロシジャファイルのリストア”を参照してください。

( RHEL7(Intel64)の場合)

unitファイル

“Interstage Business Application Server 運用ガイド(アプリケーション連携実行基盤編)”の“unitファイルのリストア”を参照してください。

サーバアプリケーション配備元資源

“Interstage Business Application Server 運用ガイド(アプリケーション連携実行基盤編)”の“サーバアプリケーション配備元ディレクトリのリストア”を参照してください。

アプリケーション連携実行基盤の管理コンソール資源

“Interstage Business Application Server 運用ガイド(アプリケーション連携実行基盤編)”の“Interstage Business Application Server用 Interstage管理コンソール資源のリストア”を参照してください。

ユーザログ定義資源

“Interstage Business Application Server 運用ガイド(アプリケーション連携実行基盤編)”の“ユーザログ定義資源のリストア”を参照してください。

3.3.1.3.3 バッチ実行基盤(Java)の資源の復元

バッチ実行基盤(Java)の資源の復元を行ってください。


参照

バッチ実行基盤(Java)の資源の復元手順は、“Interstage Job Workload Server バッチ実行基盤(Java)”の“リストアの手順”を参照してください。