システムの異常は、システム管理者(SolarisおよびLinuxの場合はスーパーユーザ、Windows(R)の場合はAdministratorsグループに所属するユーザ)がシステムログ(Windows(R)の場合はイベントログ)のメッセージを監視し対処します。
システムで発生した異常によって、以下の現象になる可能性があります。
ジョブの実行環境が異常停止した場合
バッチサービスが異常停止した場合
バッチ受付サービスが異常停止した場合
バッチ実行サービスが異常停止した場合
Systemwalker Operation Managerが異常停止した場合
業務用データベースが異常停止した場合
JMXサービスが異常停止した場合
ネーミングサービスが異常停止した場合
Symfowareシステムが異常停止した場合
Interstageが異常停止した場合
サーバが異常停止した場合
参照
システム異常の検知方法、対処、ジョブの扱いについては、“Interstage Job Workload Server 運用ガイド”の“バッチシステムの異常”を参照してください。
注意
“Interstageが異常停止した場合”、および“サーバが異常停止した場合”の対処手順において、“システムの運用停止”、“システムの運用開始”を行う必要があります。
この手順については、本書の“3.1.1.1 システムの運用開始”、“3.1.1.2 システムの運用停止”に従ってください。
上記異常発生時の、非同期アプリケーション連携実行基盤のフローの扱いについて以下に示します。
ジョブの実行環境が異常停止した場合
ジョブの実行環境が異常停止する要因として以下が考えられます。
イベントチャネルの異常/停止操作
バッチワークユニットの異常/停止操作
イニシエータの異常
いずれもアプリケーション連携実行基盤の動作には影響はありません。
バッチサービスが異常停止した場合
アプリケーション連携実行基盤の動作には影響はありません。
バッチ受付サービスが異常停止した場合
アプリケーション連携実行基盤の動作には影響はありません。
バッチ実行サービスが異常停止した場合
アプリケーション連携実行基盤の動作には影響はありません。
Systemwalker Operation Managerが異常停止した場合
アプリケーション連携実行基盤の動作には影響はありません。
業務用データベースが異常停止した場合
業務用データベースが異常停止した場合、異常停止した業務用データベースを使用するバッチ業務の運用を速やかに停止してください。
使用しているデータベース製品が、システムログ(Windows(R)の場合はイベントログ)に出力したエラーメッセージに従って対処を行ってください。
対処完了後、業務用データベースを起動します。
正常に起動後、“3.2.4 非同期アプリケーション連携実行基盤のフロー実行中の異常”の手順に従い、フローを再開します。
JMXサービスが異常停止した場合
JMXサービスが異常停止している状態では、以下の操作はできません。
フロー定義を操作するコマンドの投入
Interstage管理コンソールでの操作
受付サービスの開始
バッチジョブ定義を操作するコマンドの投入
したがって、JMXサービスの異常停止を検知した場合には、JMXサービスを再起動してください。
ネーミングサービスが異常停止した場合
フロー定義DB/メッセージトラキングDB/メッセージ格納DB環境のネーミングサービスが異常停止している状態では、以下の操作はできません。
業務処理開始アプリケーションの実行
フロー定義を操作するコマンドの投入 (*1)
Interstage管理コンソールでのフロー定義、メッセージトラッキングの操作 (*1)
*1:JMXサービスの再起動を実施しなければ操作は可能です。
したがって、ネーミングサービスの異常停止を検知した場合には、ネーミングサービスを再起動してください。
Symfowareシステムが異常停止した場合
Symfowareシステムの異常対処後、以下の対処を実施してください。
非同期アプリケーション連携実行基盤の業務処理実行アプリケーション、業務処理開始アプリケーションの稼働状態を確認してください。停止している場合は、再起動してください。
異常となったフローがある場合は、“3.2.4 非同期アプリケーション連携実行基盤のフロー実行中の異常”の手順に従い、フローを再開します。
同期アプリケーション連携実行基盤のサーバアプリケーション、クライアントアプリケーションの稼働状態を確認してください。停止している場合は、再起動してください。
Interstageが異常停止した場合
非同期アプリケーション連携実行基盤が使用するメッセージを揮発運用のイベントチャネルに格納している場合、メッセージは削除されています。
システム運用開始後、再度、フローを開始してください。
サーバが異常停止した場合
非同期アプリケーション連携実行基盤が使用するメッセージを揮発運用のイベントチャネルに格納している場合、メッセージは削除されています。
システム運用開始後、再度、フローを開始してください。