ログ機能は、システム運用中に各種ログを採取します。
ログ機能が採取するログは、以下のとおりです。
実行履歴ログは、ジョブの実行履歴、ジョブキューの操作などによって発生する各種イベントの記録です。実行履歴ログは、各種イベントを、Interstage Job Workload Serverが出力するメッセージとして“実行履歴ログファイル”に記録します。実行履歴ログは、毎日作成します。新規に実行履歴ログファイルを作成するときに、実行履歴ログファイルの数が保存できる数を超える場合は、最も古い日付の実行履歴ログファイルを削除します。
注意
バッチ受付サービスが開始していない日(業務停止日など)は、実行履歴ログファイルを作成しません。
ファイルシステムの容量不足や入出力エラーなどの原因により、実行履歴ログにレコードを出力できないことがあります。この場合、Interstage Job Workload Serverは、システムログ(Windows(R)の場合はイベントログ)にメッセージを出力し、エラーとなったレコードを破棄し、実行履歴ログの出力を停止します。停止した状態は、バッチ受付サービスを停止し再起動するまで継続します。
ポイント
実行履歴ログの形式は、1メッセージを1レコードとしたテキスト形式です。各メッセージの終端は改行文字です。
参照
実行履歴ログの運用方法は、“Interstage Job Workload Server 運用ガイド”の“実行履歴ログ”を参照してください。
ジョブログは、Interstage Job Workload Serverで動作したジョブの実行結果情報です。Interstage Job Workload Serverは、ジョブの投入時に指定したファイルにジョブログを出力します。
ジョブログの出力情報は、以下のとおりです。
出力情報 | 出力内容 |
---|---|
ジョブ情報 | ジョブ名、ジョブ番号、ジョブ終了コード、ジョブの投入日時、ジョブの終了日時など、ジョブ全体に関する情報を出力します。 |
バッチジョブ定義情報 | バッチジョブ定義の展開結果を出力します。出力内容は、バッチジョブ定義に指定した出力レベルによって異なります。 |
インラインファイル情報 | インラインファイルの展開結果を出力します。バッチジョブ定義で、インラインファイルの情報のチェックボックスがチェックされている場合だけ出力します。定義されていない場合はタイトルも含め出力しません。 |
ジョブメッセージ | ジョブの開始/終了、ジョブステップの開始/終了、資源の獲得/解放情報など、当該ジョブの実行時にInterstage Job Workload Serverが出力したメッセージを出力します。 |
バッチアプリケーションの出力情報 | 各ジョブステップで実行したバッチアプリケーションが出力した標準出力(stdout)、標準エラー出力(stderr)を、ジョブステップ単位にセパレータを挿入して出力します。 |
ジョブログのファイル属性、および出力フォーマットは、以下のとおりです。
ファイル属性
属性 | テキスト形式 |
---|---|
文字コード | ジョブを投入したバッチサーバの文字コード |
出力フォーマット
各出力情報は、タイトルを付加して出力します。
注意
バッチアプリケーションの出力情報のサイズは、最大2メガバイトの制限があります。制限を超えた時点で出力情報の収集を中断するため、制限を超えた分の情報は出力されません。
ポイント
ジョブの定義情報の出力内容は、バッチジョブ定義内の“バッチジョブ定義情報”で指定される出力レベルによって違います。バッチジョブ定義情報の出力レベルの指定値と、出力内容の関係は、以下のとおりです。
出力情報の指定値 | ジョブ情報の出力 | ステップ情報の出力 | プロシジャ呼出しステップの展開 |
---|---|---|---|
出力しない | × | × | × |
簡易表示 | ○ | × | × |
通常表示 | ○ | ○ | × |
詳細表示 | ○ | ○ | ○ |
○: 出力する ×: 出力しない
参照
ジョブログの詳細は、“Interstage Job Workload Server 運用ガイド”の“ジョブログ”を参照してください。