リスト管理サーバの保管フォルダにある既存の帳票から、あらかじめ設定されたマスキング範囲内にある個人情報などの文字列をマスク文字に置き換えて、異なるList Worksサーバに登録します。
注意
マスク文字に変更した帳票は、アプリケーションの作成やトラブル調査などの目的での利用に限定し、正しく取り扱ってください。
また、利用する前に、意図したとおりにマスク文字に変更されているか確認してください。
抽出元のList Worksサーバと、登録先のList Worksサーバは、List Worksのバージョンレベルを同一にしてください。同一でない場合、動作は保証されません。
PDFファイルを使用する運用の場合、抽出元のList Worksサーバと、登録先のList WorksサーバにあるList Creatorも、同じバージョンレベルを使用してください。また、List Worksのサーバ動作環境ファイルのPDFに関する定義を同じ設定にしてください。
マスク文字に変更した帳票からは、二次帳票を生成できません。
抽出元のList Worksサーバの保管フォルダや帳票に設定されているアクセス権は、引き継ぎません。あらかじめ、登録先のList Worksサーバの保管フォルダに、アクセス権を設定してください。
マスク文字を設定できる帳票
マスク文字を設定できる帳票は、一般アプリ帳票、NetCOBOL/MeFt帳票、およびList Creator帳票です。
富士通ホスト帳票は、マスキング範囲を設定できなかったり、lvextlstコマンドでエラーになったりします。
マスク文字
マスキング範囲内にある印刷データの文字列が、マスク文字「*」(アスタリスク)に置き換えられます。オーバレイ、図形、記入情報などの印刷データ以外の文字は、マスク文字に置き換えられません。
マスク文字数は、マスキング対象の文字数(バイト数)と同じです。
マスキング対象の文字が半角の場合は半角のマスク文字、全角の場合は全角のマスク文字です。
マスキング範囲内にある印刷データの外字のイメージ文字は、マスク文字のイメージ文字となります。
マスク文字が設定された帳票を登録するまでの手順
リスト管理サーバの保管フォルダに格納されている帳票に、マスキング範囲を設定後、異なるList Worksサーバに、あらかじめ抽出しておいたマスキング範囲が設定された帳票データを登録します。
登録するまでの手順は、以下のとおりです。
手順 | 抽出元のサーバでの操作 | 登録先のサーバでの操作 | 参照先 |
---|---|---|---|
1 | マスキング範囲の設定 | ありません。 | |
2 | 手順3で帳票データが出力されるディレクトリの用意 空の出力先ディレクトリを用意します。 | ありません。 | ⇒“コマンドリファレンス” |
3 | lvextlstコマンドの実行 抽出したい帳票があるList Worksサーバ(注)で実行します。 | ありません。 | ⇒“コマンドリファレンス” |
4 | 抽出された帳票データの転送 エクスプローラやFTP(バイナリ転送)などを使用して、別のサーバに転送します。 | なし | |
5 | ありません。 | 手順6で帳票を登録する保管フォルダの用意 空の保管フォルダを用意します。 | ⇒“コマンドリファレンス” |
6 | ありません。 | lvreglstコマンドの実行 抽出された帳票データを使用するList Worksサーバ(注)で実行します。 | ⇒“コマンドリファレンス” |
注:
コマンドを実行するList Worksサーバのバージョンレベルは、同一にしてください。
lvextlstコマンド実行時に抽出される帳票データ
lvextlstコマンドを実行すると、以下の帳票データが抽出されます。
印刷データ
オーバレイ
記入情報ファイル
帳票項目ファイル
帳票情報(帳票名、コメントなどの帳票一覧画面で表示できる情報)
抽出する帳票に抜き出し検索ファイルが存在する場合、lvextlstコマンド実行時には抜き出し検索ファイルは抽出されませんが、登録先のList Worksサーバでlvreglstコマンドを実行したときに、自動的に抜き出し検索ファイルが生成されます。
抽出する帳票にPDF帳票が存在する場合、lvextlstコマンドでPDF帳票は抽出されません。lvreglstコマンドで帳票を登録してWebクライアントからPDF表示を行うと、自動的にPDF帳票が生成されます。
マスク文字が設定されている帳票かどうかの確認方法
マスク文字が設定されている帳票かどうかは、Webクライアントの【(帳票名)のプロパティ】ダイアログボックスの【詳細】タブにある「マスク文字」で確認できます。
【(帳票名)のプロパティ】ダイアログボックスについては、“ダイアログボックスリファレンス”を参照してください。