表示している帳票のデータを検索できます。
【検索の設定】ダイアログボックスで検索するページの方向やページの範囲を設定できます。なお、【方法】タブで指定した内容は、【検索】ダイアログボックスの下部に表示されます。
【方法】タブでは以下の項目を設定できます。
「検索する方向/範囲」
検索する方向と範囲を設定できます。
「検索する行」
検索する対象範囲に対して、どの行を検索するかを設定できます。
「項目間の条件」
複数の項目で検索する場合、各項目を結ぶ条件を設定できます。
「「項目間の条件」の対象範囲」
「項目間の条件」で設定した対象範囲を設定できます。
【オプション】タブでは以下の項目を設定できます。
「文字列が一致する条件」
文字列が一致する条件を設定できます。
「次の記号をマイナス記号とみなす」
検索時に、特別にマイナス記号としてみなす記号を設定できます。
「小数点」
検索時に「.」を小数点としてみなすかどうかの設定ができます。
検索する対象範囲や検索する値を【検索】ダイアログボックスで指定します。
なお、表示している帳票全体に対して文字列だけを検索する場合、検索範囲を設定する必要はありません。
【検索の設定】ダイアログボックスの検索する行の設定により【検索】ダイアログボックスが以下のように変わります。
「すべての行を検索する」「行をスキップ検索する」または、「行を指定して検索する」を指定した場合
「検索範囲と条件」には検索したい文字列・数値・日付を指定します。
検索するための設定については、“D.1.1 全ページを対象に指定した文字列で検索する”を参照してください。
【検索の設定】ダイアログボックスで、項目間の条件に「同一段組」を指定したときにはこの画面で段組内の異なる項目の検索ができます。
同一段組内で条件を指定して検索するための設定については、“D.1.8 同一段組内で条件を指定して検索する”を参照してください。
「基準の行を指定して検索する」を指定した場合
「基準の行」には検索の対象となる基準の行を指定します。
「検索範囲と条件」には検索したい文字列・数値・日付を指定します。
段組帳票の段組内の基準行を指定して検索するための設定については、“D.1.9 段組帳票の段組内の基準行を指定して検索する”を参照してください。
「範囲を指定して検索する」を指定した場合
検索の対象となる範囲には、段組の開始行と終了行を指定します。
「検索範囲と条件」には検索したい文字列・数値・日付を指定します。
選択した範囲を対象に検索するための設定については、“D.1.10 段組帳票の段組範囲を指定して検索する”を参照してください。
帳票項目で設定した段組内の異なる項目に対して検索ができます。
この機能は【検索の設定】ダイアログボックスで、検索する行に「すべての行を検索する」を指定かつ、項目間の条件に「同一段組」を指定した時に有効です。
同一段組内で条件を指定して検索するための設定については、“D.1.8 同一段組内で条件を指定して検索する”を参照してください。
Webクライアントの場合、帳票項目または抜き出し検索範囲に設定されている印刷データに対して、空文字列を検索できます。
この機能は、Webクライアントの【オプション】ダイアログボックス-【検索】タブで、「空文字列の検索を行う」を指定した時に有効です。
設定できる検索条件は、1つです。
【検索の設定】ダイアログボックスの「検索する方向/範囲」および「検索する行」の設定が有効になります。
ポイント
以下の場合は、空文字列として扱いません。
帳票項目または抜き出し検索範囲に、空文字列部分が含まれていない場合
空文字列部分を含むようにして、帳票項目または抜き出し検索範囲を再度設定してください。
帳票項目のプロパティで「暗黙の項目を補完する」にチェックされていて、検索対象の項目を含む行に暗黙の値が存在している場合
「暗黙の項目を補完する」のチェックをはずす、または抜き出し検索範囲を使用してください。
検索対象の項目を含む行に、印刷データの文字がなにも存在しない場合
行のいずれかの項目にデータが存在する必要があります。帳票を再登録してください。
【帳票項目のプロパティ】ダイアログボックスについては、“ダイアログボックスリファレンス”を参照してください。
帳票項目または抜き出し検索範囲に空文字列部分が含まれていない場合は、検索してもヒットしません。
空文字列部分を含むようにして、帳票項目または抜き出し検索範囲を再度設定してください。
帳票のプロパティで「空白文字」が「有効」となっている帳票の場合、帳票に文字が表示されていない状態でも、空白文字が存在していれば空文字列として扱われないため、検索してもヒットしません。
【(帳票名)のプロパティ】ダイアログボックスについては、“ダイアログボックスリファレンス”を参照してください。
空文字列を検索するための設定については、“D.1.13 空文字列を検索する”を参照してください。
注意
List Worksクライアントの場合は、印刷データの文字と文字の間が離れている文字列も検索されます。
(例:検索文字列に「東京」を指定すると、「東 京」も検索されます。)
Webクライアントの場合は、設定によって検索時における空白文字の扱いを変更できます。
(例:検索文字列に「東 京」を指定して、「東京」を検索したり「東 京」を検索したりできます。)
空白文字を有効にして検索する場合は、検索文字列に含まれる空白文字の数や位置を正確に指定してください。(例えば、検索対象の文字列をコピーして、ほかのアプリケーションで確認するなど)
Webクライアントの場合、検索条件に空白文字を使用すると、検索でヒットするのは、帳票のプロパティで「空白文字」が「有効」の帳票です。検索条件に記載される空白文字の全角/半角は区別されません。
拡張漢字および利用者定義文字をイメージデータで表示している場合は、その文字を含む文字列は検索されません。ただし、文字コードで表示している場合は検索できます。
「検索する対象範囲」に「この帳票で」、「選択した範囲(文字)で」を指定した場合、暗黙の項目を補完して検索できません。暗黙の項目を補完して検索したい場合、「検索する対象範囲」に、対象となる帳票項目の項目名を指定してください。
暗黙の項目については、“6.9.5 列のプロパティを変更する”を参照してください。
同じオーバレイを使用している帳票で、かつ抜き出し検索範囲が異なる帳票を連結して開いた場合、抜き出し検索範囲を正しく検索できない場合があります。正しく検索できなかった場合には、「すべての抜き出し検索範囲で」を指定して、検索してください。
Webクライアントの場合、空白文字を入力して検索を行っても、空白文字を無視した検索条件で検索されます。
Webクライアントの場合、空白文字を入力して検索を行っても、空白文字を無視した検索条件で検索されます。
西暦1桁または2桁で表現されている年を検索できます。(例:99年)この場合、指定した1桁または2桁の年は、リストビューアまたはWebクライアントの動作環境(【オプション】ダイアログボックス-【検索】タブ)で指定した西暦の範囲のデータとして処理されます。
帳票のデータで、和暦の年号が識別できない場合(“平成”、“H”など和暦の年号を表す文字がない場合)、リストビューアまたはWebクライアントの動作環境(【オプション】ダイアログボックス-【検索】タブ)で指定した和暦の年号として処理されます。
特殊文字で表現した年号を表す文字は、年号として認識されません。
◆複数のオーバレイを使用している帳票/オーバレイが異なる帳票を連結した場合の注意事項
検索結果の表示方法に「表形式の一覧で」を指定した場合、現在表示中のオーバレイを使用しているページのみが検索対象になります。
検索結果の表示方法に「ページごと」「項目ごと」「行の一覧で」を指定した場合、以下の条件を満たす場合には、オーバレイに関わらずすべてのページが検索されます。
「検索する対象範囲」に「この帳票で」または「すべての抜き出し検索範囲」を指定する、または
【オプション】ダイアログボックス(リストビューア)または【オプション】ダイアログボックス(Webクライアント)-【検索】タブで、「表示中のオーバレイを使用しているページだけ検索する」のチェックをはずす。
【検索結果の行の一覧】または【検索結果の表形式の一覧】ダイアログボックスからのデータ変換は、表示中のオーバレイを使用しているページのみが対象になります。
1つの帳票に複数のオーバレイが定義されている場合、表示しているページのオーバレイに設定されている帳票項目で検索されます。
◆帳票のプロパティの「空白文字」で有効/無効が混在している帳票を連結表示して、検索するときの注意事項
ListPrint.propertiesファイルでfind.spacechar=1が設定されている場合は、空白文字が有効な検索条件で検索します。このため、連結前の状態で、帳票のプロパティで空白文字が無効の帳票については、帳票のデータ自体が空白文字が無効のため空白文字が存在せず、検索条件に一致することはありません。
ListPrint.propertiesファイルでfind.spacechar=0が設定されている場合は、連結表示されている帳票のすべてのページに対して、空白文字が無効な検索条件で検索します。
検索結果の表示方法で「表形式の一覧で」を選択し、「検索する対象範囲」で「この帳票で」を指定した場合、【検索結果の表形式の一覧】ダイアログボックスには、「帳票項目名」ごとに検索結果が表示されます。複数の帳票項目がある場合、最初に表示される帳票項目名は、先頭に定義された帳票項目となります。
「帳票項目名」を選択しなおすと、選択した「帳票項目名」での検索結果を表示することができます。
同じオーバレイを使用している帳票で、かつ抜き出し検索範囲が異なる帳票を連結して開いた場合、抜き出し検索範囲を正しく検索できない場合があります。正しく検索できなかった場合には、「すべての抜き出し検索範囲で」を指定して、検索してください。
検索する対象範囲に「すべての抜き出し検索範囲で」を指定した場合は、設定されているすべての抜き出し検索範囲を検索します。
検索結果の表示方法を【検索】ダイアログボックスで指定します。
また、複数の検索条件を指定して検索結果の表示方法に「項目ごと」を指定した場合、【検索の設定】ダイアログボックス-【方法】タブで指定した内容により、以下のように検索結果が表示されます。
「「項目間の条件」の対象範囲」で「同一行」を指定した場合、検索結果は行ごとに強調されて表示されます。
「「項目間の条件」の対象範囲」で「同一ページ」を指定した場合、ページごとに強調されて表示されます。
「「項目間の条件」の対象範囲」に「同一段組」を指定した場合、帳票項目の段組の行数で指定した段組ごとに強調して表示されます。
「検索する行」で「基準の行を指定して検索する」を指定した場合、行組(【検索】ダイアログボックスで指定した基準の行と上下の行)ごとに強調されて表示されます。
「検索する行」で「範囲を指定して検索」を指定した場合、検索の対象となる範囲ごとに強調して表示されます。
以下の条件を満たすと、抜き出し検索ができます。
保管フォルダの帳票
帳票のプロパティで「抜き出し検索:可」となっている
設定した検索条件を保存できます。
同じ条件で検索することが多い場合、保存した検索条件を読み込むことにより、条件を設定する手間を省くことができます。
Webクライアントの場合は、ListPrint.propertiesファイルの指定により、リスト管理サーバに保存することもできます。リスト管理サーバ上に保存するため、経由するWebゲートウェイサーバには依存しません。
ListPrint.propertiesファイルについては、“セットアップガイド”を参照してください。
ポイント
リスト管理サーバに保存されている検索条件は、保管フォルダの共有運用の場合、リスト管理サーバ間で共有されます。
期待どおりの結果が得られないときは
以下の場合、期待どおりの結果が得られないことがあるので帳票項目の設定を確認してください。
意図した帳票項目が設定されていない帳票の場合
検索対象の文字、および行を示す横線を完全に含んで帳票項目を設定していない帳票の場合
保存した帳票項目が利用できない設定の場合
以下の場合、期待通りの結果が得られないことがあります。
印刷データが重ね打ちされている帳票の場合
グリッド強制されていない帳票の場合
条件に一致したデータが見つかっているのにもかかわらず、「この帳票項目に検索した値は見つかりませんでした」と表示されることがあります。
以下に、その対処を示します。
検索する対象範囲に、「この帳票で」または「選択した範囲で」を指定して検索した場合
【検索結果の表形式の一覧】ダイアログボックスの「帳票項目名」の値を、検索結果を表示したい帳票項目名に変更してください。
検索する対象範囲に指定されている帳票項目名の設定が、「データ変換しない」の場合
検索する対象範囲に指定した帳票項目名の設定を、「データ変換する」に変更してください。