管理者ツールを使用して、保管フォルダおよび帳票に対するアクセス権を設定/変更します。
管理者ツールで選択した保管フォルダおよびその配下の保管フォルダ、帳票のアクセス権の一覧をエクスポートし、ファイルに出力することができます。
また、テキストエディタなどで編集した後、インポートすることによって保管フォルダ、帳票へのアクセス権の設定、変更を一括して実行できます。
管理者ツールは管理者権限を持つ複数のユーザが、同時に実行することもできます。その場合、最後に保存した設定が有効になります。
保管フォルダに対して、アクセス権を設定することができます。第二階層以下のフォルダを作成した場合は、作成した保管フォルダの上位の保管フォルダに設定されているアクセス権が継承されます。
保管フォルダに設定できるアクセス権には以下のものがあります。
フォルダアクセス権
帳票アクセス権
帳票に対するアクセス権
保管フォルダ内のList Works帳票に対して、アクセス権を設定することができます。
特定の帳票に保管フォルダと異なるアクセス権を設定したい場合に設定します。基本的には、保管フォルダにアクセス権を設定してください。
帳票に対する各機能は、帳票が格納されている保管フォルダに対するアクセス権と帳票に対するアクセス権の両方で許可されている場合に有効となります。
保管フォルダおよび帳票に対するアクセス権の詳細については、“解説書”を参照してください。
注意
Windows版の場合、「帳票一覧への表示」を有効にする場合には、【リスト管理サーバ環境設定】ダイアログボックスの【セキュリティ】タブの「アクセス権」-「「帳票一覧表示」アクセス権を有効にする」をチェックする必要があります。
管理者ツールと、リスト管理サーバ間の通信用ポート番号には、初期値として「63099」が設定されています。通常は変更する必要はありません。ただし、他の製品のポート番号と重複した場合など、変更する場合は、管理者ツールと、リスト管理サーバのそれぞれのプロパティファイルで同じポート番号を設定します。
「プロパティファイル」についての詳細は“セットアップガイド”を参照してください。
List Worksサーバで、以下の手順で操作します。
操作手順
管理者ツールを起動し、ログインする
Solaris版/Linux版の場合は、Xウィンドウシステムの環境が必要です。
Windows版の場合は、【スタート】メニューの【すべてのプログラム】-【List Works】-【環境設定】-【管理者ツール】をクリックします。
Solaris版/Linux版の場合は、コマンド「lvadmint」で起動します。
コマンド「lvadmint」の詳細は、“コマンドリファレンス”を参照してください。
→【リスト管理サーバへ接続】ダイアログボックスが表示されます。
List Worksの管理者権限をもつユーザの「ユーザID」と「パスワード」、リスト管理サーバの「ホスト名」を設定して、【OK】ボタンをクリックします。
→リスト管理サーバに接続されます。
【管理者ツール】ダイアログボックスが表示されます。
管理者ツールの左側には、保管フォルダが表示されます。保管フォルダを展開して表示することによって、フォルダと帳票の一覧が表示されます。任意のフォルダ、または帳票を選択すると、右側にプロパティの一覧が表示されます。なお、フォルダを選択するか、帳票を選択するかによって、プロパティの一覧に表示される項目が変わります。
管理者ツールを終了する
状態 List Worksサーバで、管理者ツールからリスト管理サーバに接続しています。
【ファイル】メニューの【管理者ツールの終了】をクリックします。
または、ウィンドウの右上にある【閉じる】ボタンをクリックします。
→リスト管理サーバから切断され、管理者ツールが終了します。
注意
保管フォルダ「NFORM-FOLDER-CWXNFORMRCVLWK」にアクセス権を設定しないでください。
操作手順
状態 List Worksサーバで、管理者ツールからリスト管理サーバに接続しています。
新規にグループ/ユーザに対するアクセス権を追加する場合
フォルダ/帳票の一覧より、【保管フォルダ】配下から、アクセス権を新規に追加したいフォルダ/帳票を選択します。
選択した項目によって、以下のダイアログボックスが表示されます。
現在のアクセス権の設定が表示されます。
アクセス許可を割り当てるグループ/ユーザを追加します。【追加】ボタンをクリックします。
「ユーザ認証方法」の設定によって、以下のダイアログボックスが表示されます。
→【ユーザまたはグループの選択】ダイアログボックス(オペレーティングシステムによる認証)が表示されます。
→【ユーザまたはグループの選択】ダイアログボックス(ユーザ作成ライブラリによる認証)が表示されます。
「取得情報」、「項目間の条件」を選択し、「最大件数」を設定します。
「検索する項目」と「検索する値」、「比較条件」を設定し、【検索】ボタンをクリックします。
→検索結果が「名前」に表示されます。
「名前」からグループ/ユーザを選択して、【OK】ボタンをクリックします。
→【フォルダのアクセス権を設定】ダイアログボックスが表示されます。
→【帳票のアクセス権を設定】ダイアログボックスが表示されます。
「名前」に、グループ/ユーザ名が追加されます。
「名前」のグループ/ユーザを選択します。「アクセス権」に、現在設定されているアクセス権の状態が表示されます。
アクセス権を設定して、【OK】ボタンをクリックします。
グループ/ユーザに対するアクセス権を変更する場合
フォルダ/帳票の一覧より、「保管フォルダ」配下から、アクセス権を変更したいフォルダ/帳票を選択します。
選択した項目によって、以下のダイアログボックスが表示されます。
現在のアクセス権の設定が表示されます。
「名前」から、アクセス許可を修正するグループ/ユーザを選択します。削除する場合は【削除】ボタンをクリックします。
「アクセス権」を変更して、【OK】ボタンをクリックします。
ポイント
【管理者ツール】ダイアログボックスで選択する保管フォルダ/帳票は、複数の選択はできません。
以下に示すダイアログボックスで選択する「名前」に表示されているグループ/ユーザは複数選択することができます。
【フォルダのアクセス権を設定】ダイアログボックス
【帳票のアクセス権を設定】ダイアログボックス
【ユーザまたはグループの選択】ダイアログボックス
【ユーザまたはグループの選択】ダイアログボックスで、「検索する項目」を<選択名なし>とした場合、または、「検索する値」が未入力の場合は、すべてのグループ/ユーザが「名前」の一覧に表示されます。
なお、「名前」に表示されるのは、管理者権限のないユーザまたはグループのみです。“Everyone”は特殊なグループであるため、太字で表示され、検索結果に関わらず常に表示されます。
アクセス権を設定できるユーザ名の最長数は、26バイト(全角13文字、半角26文字)です。
アクセス権を設定できるグループ名の最長数は、以下のとおりです。
Windows版の場合:256バイト(全角128文字、半角256文字) Solaris版/Linux版の場合:26バイト(全角13文字、半角26文字)
フォルダのアクセス権をコピー/貼り付けできます。なお、帳票のアクセス権には使用できません。
操作手順
状態 List Worksサーバで、管理者ツールからリスト管理サーバに接続しています。
フォルダ/帳票の一覧より、アクセス権のコピー元となる保管フォルダを選択します。
【編集】メニューの【アクセス権のコピー】をクリックします。
フォルダ/帳票の一覧より、アクセス権のコピー先となる保管フォルダを選択します。
【編集】メニューの【アクセス権の貼り付け】をクリックします。
→【コピーの確認】ダイアログボックスが表示されます。
【はい】ボタンをクリックします。アクセス権がコピーされます。
参考
アクセス権のコピー元となる保管フォルダは、複数の選択はできません。
ただし、アクセス権のコピー先となる保管フォルダは、複数選択することができます。フォルダを複数選択する場合は、【Ctrl】ボタンを押下しながらフォルダを選択してください。
操作手順
状態 List Worksサーバで、管理者ツールからリスト管理サーバに接続しています。
フォルダ/帳票の一覧より、展開して表示したい保管フォルダを選択します。
【表示】メニューの【フォルダを展開】をクリックします。
→選択した保管フォルダ配下が展開して表示されます。
参考
展開して表示する保管フォルダは、複数選択することができます。
操作手順
状態 List Worksサーバで、管理者ツールからリスト管理サーバに接続しています。
【表示】メニューの【帳票を一覧に表示】をクリックします。
→フォルダ/帳票の一覧での帳票の表示/非表示が切り替わります。
参考
初期設定は、非表示の設定です。
操作手順
状態 List Worksサーバで、管理者ツールからリスト管理サーバに接続しています。
【ファイル】メニューの【アクセス権のインポート】をクリックします。
→【アクセス権のインポート】ダイアログボックスが表示されます。
アクセス権データファイルの「参照」、「ファイル名」、「ファイルタイプ」、「エラーがあっても継続する」を設定します。
【開く】ボタンをクリックします。
→【アクセス権のインポート(状況表示)】ダイアログボックスが表示されます。
アクセス権がフォルダ、帳票に設定されます。
アクセス権データファイルの記述方法については、“6.5.3 アクセス権データファイル”を参照してください。
こんな場合は
インポートをキャンセルしたい場合
状態 インポート中であることを示すダイアログボックスが起動しています。
【アクセス権のインポート(状況表示)】ダイアログボックスの【キャンセル】ボタンをクリックします。
→インポートが中止されます。
キャンセルした場合、キャンセルされる前までのアクセス権がフォルダ、帳票に設定されます。操作ログ/実行履歴にはインポートされた最後の行数を出力します。
ポイント
「エラーがあっても継続する」にチェックすると、インポートしたファイルにアクセス権を設定できない記述があった場合でもインポート処理は継続されます。
チェックなしの場合は、アクセス権を設定できない記述があった時点でインポート処理を終了します。
存在しない帳票/フォルダの記述があった場合、または他の利用者が使用中の場合には、「エラーがあっても継続する」がチェックなしになっている場合でもインポート処理は継続されます。
インポートに失敗して途中で処理が終了した場合、終了するまでのアクセス権がフォルダ、帳票に設定されます。
インポート処理に失敗したフォルダ、帳票がある場合、操作ログ(実行履歴)に何行目の記述に誤りがあるか出力されます。失敗したアクセス権の指定を修正後、再度その部分だけインポートしなおしてください。
注意
第一階層の保管フォルダすべてを出力した場合、出力された結果(アクセス権データファイル)には、保管フォルダ「NFORM-FOLDER-CWXNFORMRCVLWK」が含まれています。出力された結果を編集してインポートするときは、保管フォルダ「NFORM-FOLDER-CWXNFORMRCVLWK」の情報を削除してご利用ください。
操作手順
状態 List Worksサーバで、管理者ツールからリスト管理サーバに接続しています。
フォルダ/帳票の一覧よりアクセス権をエクスポートするフォルダを選択します。
【ファイル】メニューの【アクセス権のエクスポート】をクリックします。
→【アクセス権のエクスポート】ダイアログボックスが表示されます。
「保存」、「ファイル名」、「ファイルタイプ」、「サブフォルダも対象」、「帳票も対象」を設定します。
【保存】ボタンをクリックします。
→【アクセス権のエクスポート(状況表示)】ダイアログボックスが表示されます。
アクセス権の情報が操作3で指定したファイルに出力されます。
こんな場合は
エクスポートをキャンセルしたい場合
状態 エクスポート中であることを示すダイアログボックスが起動しています。
【アクセス権のエクスポート(状況表示)】ダイアログボックスの【キャンセル】ボタンをクリックします。
→エクスポートが中止されます。
キャンセルした場合、キャンセルされる前までのアクセス権の情報が出力されます。
注意
フォルダが選択されていない状態では、【ファイル】メニューの【アクセス権のエクスポート】は利用できません。
ポイント
【保管フォルダ】アイコンを選択した場合は、第一階層のアクセス権情報がエクスポートされます。その際、「サブフォルダも対象」、「帳票も対象」をチェックすることですべてのアクセス権情報をエクスポートすることができます。
保管フォルダを選択した場合は、選択した保管フォルダと直下の保管フォルダのアクセス権情報がエクスポートされます。
その際、「サブフォルダも対象」、「帳票も対象」をチェックすることで、選択した保管フォルダ配下のすべての保管フォルダと帳票のアクセス権情報をエクスポートすることができます。