保管フォルダ、および保管フォルダ配下の帳票のアクセス権情報が記述されている、Text形式のデータファイルです。
各ブロックの先頭には、[ ]で囲んだ保管フォルダ/保管フォルダ配下の帳票の論理パスが記述されています。次の[ ]が現れるまでが1つのブロックとみなされます。
保管フォルダ、および保管フォルダ配下の帳票に対し、以下のアクセス権に関する情報を、カンマ区切りで記述しています。
ID種別(0:Everyone、1:グループ、2:ユーザ)
ユーザ名、またはグループ名(ID種別が1または2の場合)
基準となるアクセス権
設定するアクセス権
ID種別を先頭に記述します。
1.でID種別に1を指定した場合はグループ名、2を指定した場合はユーザ名を記述します。0を指定した場合は省略します。
基準となるアクセス権として、FULL(すべてのアクセス権を設定)、またはNONE(すべてのアクセス権を解除)のいずれかを記述します。
3.がFULLの場合は許可しないアクセス権、NONEの場合は許可するアクセス権を、それぞれカンマ区切りで記述します。許可しないアクセス権、または許可するアクセス権がない場合は省略します。
つまり、アクセス権を設定する場合、以下のいずれかの方法で指定します。
FULLを設定し、アクセス権を与えないものを指定する
NONEを設定し、アクセス権を与えるものを指定する
アクセス権のキーワードは以下のとおりです。
保管フォルダのアクセス権 保管フォルダ配下の帳票のアクセス権 | キーワード |
---|---|
すべてのアクセス権を設定 | FULL |
すべてのアクセス権を解除 | NONE |
保管フォルダのアクセス権 | キーワード |
---|---|
保管フォルダの作成 | FCRE |
保管フォルダの移動 | FMOV |
保管フォルダの複写 | FCPY |
保管フォルダの削除 | FDEL |
保管フォルダの表示 | FVIW |
保管フォルダのプロパティ表示 | FPRV |
保管フォルダのプロパティ更新 | FPRM |
保管フォルダ名の変更 | FNAM |
保管フォルダ配下のフォルダ一覧表示 | FLST |
保管フォルダ配下の帳票一覧表示 | SLST |
帳票の移動 | MOVE |
帳票の複写 | COPY |
帳票の削除 | DELT |
帳票の表示 | VIEW |
帳票情報の変更 | MODY |
帳票への記入 | ITEM |
帳票のローカル印刷 | LPRT |
帳票のリモート印刷 (注1) | RPRT |
ファイリング (注2) | FLNG |
メール送信 (注2) | |
PDF表示/保存 | PDFV |
PDF変換 (注2) | PDFC |
データ変換 | CONV |
上書き保存 | ASAV |
名前を付けて保存 | NSAV |
帳票項目の保存 | FLDS |
抜き出し範囲の設定 | INDX |
オーバレイ位置の設定 | OVLP |
クリップボードへのコピー | CLPB |
注1:Solaris版の場合、Solaris 11上ではリモート印刷はできません。このため、Solaris 11上では意味をもちません。
注2:Windows版およびSolaris版で使用できます。
保管フォルダ配下の帳票のアクセス権 | キーワード |
---|---|
帳票の移動 | MOVE |
帳票の複写 | COPY |
帳票の削除 | DELT |
帳票の表示 | VIEW |
帳票一覧への表示 | LSTV |
帳票情報の変更 | MODY |
帳票への記入 | ITEM |
帳票のローカル印刷 | LPRT |
帳票のリモート印刷 (注1) | RPRT |
ファイリング (注2) | FLNG |
メール送信 (注2) | |
PDF表示/保存 | PDFV |
PDF変換 (注2) | PDFC |
データ変換 | CONV |
上書き保存 | ASAV |
名前を付けて保存 | NSAV |
帳票項目の保存 | FLDS |
抜き出し範囲の設定 | INDX |
オーバレイ位置の設定 | OVLP |
クリップボードへのコピー | CLPB |
注1:Solaris版の場合、Solaris 11上ではリモート印刷はできません。このため、Solaris 11上では意味をもちません。
注2:Windows版およびSolaris版で使用できます。
注意
存在しない保管フォルダ/保管フォルダ配下の帳票の記述に対するインポートは行われず、操作ログ/実行履歴にその旨が出力されます。
[ ]で囲んだ保管フォルダ/保管フォルダ配下の帳票の論理パスの記述形式に誤りがある場合は、インポートの実行時に次の[ ]が現れるまでのアクセス権情報がスキップされます。また、操作ログ/実行履歴に何行目の記述に誤りがあるかが出力されます。
複数行記述されたアクセス権情報のひとつでも記述形式に誤りがある場合は、対象となる保管フォルダ/保管フォルダ配下の帳票へのアクセス権のインポートは行われず、次の[ ]が現れるまでアクセス権情報がスキップされます。また、操作ログ/実行履歴に何行目の記述に誤りがあるか、何行目の保管フォルダ/保管フォルダ配下の帳票に対してインポートを行わなかったかが出力されます。
第一階層の保管フォルダすべてを出力した場合、出力された結果(アクセス権データファイル)には、保管フォルダ「NFORM-FOLDER-CWXNFORMRCVLWK」が含まれています。出力された結果を編集してインポートするときは、保管フォルダ「NFORM-FOLDER-CWXNFORMRCVLWK」の情報を削除してご利用ください。
参考
アクセス権データファイルは、以下の文字コードで作成してください。
Windows版の場合:シフトJISで作成してください。
Solaris版の場合:EUCコードで作成してください。
Linux版の場合:UTF-8コードで作成してください。
アクセス権データファイルにおいて、ユーザ名またはグループ名は以下の文字数で指定してください。
ユーザ名 :26バイト以内
グループ名:Windows版の場合は256バイト以内、Solaris版/Linux版の場合は26バイト以内
アクセス権データファイルの記述例
アクセス権データファイルの記述例は以下のとおりです。記述例の下に各行の示す内容を記述します。
1行目:コメント行 2行目:フォルダブロックの開始。保管フォルダの論理パスを[]でくくる 3行目:保管フォルダ名(コメント行) 4行目:すべてのユーザ(Everyone)に対し、すべてのアクセスを設定する 5行目:フォルダブロックの開始。保管フォルダの論理パスを[]でくくる 6行目:保管フォルダ名(コメント行) 7行目:グループ「EIGYO1」に対して、すべてのアクセス権を設定する 8行目:グループ「EIGYO2」に対して、「帳票の表示」「帳票への記入」のアクセス権を設定する 9行目:帳票ブロックの開始。保管フォルダ配下の帳票の論理パスを[]でくくる 10行目:帳票が存在する保管フォルダ名(コメント行) 11行目:帳票名(コメント行) 12行目:ユーザ「USER1」に対して、「帳票の表示」「帳票への記入」のアクセス権を設定する 13行目:ユーザ「USER2」に対して、「帳票の移動」「帳票の複写」「帳票の削除」以外のアクセス権を設定する
1行目:コメント行 2行目:フォルダブロックの開始。保管フォルダの論理パスを[]でくくる 3行目:保管フォルダ名(コメント行) 4行目:すべてのユーザ(Everyone)に対し、すべてのアクセスを設定する 5行目:フォルダブロックの開始。保管フォルダの論理パスを[]でくくる 6行目:保管フォルダ名(コメント行) 7行目:グループ「EIGYO1」に対して、すべてのアクセス権を設定する 8行目:グループ「EIGYO2」に対して、「帳票の表示」「帳票への記入」のアクセス権を設定する 9行目:帳票ブロックの開始。保管フォルダ配下の帳票の論理パスを[]でくくる 10行目:帳票が存在する保管フォルダ名(コメント行) 11行目:帳票名(コメント行) 12行目:ユーザ「USER1」に対して、「帳票の表示」「帳票への記入」のアクセス権を設定する 13行目:ユーザ「USER2」に対して、「帳票の移動」「帳票の複写」「帳票の削除」以外のアクセス権を設定する