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Interstage List Works V10.4.0 帳票保管活用機能設計・運用ガイド(拡張パッケージ)
FUJITSU Software

3.4 外字の設計

印刷データにある外字の扱いを決めます。

リスト管理サーバおよびクライアントで、何がしたいのか(どの機能を、どのように活用するのか)を明確にします。また、Web連携機能を使用する場合は、Webクライアントでも同様に何がしたいのかを明確にします。

例)List Worksクライアントでは帳票を印刷・データ変換したいが、Webクライアントでは帳票を参照するだけで可。など

 外字の運用、登録については、“第13章 外字の準備”を参照してください。

List Worksでの外字の扱い<Windows版の場合、Solaris版で富士通ホスト帳票を扱う場合のみ>

外字を文字コードで運用するのか、イメージで運用するのかを設計します。

List Worksでの外字の扱い<Solaris/Linux版でオープン帳票を扱う場合のみ>

基本的には、すべての外字は文字コードとして扱われます。ただし、EUC(U90)またはEUC(S90)で運用している場合は、文字コードで扱えない外字をイメージでも扱えます。

注意

Solaris/Linux上のアプリケーションから登録する場合は、文字コードのみ運用できます。イメージ(ビットマップ)は、運用できません。

List Worksでの外字の処理の比較

外字をイメージとして登録する場合と、文字コードとして登録する場合では、List Worksでの機能ごとに処理の結果に違いがあります。このため、List Worksでどのような運用をしたいのか(どの機能を使用するのか、帳票をどのように活用するのか)を考慮します。(例:帳票を表示・印刷したい、帳票の検索やデータ変換機能は使用しない、など)

イメージの文字は、表示/印刷はできますが、検索やほかのアプリケーションとの連携機能などに使用することはできません。機能によって利用範囲が限られるため、List Worksでは「文字コード」での運用を推奨します。

帳票の印刷データ(.spl)内にある外字に対する、List Worksでの処理の比較を示します。

機能

文字コード(注1)

イメージ

表示

印刷

検索

×

データ変換

×(注2)

クリップボードにコピー

×(注2)

Web連携機能

○:可能
×:不可

注1:
List WorksのクライアントにList Worksサーバと同じ文字コードの定義が必要。(検索するときは、検索文字列にシフトJIS(MS)の未定義領域に定義された文字コードで指定するなど。)

注2:
〓または空白文字に置き換えられる。

クライアントでの外字の表示方法

イメージで登録された文字を含む帳票、または文字コードで登録された文字を含む帳票を、List Worksでどのように表示するのかを決めます。

List Worksクライアントでの外字の扱い

List Worksクライアントでは、帳票を登録するときの外字の扱い(リスト管理サーバでの設定)が表示方法となります。

Webクライアントでの外字の扱い

Webクライアントでは、Webゲートウェイサーバの設定により、帳票の印刷データ(.spl) にあるシフトJIS(MS)のベンダ固有文字および利用者定義文字の扱いを、以下のように変えることができます。

Web連携機能(Webゲートウェイサーバ)での文字の扱い(注1)

文字をイメージで表示する(注2)

文字をそのまま表示する

文字を表示しない

帳票の登録

文字コード

イメージ

イメージ

なし

イメージ

イメージ

文字コード

なし

注1:
対象は、印刷データ(.spl) にあるシフトJIS(MS)のベンダ固有文字および利用者定義文字

注2:
Windows版のみで提供している機能です。

文字をイメージで表示する<Windows版のみ>

外字、機種依存文字が文字コードで登録されている場合に、イメージで表示されます。

文字をそのまま表示する

外字が文字コードで登録されている場合は文字コ-ド、イメージで登録されている場合はイメージで表示されます。

文字を表示しない

外字の登録方法に関係なく、シフトJIS(MS)のベンダ固有文字および利用者定義文字は表示されません。(データが何も出力されません。)

注意

帳票の印刷データ(.spl)内にある外字がイメージで登録されている場合、Web連携機能では、文字コードでの運用はできません。