印刷データにある外字の扱いを決めます。
リスト管理サーバおよびクライアントで、何がしたいのか(どの機能を、どのように活用するのか)を明確にします。また、Web連携機能を使用する場合は、Webクライアントでも同様に何がしたいのかを明確にします。
例)List Worksクライアントでは帳票を印刷・データ変換したいが、Webクライアントでは帳票を参照するだけで可。など
外字の運用、登録については、“第13章 外字の準備”を参照してください。
List Worksでの外字の扱い<Windows版の場合、Solaris版で富士通ホスト帳票を扱う場合のみ>
外字を文字コードで運用するのか、イメージで運用するのかを設計します。
文字コード
文字コードとして扱う場合は、List Worksサーバ、および、帳票を扱うすべてのList Worksクライアントに、外字を文字コードとして登録する必要があります。
文字コードとして登録可能な文字数は1880文字です。文字コードとして登録しない外字は、イメージデータとして扱われます。このため、登録文字数が1880文字を超える場合は、文字コードとして扱う外字とイメージとして扱う外字を選定する必要があります。
旧字体は、Charset Managerで縮退変換され、新字体で登録されます。
JEF拡張文字およびJEFコードの利用者定義文字は、シフトJIS(MS)の利用者定義文字として登録されます。
利用者定義文字は、シフトJIS(MS)の利用者定義文字として登録されます。
イメージ
List Worksサーバに、外字(旧字体、JEF拡張文字、利用者定義文字)がイメージデータ(ビットマップ)として登録されます。
List Worksでの外字の扱い<Solaris/Linux版でオープン帳票を扱う場合のみ>
基本的には、すべての外字は文字コードとして扱われます。ただし、EUC(U90)またはEUC(S90)で運用している場合は、文字コードで扱えない外字をイメージでも扱えます。
注意
Solaris/Linux上のアプリケーションから登録する場合は、文字コードのみ運用できます。イメージ(ビットマップ)は、運用できません。
List Worksでの外字の処理の比較
外字をイメージとして登録する場合と、文字コードとして登録する場合では、List Worksでの機能ごとに処理の結果に違いがあります。このため、List Worksでどのような運用をしたいのか(どの機能を使用するのか、帳票をどのように活用するのか)を考慮します。(例:帳票を表示・印刷したい、帳票の検索やデータ変換機能は使用しない、など)
イメージの文字は、表示/印刷はできますが、検索やほかのアプリケーションとの連携機能などに使用することはできません。機能によって利用範囲が限られるため、List Worksでは「文字コード」での運用を推奨します。
帳票の印刷データ(.spl)内にある外字に対する、List Worksでの処理の比較を示します。
機能 | 文字コード(注1) | イメージ |
---|---|---|
表示 | ○ | ○ |
印刷 | ○ | ○ |
検索 | ○ | × |
データ変換 | ○ | ×(注2) |
クリップボードにコピー | ○ | ×(注2) |
Web連携機能 | ○ | ○ |
○:可能
×:不可
注1:
List WorksのクライアントにList Worksサーバと同じ文字コードの定義が必要。(検索するときは、検索文字列にシフトJIS(MS)の未定義領域に定義された文字コードで指定するなど。)
注2:
〓または空白文字に置き換えられる。
クライアントでの外字の表示方法
イメージで登録された文字を含む帳票、または文字コードで登録された文字を含む帳票を、List Worksでどのように表示するのかを決めます。
List Worksクライアントでは、帳票を登録するときの外字の扱い(リスト管理サーバでの設定)が表示方法となります。
Webクライアントでは、Webゲートウェイサーバの設定により、帳票の印刷データ(.spl) にあるシフトJIS(MS)のベンダ固有文字および利用者定義文字の扱いを、以下のように変えることができます。
Web連携機能(Webゲートウェイサーバ)での文字の扱い(注1) | ||||
---|---|---|---|---|
文字をイメージで表示する(注2) | 文字をそのまま表示する | 文字を表示しない | ||
帳票の登録 | 文字コード | イメージ | イメージ | なし |
イメージ | イメージ | 文字コード | なし |
注1:
対象は、印刷データ(.spl) にあるシフトJIS(MS)のベンダ固有文字および利用者定義文字
注2:
Windows版のみで提供している機能です。
外字、機種依存文字が文字コードで登録されている場合に、イメージで表示されます。
外字が文字コードで登録されている場合は文字コ-ド、イメージで登録されている場合はイメージで表示されます。
外字の登録方法に関係なく、シフトJIS(MS)のベンダ固有文字および利用者定義文字は表示されません。(データが何も出力されません。)
注意
帳票の印刷データ(.spl)内にある外字がイメージで登録されている場合、Web連携機能では、文字コードでの運用はできません。