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Interstage List Works V10.4.0 帳票保管活用機能設計・運用ガイド(拡張パッケージ)
FUJITSU Software

3.2.1 検索を考慮した帳票の設計

検索機能を利用するために帳票設計時に考慮すべき点があります。帳票設計時の考慮事項を説明します。

帳票定義のグリッド強制

注意

List Creatorデザイナ、またはFORMで帳票定義体に項目位置を設定する場合、グリッド強制を行わないとList Worksで検索やデータ変換が正しく行われません。

一般アプリ帳票の場合はY座標のしきい値を設定して、その他の帳票の場合はグリッド強制機能を使用して、同一行に配置する項目位置の左下Y座標を合わせてください。

  List Creatorデザイナでグリッド強制を行う方法については、“List Creatorのマニュアル”を参照してください。FORMでグリッド強制を行う方法については、“FORMのマニュアル”を参照してください。

一般アプリ帳票の場合は、管理情報定義ファイルの「AUTOREC-Y」、「AUTOREC-YGAP」に設定します。

列の統一

List Worksでは、行ごとに項目の長さや形式が異なると、正しい検索やデータ変換を行うことができません。キーとなる項目は、段組帳票の行ごとに列の長さや形式(文字/数値/日付)を合わせてください。

例)行ごとに項目の列の長さが異なる帳票

取引仕訳番号

区分

操作日

訂正取引No.

NNNN

aa

YYMMDD

bbbbbb


この場合、「aa」と「YYMMDD」を別の項目として検索を行うと、検索結果を表形式出力した場合、「bbbbbb」が分割して出力されてしまいます。また、「bbbbbb」の長さを1つの項目として検索を行うと、検索結果を表形式で出力した場合、「aa」と「YYMMDD」はつながって出力されます。

列による項目ごとの範囲が重ならないように、以下のように修正します。

取引仕訳番号

区分

操作日

訂正取引No.

NNNN

aa

YYMMDD

bbbbbb

ページごとの暗黙補完

ページ内で省略されている項目を補うことを、List Worksでは暗黙補完といいます。ページをまたがった暗黙補完はできません。

そのため、各ページの先頭行には対象の文字列を出力してください。

以下に例を示します。

例)前ページからの同一項目(支店名「東京」)が省略されている帳票に対して、2ページ目の先頭行(Cの行)に補完対象の項目(支店名「東京」)を設定

帳票形式の統一(オーバレイの形式にあわせた出力)

段組帳票内のデータの補足

重ね打ち

List Worksでは、重ね打ちを行っている印刷データに対して、表示、印刷、検索、データ変換を行うことができません。重ね打ちとは、1行に複数の印刷データが出力されるケースをいいます。帳票設計時は、印刷データが重ね打ちデータとならないよう注意してください。

注意

List Creatorデザイナで帳票定義体の項目を重ねて定義した場合、List Worksにおいて帳票の表示、印刷、検索、データ変換が正しく行われません。各項目は、重ねて定義しないようにしてください。