インストール前の作業
以下の作業をインストール前に行ってください。
Interstage Application Server(古いバージョンなど)がインストールされていないことを確認します。
# rpm -q パッケージ名 <RETURN>
パッケージ名については、“2.2.2 必須/関連ソフトウェア”を参照してください。 |
インストールに必要となる空きディスクがあることを確認してください。空きディスクが不足している場合は、該当するファイルシステムのサイズを拡張してください。
必要なディスク容量については、 “4.1 インストール時に必要なディスク容量”を参照してください。 |
Web連携機能を使用する際には、システムパラメタのチューニングが事前に必要です。/etc/sysctl.confを編集して、共有メモリ、セマフォ、メッセージキューの値を適切な値に変更してください。各パラメタ値は、“Interstage Application Server チューニングガイド”の“サーバ機能運用時に必要なシステム資源”を参照して計算してください。システムパラメタを算出するためのExcelファイルがインストールメディア(3/4)のtoolsディレクトリに「ISAS-IPCtuning.xlsx」として格納されています。Microsoft(R) Excel 2007もしくは以降のバージョンのMicrosoft(R) Excelをお持ちの場合は“ISAS-IPCtuning.xlsx”を使用してシステムパラメタを算出することが可能です。
使用方法などの詳細については、当該Excelファイル内の説明記事を参照してください。
本製品のインストール時に、/etc/services にポート番号の登録を行います。Interstageサービスのポート番号(省略値:8002)がサービス名“odserver”として登録されます。Interstageサービスのポート番号(省略値:8002)に“odserver”以外のサービスが登録されていないか事前に確認してください。すでに他のサービスが登録されている場合、該当サービスを使用していない場合は、該当サービスをコメントアウトするなど/etc/servicesを編集してください。
パッケージについて
本書におけるパッケージ名の表記やインストール、アンインストール時に各シェルスクリプトで表示されるパッケージ名は、基本的には、RPMパッケージ名となっていますが、以下のパッケージ名については、RPMパッケージ名と一致していないため、rpmコマンドを用いてインストール情報の取得等を行う場合には注意が必要です。
パッケージ名 | RPMパッケージ名 | 備考 |
---|---|---|
FJSVjdk6 | FJSVJavaSE-jdk6 | RHEL7(Intel64)でJDK6をインストールした場合 |
FJSVots | FJSVots-SE | |
FJSVsmee | FJSVsmee64 | |
FJSVsclr | FJSVsclr64 |
セキュリティモードについて
本製品では、インストール時にセキュリティモードを選択する必要があります。それぞれのセキュリティモードの特徴とインストール前に必要な作業を説明します。
強化セキュリティモード
強化セキュリティモードを選択した場合、本製品をセキュリティ強化した状態でインストールします。これにより、従来すべてのユーザに与えられていたコマンドの実行権を特定グループのユーザのみに限定して運用することができます。 なお、強化セキュリティモードでインストールする場合、権限を与える特定グループをあらかじめ作成する必要があります。
例)グループ“isusergrp”を作成する場合
/usr/sbin/groupadd -g 500 isusergrp
注意
グループの作成方法は、システムの管理方針により異なります。必ずマシン管理者に確認してください。
強化セキュリティモードについては、下記のURLから参照できるマニュアルをご覧ください。
http://software.fujitsu.com/jp/technical
互換セキュリティモード
互換セキュリティモードを選択した場合、従来のバージョンのInterstageと同等のセキュリティレベルでインストールします。なお、互換セキュリティモードでインストールする場合は、事前に必要な作業はありません。