安定した運用を行うため、リスト管理サーバに作成できる保管フォルダ数や、保管フォルダに登録できる帳票数については、推奨値と限界値を設けています。
推奨値と限界値については、“9.2 帳票保管活用機能における推奨値と限界値”を参照してください。
リストナビからリスト管理サーバに接続したときに、すべての保管フォルダの情報を取得しているため、保管フォルダ数が5,000を超える場合は、リスト管理サーバに接続する時間がかかったり、接続エラーが発生したりします。
以下の方法により、必要な保管フォルダの情報のみを取得するようになるため、リストナビからリスト管理サーバに接続する時間を短縮したり、接続エラーの発生を防止したりできます。なお、以下の方法により、保管フォルダ数の限界値を500,000まで拡大できます。
ListServer.propertiesファイルで、system.client.loginmodeにtrueを指定することを推奨します。
なお、すべてのList WorksクライアントおよびWebゲートウェイサーバが、V10.3.0以降の場合のみ指定できます。
ListServer.propertiesファイルの設定方法については、“セットアップガイド”を参照してください。
注意
上記の設定をしたリスト管理サーバへの接続に関する注意事項を、以下に示します。
V10.3.0以降のList Worksクライアントからのみ接続できます。
V10.2.0以前のList Worksクライアントから接続すると、エラーとなります。また、V10.2.0以前のWebゲートウェイサーバからも接続できません。
ログイン後、リストナビのフォルダの一覧で初めて保管フォルダを開くときに、表示に時間がかかる場合があります。
リストナビからリスト管理サーバに接続する場合、接続した直後に表示される保管フォルダ(前回のログアウト時に選択されていたフォルダ)に大量の帳票が登録されていると、リスト管理サーバに接続する時間がかかったり、接続エラーが発生したりします。
1フォルダに大量の帳票が登録されている場合は、以下の方法により、接続時にリストナビで前回のログアウト時に選択されていたフォルダを表示しない設定をすることで、リストナビからリスト管理サーバに接続する時間を短縮したり、接続エラーの発生を防止したりできます。
【List Worksクライアント環境設定】ダイアログボックスの【環境】タブにある「選択フォルダ」で、「ホスト名」を指定します。
【List Worksクライアント環境設定】ダイアログボックスについては、“ダイアログボックスリファレンス”を参照してください。
また、上記のどちらの場合にも該当する場合は、上記を組み合わせて設定することもできます。
リスト管理サーバに同時に接続できるList Worksクライアント、およびWebクライアントの上限値は、以下のとおりです。ただし、同時接続クライアント数が上限を超えている場合であっても、管理者は接続することができます。
Windows版の場合
【リスト管理サーバ環境設定】ダイアログボックスで設定した「同時接続クライアント数」
【リスト管理サーバ環境設定】の詳細については、“セットアップガイド”を参照してください。
Solaris版/Linux版の場合
「サーバ動作環境ファイル」で設定した「同時接続クライアント数」
「サーバ動作環境ファイル」の詳細については、“セットアップガイド”を参照してください。
同時に接続するクライアント数が設定された上限を超える場合、上記の「同時接続クライアント数」の値を増やしてください。Windows版において「同時接続クライアント数」に「1024」より大きい値を設定する必要がある場合は、List Worksサーバが安定稼動しない場合があります。List Worksサーバを増設するか、運用を見直してください。
また、Webクライアントを使用する場合は、以下の設定を考慮する必要があります。
Windows版の場合
【List Works Web連携環境設定】ダイアログボックスで設定した「同時接続利用者数」
Solaris版/Linux版の場合
Webアプリケーション環境定義ファイルで設定した「同時に接続できる利用者数(セション数)」
なお、同時に接続するクライアント数が上限を超えた場合は、クライアントに以下のメッセージが出力されます。
サーバと同時に接続できるクライアント数がオーバーしたため、リスト管理サーバと接続できませんでした。
他の利用者が終了してから再度実行してください。