List Works EEでは、リスト管理サーバのフォルダを複数のリスト管理サーバで共有して、帳票を活用することができます。これを「フォルダの共有」といい、その運用を「フォルダの共有運用」といいます。保管フォルダを共有して運用することを、特に「保管フォルダの共有運用」といいます。
Solaris版では、保管フォルダ、グループフォルダ、装置フォルダなど、List Worksのサーバ上の資源を共有ディスクに置き、複数のリスト管理サーバで共有して帳票を活用することができます。フォルダの共有運用を行うためには、PRIMECLUSTERがインストールされている必要があります。なお、Solaris 11上では、フォルダの共有運用はできません。
Linux版では、保管フォルダなど、List Worksのサーバ上の資源を共有ディスクに置き、複数のリスト管理サーバで共有して帳票を活用することができます。また、より信頼性を高めるために、PRIMECLUSTERと連携することもできます。
Windows版では、保管フォルダを共有して帳票を活用することができます。
フォルダの共有運用は、複数のサーバ機にリスト管理サーバをインストールして運用します。Windows版では、これらのサーバを同一ドメイン内で運用します。
フォルダの共有運用ができるリスト管理サーバの上限台数は、以下のとおりです。
10台
Solaris 9の場合:4台
Solaris 10の場合:2台
10台
(PRIMECLUSTERを使用する場合は、2台)
フォルダの共有運用を利用すると、クライアント数の増加による負荷分散や共有ディスクを利用した資源の一元管理が可能となります。
フォルダの共有運用は、共有してフォルダを利用する点を除いては、通常のクライアントサーバ運用と同じです。
共有するフォルダを作成し、帳票を格納します。Windows版では、ドメイン内のサーバであれば、どのサーバでも利用できます。
ファイルサーバを共有することにより、リスト管理サーバBとフォルダの共有を行います。
ファイルサーバを共有することにより、リスト管理サーバAとフォルダの共有を行います。
データベースシステムは、リスト管理サーバとは別のサーバに構築し、保管データベースの環境設定は、リスト管理サーバAまたはリスト管理サーバBのいずれか一方で行います。
これにより、可用性の高いシステムを実現することができ、いずれかのサーバが停止した場合でも、List Worksクライアント、または、Webクライアントを別のサーバに接続しなおして運用することができます。
フォルダの共有運用を行う場合の環境設定については、“セットアップガイド”を参照してください
注意
フォルダの共有運用を行うすべてのリスト管理サーバは、同一バージョンレベルである必要があります。
Windows版の場合に、10台以上のリスト管理サーバで保管フォルダの共有運用を利用したい場合は、弊社技術員にご相談ください。
Windows版でフォルダの共有運用を行う場合、下記のサービスのログオンアカウント、および帳票登録バッチの実行ユーザは、管理者を指定してください。また、すべてのサーバで同じ管理者を指定してください。
FUJITSU帳票管理サービス(富士通ホスト帳票 FNA通信形態を利用した分散印刷運用の場合)
帳票配信サービス(富士通ホスト帳票TCP/IP通信形態を利用した分散印刷運用の場合)
帳票登録バッチ(富士通ホスト帳票 ファイル転送運用の場合)
List Worksサービス(オープン帳票の場合)