印刷フォルダ、および帳票にアクセスできるユーザおよびグループを制限します。
リスト管理サーバの印刷フォルダに対して、アクセス権のインポート/エクスポート機能を使用して、アクセス権を設定/変更します。
アクセス権のインポート/エクスポート機能については“設計・運用ガイド”を参照してください。
注意
アクセス権は、管理者だけが設定できます。
管理者は、リスト管理サーバの印刷フォルダの管理機能(作成・変名・複写・移動・削除など)において、すべての権限が与えられます。
(1) アクセス権の判定方法(各機能の使用可否)
印刷フォルダに設定されているアクセス権の判定により、印刷フォルダに対する各機能の使用可否が決まります。
印刷フォルダを参照する時は、印刷フォルダそのものに設定されているユーザ、グループ、およびEveryoneのアクセス権によって判定されます。
印刷フォルダに対するアクセス権の判定は、以下の順番で行われます。
ユーザのアクセス権が定義されている場合は、ユーザのアクセス権の指定に従います。
ユーザのアクセス権は定義されていないが、所属するグループのアクセス権が定義されている場合は、グループのアクセス権の指定に従います。
ユーザのアクセス権は定義されていないが、ユーザが複数のグループに所属している場合は、各機能につき、各グループの中でどれか1つでも許可されていると、機能の使用が可能となります。この場合、Everyoneは1つのグループとして扱われます。
該当するユーザのアクセス権、およびグループのアクセス権が定義されていない場合は、Everyoneのアクセス権の指定に従います。
Everyoneも含め関連するアクセス権が定義されていない場合は、アクセスを許可しません。
「ユーザ作成ライブラリによる認証」を行い、ユーザ定義に業務権限が設定されている場合は、まず、業務権限が評価されます。業務権限で許可されていたら、上記で決定された印刷フォルダのアクセス権に従います。
以下のようにアクセス権を設定した場合を例に、アクセス権の判定(機能の使用可否)例を説明します。
ユーザ・グループ状態の関係は、以下のように設定してあるとします。
ユーザ1のアクセス権は、印刷フォルダに対してユーザ1 の定義がされているので、ユーザ1の定義に従います。したがって、フォルダの表示権・帳票の移動権が使用可能となります。
ユーザ2のアクセス権は、ユーザ2の定義がされていないので、各機能につき、グループ1、グループ2、およびEveryoneの中で1つでも許可されていれば使用可能となります。したがって、フォルダの表示権・帳票の移動権・帳票の削除権が使用可能となります。
ユーザ3のアクセス権は、ユーザおよび所属するグループの定義がないのでEveryoneのアクセス権に従います。したがって、フォルダの表示権のみ使用可能となります。
(2) 印刷フォルダに設定されるアクセス権
印刷フォルダを作成する際、Everyoneに対し初期値が設定されます。必要に応じて管理者が、アクセス権を変更してください。
設定されたアクセス権は、アクセス権のインポート/エクスポート機能を利用して変更します。
アクセス権のインポート/エクスポート機能については、“設計・運用ガイド”を参照してください。
(3) 印刷フォルダに設定できるアクセス権の種類
印刷フォルダを選択して、ユーザ/グループ単位、およびEveryoneに以下のアクセス権を設定することができます。
機能 | 説明 | フォルダ作成時の設定(Everyoneに「許可」) |
---|---|---|
フォルダの表示 | 印刷フォルダの表示を許可します。 | ○ |
フォルダのプロパティ表示 | 印刷フォルダのプロパティ表示を許可します。 | ○ |
フォルダ配下の帳票一覧表示 | 印刷フォルダ配下の帳票の一覧表示を許可します。 | ○ |
帳票の移動 | 印刷フォルダ配下の帳票の移動を許可します。「帳票の削除」の権限も必要です。 | ○ |
帳票の削除 | 印刷フォルダ配下の帳票の削除を許可します。 | ○ |
印刷フォルダへの帳票のリモート印刷 (注1) | 印刷フォルダへの帳票のリモート印刷を許可します。 | ― |
○:該当します。
-:該当しません。
注1:保管フォルダの帳票アクセス権「帳票のリモート印刷」に対応します。