コントローラの動作環境は、BC構成パラメタファイルで定義します。
BC構成パラメタファイルは、UNIX系ファイルで作成します。
BC構成パラメタファイルは、両ノードで設定します。性能チューニングに関するパラメタ(RLC_BUFFパラメタ)は、両ノードで一致させてください。
BC構成パラメタファイルは、/opt/FJSVsymdx/demo/bccfg.envを複写し、作成したテキストファイルに定義します。このファイルの絶対パス名を、RDB構成パラメタファイルのRDBBCパラメタで指定してください。なお、BC構成パラメタファイルは、任意のディレクトリに任意のファイル名で作成することができます。ただし、/tmpのような一時領域には作成しないでください。
BC構成パラメタファイルに記述する定義種別と定義内容を以下に示します。
定義種別 | 定義内容 | 記述の省略 | |
---|---|---|---|
複写元RLP | 複写先RLP | ||
RLP動作環境ファイルの格納先ディレクトリの絶対パス名 | 不可 | 不可 | |
RERUNログバッファ枚数 | 可 | - | |
BC管理DBの定義情報 | 不可 | 不可 | |
BCログ管理ファイルのローデバイス名またはファイルの絶対パス名 | 不可 | 不可 |
-:指定不要
ポイント
パラメタ変更を行う場合、利用者業務やDBミラーリングサービスがすべて停止していることを確認してからBC構成パラメタファイルを編集し、Symfoware Serverの再起動およびDBミラーリングサービスを再開してください。
パラメタファイルの記述形式
パラメタファイルの記述形式について説明します。なお、本形式は以下の各パラメタファイルで共通です。
BC構成パラメタファイル
RLP動作環境ファイル
RLP定義ファイル
記述形式は以下のとおりです。なお、行の先頭が番号記号“#”の場合、その行はコメント行として扱われます。また、行の途中に番号記号“#”が出現した場合、その番号記号“#”以降行末までがコメントとして扱われます。
定義指示文<改行> :
各行の定義指示文の記述形式は、次のとおりです。
定義種別 = [指定値1][,指定値2]・・・
注意
定義指示文は複数行にまたがって記述することはできません。
等号“=”前後に空白、タブを指定することができます。
コンマ“,”前後に空白、タブを指定することができます。
指定値がパス名の場合は、パス名中に空白、タブ、コンマ“,”、セミコロン“;”および番号記号“#”の指定はできません。
大文字と小文字は、区別して扱われます。
各パラメタの説明
RLPの動作環境を定義したRLP動作環境ファイルを指定します。
記述形式は、以下のとおりです。
RLP_FILE_PATH = RLP動作環境ファイルの格納先ディレクトリの絶対パス名
RLP動作環境ファイルの格納先ディレクトリの絶対パス名を、256バイト以内で指定します。
本パラメタは省略できません。
RERUNログバッファ枚数を指定します。
記述形式は、以下のとおりです。
RLC_BUFF = RERUNログバッファ枚数
RERUNログバッファ枚数を、32~260000の範囲で指定します。
複写元RLPの場合、本パラメタは省略可能です。複写先RLPの場合、本パラメタは不要です。
省略時は128が指定されたものとみなします。
参照
本パラメタに指定する値の見積り方法は、“B.3.5.2 RERUNログバッファ枚数の見積り”を参照してください。
BC管理スキーマの定義で使用するデータベース名を指定します。
記述形式は、以下のとおりです。
BCMNDB = RDBシステム名_データベース名
BC管理スキーマの定義で使用するデータベース名を、英数字5文字以上36文字以内で指定します。
データベース名は、RDBシステム内で一意にしてください。
デフォルトのRDBシステムにBC管理DBを作成する場合は、“RDBII_データベース名”の形式としてください。
本パラメタは省略できません。
BCログ管理ファイルの配置先を指定します。
記述形式は、以下のとおりです。
BCLOGMANAGE = {BCログ管理ファイルを配置するローデバイスの絶対パス名 | BCログ管理ファイルの絶対パス名}
BCログ管理ファイルを配置するローデバイスの絶対パス名またはBCログ管理ファイルの絶対パス名を、1023バイト以内で指定します。
本パラメタは省略できません。
BC構成パラメタファイルの記述例を、以下に示します。
ここでは、BCログ管理ファイルを、ローデバイスに配置しています。
Solarisの場合
RLP_FILE_PATH = /opt/FJSVsymdx/etc RLC_BUFF = 1024 BCMNDB = rdbsys1_ManageDB BCLOGMANAGE = /dev/rdsk/c3t1d1s3
Linuxの場合
RLP_FILE_PATH = /opt/FJSVsymdx/etc RLC_BUFF = 1024 BCMNDB = rdbsys1_ManageDB BCLOGMANAGE = /dev_symfomc/raw6