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Interstage List Works V10.4.0 帳票保管活用機能コマンドリファレンス(拡張パッケージ)
FUJITSU Software

1.1.4 F5CWCKFP.EXE

第一階層の保管フォルダの格納場所を変更したり、取得したりするコマンドです。

保管フォルダの格納場所を取得すると、保管フォルダパス一覧ファイルに結果が出力されます。保管フォルダパス一覧ファイルはCSV形式で、1行に1つの保管フォルダの格納場所が出力されます。出力結果の文字コードは、シフトJISコードです。

本コマンドは、管理者だけが実行することができます。

 保管フォルダの格納場所を変更する場合、本コマンドを実行する前に、事前準備があります。事前準備の内容、「保管フォルダパス情報ファイル」の形式や編集方法など、保管フォルダの格納場所の変更の詳細については、“設計・運用ガイド”を参照してください。

形式

F5CWCKFP.EXE  -f 保管フォルダパス情報ファイル -l F5CWCKFP.EXEのログファイル
             | -o 保管フォルダパス一覧ファイル

空白または記号文字を含むパスおよび文字列を指定する場合は、半角のダブルクォーテーション「""」で囲みます。「""」は長さに含みません。


説明

-f

第一階層の保管フォルダの格納場所を変更する場合に、変更前と変更先の保管フォルダの格納場所が記述されている「保管フォルダパス情報ファイル」のファイル名を、256バイト以内の物理パスで指定します。

-fパラメタを指定する場合は、-lパラメタを必ず指定します。

-l

「F5CWCKFP.EXEのログファイル」に、ログの出力先となるファイル名を、256バイト以内の物理パスで指定します。

すでに存在するファイルを指定した場合は、指定されたファイルの最終行の次の行から順次追記されます。

-o

第一階層の保管フォルダの格納場所の情報を取得する場合に、出力先となる「保管フォルダパス一覧ファイル」のファイル名を、256バイト以内の物理パスで指定します。

保管フォルダパス一覧ファイルを格納するフォルダが存在しない場合は、エラーになります。

すでに存在するファイルを指定した場合は、上書き保存されます。


注意

以下のパラメタは、同時に指定できません。

 -f -o

復帰値

0

正常

1

警告

-1

エラー


注意

  • 本コマンドを二重起動できません。続けてコマンドを実行する場合は、先のコマンドが終了していることを確認してください。

  • 処理中に異常(メモリ不足など)が発生すると、コマンドが中断されます。異常となった原因を取り除いた後、同じ保管フォルダパス情報ファイルで、再度実行する必要があります。

  • 本コマンドで保管フォルダの格納場所を変更すると、保管フォルダの物理パスが変更されます。このため、帳票情報やAPIなどで、保管フォルダの物理パスおよび論理パス(注)を設定している場合は、変更先のパスに変更する必要があります。

    注:
    ここで該当する論理パスは、第1階層の物理パスに続けて、第2階層以下の保管フォルダ名を階層に従って記述する形式です。記述例は、以下のとおりです。

    D:\eigyo\売上一覧
    保管フォルダの論理パスについて”で説明する、保管フォルダの論理パスの「形式2」を指しています。論理パスの形式2の詳細については、“保管フォルダの論理パスについて”を参照してください。

使用例

第一階層の保管フォルダの格納場所を、保管フォルダパス情報ファイル(C:\temp\input.csv)の内容に従って変更します。

F5CWCKFP.EXE  -f C:\temp\input.csv -l C:\temp\output.log

存在するすべての保管フォルダの、第一階層の保管フォルダの格納場所を、保管フォルダパス一覧ファイル(C:\temp\output.csv)に取得します。

F5CWCKFP.EXE  -o C:\temp\output.csv

[出力結果の例(F5CWCKFP.EXEのログファイルの内容)]
output.log
日付,時刻,種別,詳細
2013/02/13,16:04:31,開始,パス名の更新を開始します。
2013/02/13,16:04:34,正常,"C:\LW"を"C:\LW\DATA1"に変更しました。
2013/02/13,16:04:34,警告,変更元"D:\LW"がデータベースに存在していないので、パス名を変更しませんでした。(C:\temp\input.csv:2行目)
2013/02/13,16:04:34,終了,パス名の更新を終了しました。
各カラムの説明

1カラム目にログを出力した日付(西暦の年月日)、2カラム目にログを出力した時刻(時分秒)、3カラム目にログの種別、4カラム目にログの詳細が出力されます。

ログの種別と詳細は、以下のとおりです。

種別

詳細

開始

パス名の更新を開始します。

正常

"変更前のパス"を"変更先のパス"に変更しました。

異常

ファイル"保管フォルダパス情報ファイル"のフォーマットに誤りがあります。
「"」が漏れたかをもう一度確認してください。

データベースのオープンに失敗しました。

データベースの初期化に失敗しました。JdbcDriver[JDBCドライバ名]が見つかりません。

データベースで内部エラーが発生しました:エラー情報

変更先"変更先のパス名"は最大長を超えています。(保管フォルダパス情報ファイル:n行目)

変更先"変更先のパス名"に誤りがあります。(保管フォルダパス情報ファイル:n行目)

変更先"変更先のパス名"は二回以上指定されています。(保管フォルダパス情報ファイル:n行目)

変更先"変更先のパス名"はすでにデータベースに存在しています。(保管フォルダパス情報ファイル:n行目)

警告

変更元"変更元のパス名"に対する変更先が指定されていないので、パス名を変更しませんでした。(保管フォルダパス情報ファイル:n行目)

変更元"変更元のパス名"がデータベースに存在していないので、パス名を変更しませんでした。(保管フォルダパス情報ファイル:n行目)

変更先"変更先のパス名"が変更元"変更元のパス名"と一致しているので、パス名を変更しませんでした。(保管フォルダパス情報ファイル:n行目)

終了

パス名の更新を終了しました。

異常が発生しました。パス名の更新を中止します。


[出力結果の例(保管フォルダパス一覧ファイルの内容)]
output.csv 
"C:\LW"
"D:\LW"