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通信制御サービス V7.2L20 使用手引書
FUJITSU Software

4.1.5 EVENTコマンド

本製品の内部イベント発生によるトレースの自動採取に関する設定を行います。


注意

このコマンドは、通常は使用しません。使用する必要があるのは、トラブルが発生したときだけです。ご使用のときは、弊社技術員の指示に従って、イベントコード、その他のパラメタを設定してください。


管理者権限で実行されたコマンドプロンプトで、以下のように指定します。

 > CSADMIN [\\コンピュータ名] EVENT [list | enable | disable | restore 
          | {trcon | trcoff | del} イベントコード... | trcfile [/num:個数][/sv:重大度] ]

パラメタ

意味

list

設定内容を表示します。

enable

trcon, trcoffで設定されたイベントごとの指定を有効にします。イベントが発生すると、設定内容に従ってトレース採取を行います。設定されていないイベントが発生した場合は、重大度で指定されている動作を行います。

disable

イベントごとの指定を無効にします。イベントが発生すると、設定内容は無視され、常に重大度で指定されている動作を行います。

restore

イベントコードの設定を初期設定(インストール時の状態)に戻します。

trcon イベントコード

指定されたイベントが発生したときに、トレースを採取するよう設定内容を変更します。ただし、disableで設定が無効にされている場合は、重大度で指定されている動作を行います。

trcoff イベントコード

指定されたイベントが発生したときに、トレースを採取しないよう設定内容を変更します。ただし、disableで設定が無効になっている場合は、重大度で指定されている動作を行います。

del イベントコード

指定されたイベントを設定から削除し、このイベントが発生したときに、重大度で指定されている動作を行うようにします。

trcfile /num:個数

保存するトレースファイルの個数(0~1000)を設定します。設定された個数を超えて保存する場合は、古いファイルから順に上書きされます。

trcfile /sv:重大度

イベントごとの設定に含まれていないイベントが発生した場合、またはイベントごとの指定が無効になっているとき(CSADMIN EVENT disableの実行後)にイベントが発生した場合に、トレース採取を行うための条件を、重大度(0~4)で指定してください。初期値は2です。

各数値の意味は次のとおりです。
0 : すべて採取
1 : 情報レベル以上のイベント発生時に採取
2 : 警告レベル以上のイベント発生時に採取
3 : エラーレベル以上のイベント発生時に採取
4 : 採取しない

なお、エラーの重大さを表すレベルは、イベントコードの上位2ビットの値によって定義されています。
00 : 成功レベル
01 : 情報レベル
10 : 警告レベル
11 : エラーレベル