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Linkexpress Replication optionV5.0L17 システム設計ガイド
FUJITSU Software

3.5.3 データベース抽出コマンドの作業域の容量見積り

データベース抽出コマンドでデータの抽出を行うとき、データベース抽出コマンドが一時的に複写元システムのディスクを使用します。ここでは、Oracle抽出レプリケーションで、データベース抽出コマンドが一時的に使用するディスクの容量の見積り方法について説明します。

なお、データベース抽出コマンドが一時的に使用するディスクの容量は、データベース抽出コマンドを実行してから、業務確定コマンドを実行するまでの間、継続して必要な容量です。

3.5.3.1 全件抽出時の作業域の容量見積り

全件抽出を行う場合は、-tオプションで指定した作業ディレクトリに以下の空き容量が必要です。

見積り式

ディスク空き容量 = 2 × ( R × 抽出件数 )

R:抽出レコード長(単位はバイト)

抽出レコード長(R) = 2 + ( N1 + D1 ) + ( N2 + D2 ) + … ( Ni + Di )

N1、N2…Ni:ナル表示域の長さ

抽出する項目にナル表示域を指定した場合は2となります。指定しない場合は0となります。(単位はバイト)

D1、D2…Di:抽出する各項目の長さ

可変長の場合は、最大長で見積りを行ってください。(単位はバイト)

さらにコード変換が必要な場合は以下の容量が必要になります。

見積り式

コード変換で必要な空き容量 = 1400 + C1

C1:抽出定義時のデータベースコード系(INCODE)と抽出コード系(OUTCODE)が異なる場合、もしくはバイトスワップの指定(BYTESWAP)に“NO”以外を指定した場合に使用する作業域のサイズ(単位はバイト)。これ以外の場合は0となります。

コード変換・バイトオーダ変換指定時の作業域サイズ(C1)= 2850 + 310 × 抽出データ項目数

参照

項目の長さについては、“付録A 抽出データ項目の形式”を参照してください。

3.5.3.2 差分抽出時の作業域の容量見積り

差分抽出を行う場合は、-tオプションで指定した作業ディレクトリに以下の空き容量が必要です。

見積り式

ディスク空き容量 = ( R + J + C2 ) × 抽出件数 × 2

R:抽出レコード長(単位はバイト)

3.5.3.1 全件抽出時の作業域の容量見積り”を参照してください。

J:ジャーナル形式指定時のサイズ(単位はバイト)

抽出差分形式(DIFFTYPE)に“JNL”を指定した場合は8となります。抽出差分形式(DIFFTYPE)に“OPEN”を指定した場合は0となります。

C2:コード変換・バイトオーダ変換指定時のサイズ(単位はバイト)

抽出定義時のデータベースコード系(INCODE)と抽出コード系(OUTCODE)が異なる場合、もしくはバイトスワップの指定(BYTESWAP)に“NO”以外を指定した場合には、“R:抽出レコード長”になります。これ以外の場合は0となります。

さらにコード変換が必要な場合は以下の容量が必要になります。

見積り式

コード変換で必要な空き容量 = 1400 + C1

C1:抽出定義時のデータベースコード系(INCODE)と抽出コード系(OUTCODE)が異なる場合、もしくはバイトスワップの指定(BYTESWAP)に“NO”以外を指定した場合に使用する作業域のサイズ(単位はバイト)。これ以外の場合は0となります。

コード変換・バイトオーダ変換指定時の作業域サイズ(C1)= 2850 + 310 × 抽出データ項目数

参照

項目の長さについては、“付録A 抽出データ項目の形式”を参照してください。