■JDBCとデータベース間の通信速度向上
設定箇所:sqlnet.ora→SDU=整数値
サーバ側sqlnet.oraへSDUパラメタ(Default:2048)を設定することで、512~32767の範囲で変更することが可能です。Java側では、接続URLのdescriptionの記述でSDUを指定することでサーバ・クライアント間の通信速度の向上が図ることができます。
■同時接続要求数の設定
設定箇所:listener.ora→QUEUESIZE=整数値
サーバへの同時接続要求数が必要な場合、QUEUESIZEパラメタを設定(Solaris Default:5)します。ただし、ndd /dev/tcp tcp_conn_req_max_qで取得できた値以下である必要があります。
ポイント
nddコマンドはSolaris 10で使用可能なコマンドになります。Solaris 11では、ipadmコマンドを使用して_conn_req_max_qの値を取得してください。ipadmコマンドの詳細については、オペレーティングシステムのドキュメントを参照してください。
サーバへの同時接続要求数が必要な場合、QUEUESIZEパラメタを設定します。ただし、ndd /dev/tcp tcp_conn_req_max_qで取得できた値以下である必要があります。
■マルチスレッド接続
設定箇所:sqlnet.ora→USE_DEDICATED_SERVER=on|off 初期化パラメタ→DISPATCHERS
クライアントがマルチスレッド接続を要求するようになります。ただし、本記述を有効とするためには、初期化パラメタ内のDISPATCHERS項目の設定が必要となります。以下にDISPATCHERS項目の設定例を示します。
【初期化パラメタ設定例】
dispatchers=(PROTOCOL=TCP)(DISPATCHERS=10)(CONNECTIONS=200) shared_servers=5 local_listener=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=Server-Name)(PORT=1521)) |
DISPATCHERSパラメタは、クライアントからの接続要求を受け付けるディスパッチャプロセスです。
本例では、以下の設定となります。
TCP/IPを使用
10個のディスパッチャプロセスを起動
各ディスパッチャプロセスがクライアントからの接続要求を受け付ける数を200
ポイント
設定例はOracle11gの場合の例です。詳細はOracleのマニュアルを参照してください。
■接続プーリング数設定(マルチスレッド接続時)
設定箇所:初期化パラメタ→DISPATCHERS=POOL属性
マルチスレッド接続の場合に限り、接続プーリング数が設定できます。
以下に例を示します。
【初期化パラメタ設定例】
dispatchers=(PROTOCOL=TCP)(DISPATCHERS=1)(POOL=on)(CONNECTIONS=100)(SESSIONS=400) |
本例では、以下の設定となります。
TCP/IPを使用
1個のディスパッチャプロセスを起動
接続プーリング機能ON
接続数100
セッション数400
これによりプロトコルあたりの構成が1ディスパッチャに削減可能
ポイント
設定例はOracle11gの場合の例です。詳細はOracleのマニュアルを参照してください。