JDBCドライバで指定可能な主なオプションは、以下のとおりです。指定可能なすべてのオプションの詳細についてはSymfoware Serverのマニュアルを参照してください。
■autoclosestatement
ステートメントキャッシュ機能の使用時に、PreparedStatementオブジェクトおよびCallableStatementオブジェクトのクローズをJDBCドライバが自動的に行うかどうかを指定します。
◆指定形式
autoclosestatement={YES|NO} |
◆省略時
autoclosestatement=NO |
◆パラメタの意味
ステートメントキャッシュ機能使用時に、PreparedStatementオブジェクトやCallableStatementオブジェクトを自動でクローズします。
自動クローズは行いません。
注意
このオプションは、ステートメントキャッシュ数に1~32000が指定された場合に有効です。
実行した文の数が、オプションstatementcacheで設定されたキャッシュ数に達した場合、以降実行される文はキャッシュされませんが、自動クローズの対象にもなりません。
autoclosestatementオプションは、ローカルアクセスまたはリモートアクセス(RDB2_TCP連携)時に有効です。
■ctuneparam
ctuneparamオプションには、Symfowareのクライアント用の動作環境ファイルに相当する指定をすることができます。詳細は、“B.3.5 ctuneparamオプションについて”を参照してください。
◆指定形式
ctuneparam=パラメタ名 |
◆パラメタの意味
ctuneparamオプションで指定するパラメタ
◆例
ctuneparam='CLI_MAX_SQL=(255);CLI_WAIT_TIME=(30)' |
注意
ctuneparamオプションに複数のパラメタを指定する場合、値を“;”(セミコロン)で区切って設定します。
ctuneparamオプションは、ローカルアクセスまたはリモートアクセス(RDB2_TCP連携)時に指定可能です。
■javaconverter
JDBCドライバがコード変換時に使用するJavaのエンコーディングを指定します。
◆指定形式
javaconverter=エンコーディング名 |
◆省略時
省略した場合、JDBCドライバが動作しているJava実行環境に合わせて自動設定されます。
◆パラメタの意味
JDBCドライバがコード変換時に使用する、Javaのエンコーディングを指定します。
JavaVMでサポートされているエンコーディング名を指定してください。
アプリケーション実行環境のロケールがCで、ASCIIコード範囲外の文字データを利用する場合、javaconverterオプションで、対象データのエンコーディングを指定してください。
■lang
JDBCドライバで返却するエラーメッセージの言語を指定します。
◆指定形式
lang=[ JA | EN ] |
◆省略時
日本語のOS環境で本オプションを省略した場合、JAを指定したとみなされます。
その他のOS環境で本オプションを省略した場合、ENを指定したとみなされます。
◆パラメタの意味
JDBCドライバで返却するエラーメッセージの言語を指定します。
JAを指定した場合、日本語のエラーメッセージが出力されます。
ENを指定した場合、英語のエラーメッセージが出力されます。
■maxconnections
データソースごとに、同時に接続可能なコネクション数の上限を指定します。
◆指定形式
maxconnections=最大コネクション数 |
◆省略時
maxconnections=256 |
◆パラメタの意味
データソースごとに、同時に接続可能なコネクション数の上限を、1~2147483647の範囲で指定します。
注意
maxconnectionsオプションは、DataSourceインタフェースを利用した接続で、利用可能です。
■maxpooledconnections
データソースごとに、再利用可能なコネクション数の上限を指定します。
◆指定形式
maxpooledconnections=最大プールコネクション数 |
◆省略時
maxpooledconnections=256 |
◆パラメタの意味
データソースごとに、再利用可能なコネクション数の上限を、1~2147483647の範囲で指定します。
0を指定した場合、コネクションは再利用されずに切断されます。
1以上を指定した場合、Connectionインタフェースのcloseメソッドを実行しても、データベースとの接続は切断されません。コネクションは再利用可能な状態になります。
ただし、maxpooledconnectionsオプションの指定値を超えるコネクションは、切断されます。
注意
maxpooledconnectionsオプションに指定された値よりも大きい値は指定できません。
maxpooledconnectionsオプションは、DataSourceインタフェースを利用した接続で利用可能です。
■password
データベースに接続するためのパスワードを指定します。
省略した場合、getConnectionメソッドの引数に、必ず指定してください。
◆指定形式
password=パスワード |
■schema
アプリケーション内で使用する、SQL文に対するデフォルトスキーマ名を指定します。
◆指定形式
schema=スキーマ名 |
◆省略時
デフォルトスキーマ名なし
■statementcache
ステートメントキャッシュ機能でキャッシュする文の上限を指定します。
0~32000の範囲で指定します。省略値は32です。
このオプションに 0を指定した場合、ステートメントキャッシュ機能は無効になります。
◆指定形式
statementcache=キャッシュ数 |
◆省略時
statementcache=32 |
◆パラメタの意味
ステートメントキャッシュ機能でキャッシュするSQL文の上限を、0~32000の範囲で指定します。
0を指定した場合、ステートメントキャッシュ機能は無効になり、SQL文はキャッシュされません。
キャッシュする文の数の見積りを、以下に示します。
キャッシュする文の数 = prepareStatementメソッドまたは、 prepareCallメソッドで指定するSQL文の数 |
注意
同じSQL文でも、以下の場合は別のSQL文として計算してください。
大文字と小文字の違いがある場合
結果セットのタイプが異なる場合
結果セットの並行処理のタイプが異なる場合
statementcacheオプションは、ローカルアクセスまたはリモートアクセス(RDB2_TCP連携)時に指定可能です。
■user
データベースに接続するためのユーザIDを指定します。
省略した場合、getConnectionメソッドの引数に、必ず指定してください。
◆指定形式
user=ユーザID |