アクティビティで動作するアプリケーションで使用するトランザクションの種類に従って、QueueConnectionFactoryの設定を行います。Interstage管理コンソールまたはjmsmkfactコマンドで作成してください。
QueueConnectionFactoryは、最低1つ作成しますが、キュー単位に作成する必要はありません。業務システムの単位で1つ作成するなど、用途や目的に合わせて作成してください。
本設定は、アプリケーション連携実行基盤が動作するサーバでは、必ず実施してください。
■Interstage管理コンソールを使用したQueueConnectionFactoryの設定
Interstage管理コンソールの[Interstage Application Server] > [システム] > [リソース] > [JMS] > [ConnectionFactory] > [QueueConnectionFactory] > [新規作成]画面でQueueConnectionFactoryを作成します。
定義項目の詳細は、Interstage管理コンソールのヘルプを参照してください。
パラメタ | 設定内容 |
---|---|
JNDI名 | ConnectionFactory定義に登録するJNDI名を指定します。JMSアプリケーションは、指定したJNDI名を使用してConnectionFactory定義を取得することができます。 アプリケーション連携実行基盤では、ここで作成したQueueConnectionFactory定義のJNDI名を、以下の設定で使用します。
|
クライアントID | ConnectionFactory定義に設定するクライアント識別子を指定します。 |
グローバルトランザクション | “使用しない”を選択してください。 |
■jmsmkfactコマンドを使用したQueueConnectionFactoryの設定
アプリケーションサーバで、jmsmkfactコマンドを実行してQueueConnectionFactoryを作成します。
コマンドのオプションおよびパラメタを以下に示します。コマンドのオプションおよびパラメタの詳細については、“Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。
コマンドのオプションおよび | 設定内容 |
---|---|
-o | 登録時に、同名のConnectionFactory定義がすでに存在する場合に上書きします。同名のConnectionFactory定義が存在しない場合は、新規に登録します。 |
-t | 指定しないでください。 |
-q | 指定してください。 |
-i <client-id> | ConnectionFactory定義に設定するクライアント識別子を指定します。 |
-x | 指定しないでください。 |
<jndi-name> | ConnectionFactory定義に登録するJNDI名を指定します。JMSアプリケーションは、指定したJNDI名を使用してConnectionFactory定義を取得することができます。 アプリケーション連携実行基盤では、ここで作成したQueueConnectionFactory定義のJNDI名を、以下の設定で使用します。
詳細については、Interstage管理コンソールのヘルプを参照してください。 |
-M system | 指定しないでください。 |
ConnectionFactory定義を“JNDI名がAPFWQCF”、“タイプがQueueConnectionFactory”、“クライアントIDがAPFWQCF”で作成する場合のコマンドの実行例を以下に示します。
jmsmkfact -q -i APFWQCF APFWQCF |
注意
本コマンドは管理者権限またはInterstage運用者権限で実行してください。
-oオプションを指定して登録済みの定義に上書きする場合は、-qオプション、-iオプション、または-xオプションを任意に指定してください。
jmsmkfact、jmsmkdst、jmsrmfact、jmsrmdstの各コマンド実行中は、本コマンドを実行することができません。また、JMSアプリケーション実行中は、本コマンドを実行できない場合があります。
JNDI名およびクライアント識別子には、以下の制限があります。
使用可能な文字種は、アルファベット(大文字小文字ともに)、数字、ピリオド(.)、コロン(:)、アンダースコア(_)、ハイフン(-)、スラッシュ(/)です。スラッシュは、JNDI名のアトミック名の区切り文字として認識されます。
アトミック名およびクライアント識別子の先頭文字は、アルファベット+数字だけが指定可能です。
JNDI名の場合は、指定したJNDI名の先頭に「java:comp/env/jms/」を自動的に付加します。
指定可能な最大文字列長は、255バイトです。ただし、JNDI名は「java:comp/env/jms/」より後ろが255バイト以下となります。
JNDI名に以下の文字を含めて設定した場合、Interstage管理コンソールを使用してConnectionFactoryの一覧を表示すると、エラーメッセージ“jms9997”が出力され操作することができません。Interstage管理コンソールを使用する場合は、JNDI名およびクライアント識別子には、以下の文字を含めないでください。
コロン(:)
JNDI名“QueueCF001”のConnectionFactory定義は、QueueConnectionFactoryタイプのデフォルト定義として登録されています。デフォルト定義は、-oオプションを指定して設定内容を変更することができます。