フロー定義DBなどの非同期/同期アプリケーション連携実行基盤のデータベース環境にアクセスするためのデータベースリソース定義をapfwmkrscコマンドで作成します。
なお、データベースリソース定義は、使用するデータベース環境に合わせて、以下の中から必要なデータベースリソース定義を作成します。
用途 | 定義作成 | 備考 |
---|---|---|
フロー定義DB用データベースリソース定義 | 必須 | フロー定義DBにアクセスするために必ず作成します。 |
メッセージトラッキングDB用データベースリソース定義 | 任意 | メッセージトラッキング機能を使用する場合に作成します。 |
メッセージ格納DB用データベースリソース定義 | 不要 | メッセージ格納DB用データベースリソース定義は、メッセージとDBの整合性保証機能を使用する場合に必要ですが、“業務用データベース用データベースリソース定義”と兼用となるため作成する必要はありません。 |
業務用データベース用データベースリソース定義 | 任意 | アプリケーションで業務データベースを使用する場合に作成します。 |
■apfwmkrscコマンドを使用したデータソースの定義作成
アプリケーションサーバにおいて、apfwmkrscコマンドを実行することでデータソースを作成します。コマンドのオプションおよびパラメタを以下に示します。コマンドのオプションおよびパラメタの詳細については、“Interstage Business Application Server リファレンス”を参照してください。
コマンドのオプションおよび | 設定内容 |
---|---|
-f データベースリソース定義入力ファイルのパス | 指定したデータベースリソース定義入力ファイルを使用して、データベースリソース定義を新規に作成します。 |
-o -f データベースリソース定義入力ファイルのパス | 指定したデータベースリソース定義入力ファイルを使用して、データベースリソース定義を更新します。処理対象とするデータベースリソース定義のデータベースリソース名が存在しない場合はエラーとなります。 |
データベースリソース定義入力ファイルを元にデータベースリソース定義を作成する場合のコマンドの実行例を以下に示します。
apfwmkrsc -f /home/apfw/resource1_dbrsc.def |
apfwmkrsc -f C:\WORK\resource1_dbrsc.def |
注意
本コマンドは、管理者権限またはInterstage運用者権限を所有するユーザだけが実行できます。
isj2eeadmin、fjj2eeadmin、apfwrmrsc、apfwinforscの各コマンド実行中は、本コマンドを実行できません。
データベースリソース定義入力ファイルのパスが空白を含む場合、二重引用符(")で囲んでください。
本コマンド実行時、Interstage JMXサービスを起動しておく必要があります。
本コマンド実行時、“Interstage Business Application Server セットアップガイド”の“Interstage JMXサービスの自動起動設定の編集”を参照して、Interstage JMXサービスの自動起動設定を行い、Interstage JMXサービスを再起動しておく必要があります。
本コマンドを実行すると、必ずJDBCデータソースが登録されます。このため、同期アプリケーション連携実行基盤だけを利用する場合においても、Javaに関連するパラメタに値を設定する必要があります。
データベースリソース定義と同じ名前のJDBCデータソース定義を、Interstage管理コンソール、isj2eeadminコマンドなどで登録しないでください。また、apfwmkrscコマンドによって登録されたJDBCデータソース定義を、Interstage管理コンソール、isj2eeadminコマンドなどで更新または削除しないでください。
データベースリソース定義入力ファイルにはパスワード情報が含まれるため、管理には注意してください。登録者以外のユーザから参照できないようアクセス権限を設定する等の対処を行ってください。
■データベースリソース定義入力ファイル
-fオプションで指定するデータベースリソース定義入力ファイルの内容を以下に示します。
No | プロパティ名 | 定義項目 | 説明 |
---|---|---|---|
1 | DBRSCNAME | データベースリソース名 | データベースリソース名を、1から255バイト以内の文字列で指定します。
大文字・小文字は区別されます。 |
2 | DBTYPE | データベースタイプ | 以下のどちらかのデータベースタイプを指定します。必須です。
大文字・小文字は区別されません。 |
3 | HOSTNAME | 接続ホスト名 | 接続ホスト名を指定します。
接続ホスト名に、以下の文字は使用できません。
|
4 | PORT | 接続ポート番号 | ポート番号を指定します。
|
5 | DBSYSTEM | SID名 | データベースタイプがOracleの場合、接続するデータベースのSID名を、1から255バイト以内の文字列で指定します。 |
6 | USERID | 利用者識別子 | データベースにアクセスする場合のユーザIDを指定します。
|
7 | PASSWD | パスワード | 指定したユーザIDに対応するパスワードを、1から255バイト以内の文字列で指定します。 |
8 | CONNECTDB | 接続先データベース情報 | 接続先のデータベース情報を指定します。
|
9 | DATASRCNAME | データソース名 | データベースタイプが“Symfoware”の場合、JNDIサービスプロバイダのネーミングサービスに登録したデータソース名を、1から255バイト以内の文字列で指定します。 “Oracle”の場合、指定する必要はありません。 |
10 | DRIVERTYPE | ドライバタイプ | データベースタイプがOracleの場合、以下のどちらかのドライバタイプを指定します。省略した場合、“thin”が設定されます。
大文字・小文字は区別されません。 |
11 | NETPROTOCOL | ネットワークプロトコル | データベースタイプがOracleの場合、以下のどちらかのネットワークプロトコルを指定します。省略した場合、“tcp”が設定されます。
大文字・小文字は区別されません。 |
指定できる文字列のバイト数は、UTF-8の場合のバイト数です。