データ退避処理およびデータ抽出処理後に、エクスポートユーティリティ後処理として任意のユーザ処理を実行することができます。
以下を参考にして、ユーザ処理の使用有無とユーザ処理アプリケーションの決定を検討してください。
ユーザ処理の使用有無
ユーザ処理の入力として、退避データファイルまたは抽出データファイルを渡すことができます。下記の使用例を参考に、入力データに応じて適切なユーザ処理の作成を検討してください。
入力データ | 使用例 |
---|---|
退避データファイル | 退避データファイルのバックアップなど |
抽出データファイル | バッチ処理の実行など |
詳細は“Interstage Business Application Server アプリケーション開発ガイド”の“エクスポートユーティリティ”を参照してください。
ユーザ処理アプリケーションの決定
ユーザ処理として以下のアプリケーションを作成することができます。運用を考慮して適切なアプリケーションを選択してください。
実行モジュール(コマンド)
シェルスクリプト(bash、Bシェル、Kシェル、csh、tcsh)
実行モジュール(コマンド)
バッチファイル
詳細は“Interstage Business Application Server アプリケーション開発ガイド”の“エクスポートユーティリティ”を参照してください。
注意
復帰値によりエクスポートユーティリティの動作を制御するため、システムコマンドをエクスポートユーティリティ後処理として利用できません。システムコマンドを実行する場合はユーザコマンドまたはシェルスクリプトの中でコマンドを実行してください。
ユーザ処理アプリケーションでは任意の引数を受け取ることはできません。
指定したコマンドまたはシェルスクリプトに対し、所有者および所有グループをInterstage運用グループにしてください。
また、アクセス権は所有者およびInterstage運用グループがコマンドまたはシェルスクリプトを実行できる適切な権限を設定してください。
ユーザ処理監視時間
デフォルトでは、ユーザ処理は突き放し(非同期型)で呼び出されます。待ち合わせ(同期型)で実行する場合は、ユーザ処理に対して監視時間を設定することができます。
監視時間は、ユーザ処理の遅延またはハングアップを検出するために使用します。
ユーザ処理の実行時間を考慮して、遅延またはハングアップと判断できる時間を設定してください。
ユーザ処理と完全同期する場合は“0”を設定してください。
ユーザ処理が監視時間を超過した場合は、ユーザ処理を突き放して以下のメッセージをシステムログ(Windowsの場合は、イベントログ)、および標準エラーに出力します。
システムログ
FSP_INTS-BAS_AP: EEROR:11031: The processing of the user application exceeded the application watch time: pid=プロセスID application=アプリケーション名 |
標準エラー
FSP_INTS-BAS_AP: エラー: 11031: エクスポートユーティリティ後処理で実行中のユーザプリケーションがアプリケーション監視時間を越えました: pid=プロセスID application=アプリケーション名 |
監視時間を超過した場合は出力されたメッセージのプロセスIDを元に、必要に応じてユーザ処理を終了させるなどの対応を行ってください。