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Systemwalker Centric Manager/Systemwalker Software Delivery トラブルシューティングガイド資源配付編
FUJITSU Software

10.8.2 KERNEL32.DLL、COMCTL32.DLL、USER32.DLLなどの初期化エラーが発生する

エラーメッセージ

ダイナミック リンク ライブラリ C:\WINNT\system32\KERNEL32.DLLの初期化に失敗しました。プロセスは異常終了します。

ダイナミック リンク ライブラリ C:\WINNT\system32\COMCTL32.DLLの初期化に失敗しました。プロセスは異常終了します。

ダイナミック リンク ライブラリ C:\WINNT\system32\USER32.DLLの初期化に失敗しました。プロセスは異常終了します。

対象バージョンレベル

対処1

確認ポイント

運用管理サーバに負荷がかかる以下のような運用を行っていませんか。

対処方法

資源配付側の運用を見直し、運用管理サーバに負荷のかからない運用を実施してください。

対処2

確認ポイント

プロセス(コンソールアプリケーション:GUI操作によるウィンドウを持たないプログラム、CUIで実行したプログラムなど)が多数起動されていないか、タスクマネージャから確認してください。

(Windows NTの場合は、Option PackでIISをインストールすると、コンソールアプリケーションを同時に起動できる数が減少するため、上記メッセージが発生しやすくなります。)

対処方法

アプリケーションが多数起動されている場合は、デスクトップヒープの枯渇が発生している可能性があります。その場合は、不要なアプリケーションを停止させてください。

また、IISで、以下の機能を使わない場合は、レジストリの変更を検討してください。

注意

レジストリは Windows NTシステムの非常に重要なファイルです。レジストリの編集を誤ると、Windows NTが起動しなくなるなど、再セットアップを余儀なくされるような事態が発生するおそれがありますので、システムのバックアップを行うなど十分に注意して変更してください。

レジストリの変更

ハイブ:HKEY_LOCAL_MACHINE

キー:System\CurrentControlSet\Control\Session Manager\SubSystems

値名:Windows

備考

第3パラメタは、「1024」「2048」と段階的に設定する方法もあります。第3パラメタを削除した場合、第2パラメタの値がデフォルトで第3パラメタにも適用されます。第3パラメタを大きくし過ぎた場合、OSや他製品でデスクトップヒープ不足を引き起こす可能性がありますので本番環境に適用する前に十分なテストを実施して下さい。
デスクトップヒープの詳細なチューニング方法については、OSのサポートに確認してください。

Windows Server 2003以降の場合、OS起動後、最初のデスクトップヒープ不足発生時点で、イベントログに「警告 243 Win32k デスクトップ ヒープの割り当てに失敗しました。」が出力されている場合があります。

対処3

確認ポイント

資源の配付またはインベントリ情報の収集で、配付多重度/受信多重度により、システムに負荷がかかっていませんか。

対処方法

資源の配付/インベントリ情報の収集について、運用形態/要件を配慮の上、以下に示す配付多重度または受信多重度のチューニング(絞り込み)による対処を実施してください。