エラーメッセージ
ダイナミック リンク ライブラリ C:\WINNT\system32\KERNEL32.DLLの初期化に失敗しました。プロセスは異常終了します。 |
ダイナミック リンク ライブラリ C:\WINNT\system32\COMCTL32.DLLの初期化に失敗しました。プロセスは異常終了します。 |
ダイナミック リンク ライブラリ C:\WINNT\system32\USER32.DLLの初期化に失敗しました。プロセスは異常終了します。 |
対象バージョンレベル
V10.0L10以降
10.0以降
対処1
確認ポイント
運用管理サーバに負荷がかかる以下のような運用を行っていませんか。
運用管理サーバ配下の多数のサーバに対して、同時にダウンロード操作を実施する運用
運用管理サーバに対して、多数の部門管理/業務サーバから、同時に適用結果通知処理やインベントリ通知を実施する運用
対処方法
資源配付側の運用を見直し、運用管理サーバに負荷のかからない運用を実施してください。
対処2
確認ポイント
プロセス(コンソールアプリケーション:GUI操作によるウィンドウを持たないプログラム、CUIで実行したプログラムなど)が多数起動されていないか、タスクマネージャから確認してください。
(Windows NTの場合は、Option PackでIISをインストールすると、コンソールアプリケーションを同時に起動できる数が減少するため、上記メッセージが発生しやすくなります。)
対処方法
アプリケーションが多数起動されている場合は、デスクトップヒープの枯渇が発生している可能性があります。その場合は、不要なアプリケーションを停止させてください。
また、IISで、以下の機能を使わない場合は、レジストリの変更を検討してください。
CGI アプリケーション
ISAPI アプリケーション
COM オブジェクト
注意
レジストリは Windows NTシステムの非常に重要なファイルです。レジストリの編集を誤ると、Windows NTが起動しなくなるなど、再セットアップを余儀なくされるような事態が発生するおそれがありますので、システムのバックアップを行うなど十分に注意して変更してください。
レジストリの変更
ハイブ:HKEY_LOCAL_MACHINE
キー:System\CurrentControlSet\Control\Session Manager\SubSystems
値名:Windows
パラメタ:修正前
SystemRoot%\system32\csrss.exe ~ ~ SharedSection=1024,3072,512
パラメタ:修正後
SystemRoot%\system32\csrss.exe ~ ~ SharedSection=1024,3072
備考
第3パラメタは、「1024」「2048」と段階的に設定する方法もあります。第3パラメタを削除した場合、第2パラメタの値がデフォルトで第3パラメタにも適用されます。第3パラメタを大きくし過ぎた場合、OSや他製品でデスクトップヒープ不足を引き起こす可能性がありますので本番環境に適用する前に十分なテストを実施して下さい。
デスクトップヒープの詳細なチューニング方法については、OSのサポートに確認してください。
Windows Server 2003以降の場合、OS起動後、最初のデスクトップヒープ不足発生時点で、イベントログに「警告 243 Win32k デスクトップ ヒープの割り当てに失敗しました。」が出力されている場合があります。
対処3
確認ポイント
資源の配付またはインベントリ情報の収集で、配付多重度/受信多重度により、システムに負荷がかかっていませんか。
対処方法
資源の配付/インベントリ情報の収集について、運用形態/要件を配慮の上、以下に示す配付多重度または受信多重度のチューニング(絞り込み)による対処を実施してください。
[配付多重度](資源の配付)
同時実行させるdrmssndコマンド数の削減と実行方式の変更(非同期型→同期型)
drmssndコマンドで指定する配付あて先数の削減
DRMS編集ファイルに指定するservmax オプション(同時接続サーバ数)の指定値削減
[受信多重度](配付結果の受信/インベントリ情報の受信)
同時通知される配下サーバ台数の削減(スケジュール文における通知時間の指定を考慮し、通知の集中を回避)
DRMS編集ファイルに指定するservnum オプション(同時受信処理サーバ数)の指定値削減