以下の条件下で資源配付クライアントにクライアントポリシーを配付すると、クライアントに正常に適用されません。
【運用状態】
サーバ・クライアント共通で業務(INITJOB)を作成する。
※配付資源がサーバ・クライアント共通のため、業務を一本化。
配下に資源グループ(#DEF#POLICY SERVER)を作成する。
資源グループ配下に資源(GEN00000)を作成する。
ここで、メンテナンス版数(RMS00000)を作成し資源配付を実施する。
※サーバ・クライアントのポリシーを配付。
対象バージョンレベル
V5.0L10以降
5.0以降
原因
“#DEF#POLICY SERVER”はサーバ用のポリシー資源です。このポリシー資源がサーバ・クライアント共通資源として定義されていると、サーバについてはメンテナンス版数を適用することができますが、クライアントについては受信だけが可能となります。
コマンドでポリシー資源を定義した場合、以下の操作をするとサーバ・クライアント共通資源として登録されます。
drmsdfn -a job -j INITJOB -g #DEF#POLICY -v SERVER
対処方法
“#DEF#POLICY SERVER”のポリシー資源をサーバ用資源として再定義し、メンテナンス版数の登録・配付を行ってください。
運用管理サーバ、部門管理/業務サーバの場合
“#DEF#POLICY SERVER”の適用先システム種別を“serv”に変更してください。
コマンドで変更する場合は以下のコマンドです。
drmsdlt -a job -j INITJOB -g #DEF#POLICY -v SERVER
drmsdfn -a job -j INITJOB -g #DEF#POLICY -v SERVER -t serv
クライアント
[資源配付クライアント 環境設定]画面の[業務情報]タブ内の[INITJOB]を選択して[資源グループ情報]ボタンをクリックしてください。[資源グループ情報設定]画面が表示されますので“#DEF#POLICY SERVER”を削除してください。
備考
本トラブル事例は、サーバ上で[資源配付]ウィンドウを使用している場合は発生しませんが、コマンドラインで独自にポリシーを作成している場合に発生する可能性があります。
ポリシー資源の業務定義をコマンドで行う場合は、サーバ用ポリシーおよびクライアント用ポリシーの定義は、それぞれ以下のコマンドで行ってください。
サーバ用ポリシー
drmsdfn -a job -j INITJOB -g #DEF#POLICY -v SERVER -t serv
クライアント用ポリシー
drmsdfn -a job -j INITJOB -g #DEF#POLICY -v CLIENT -t cl