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Interstage Business Analytics Modeling Server V1.0.1 部品リファレンス
FUJITSU Software

5.1.2 Rスクリプトの設定

ユーザーが作成したRスクリプトを本部品に設定するための手順は次のとおりです。なお、各タブの各入力欄に設定することができる値の最大・最小値、使える文字種や文字列の長さについては、“分析フローエディタ操作リファレンス”の“汎用部品のプロパティの設定”を参照してください。

  1. 部品として使用する処理本体をRスクリプトであらかじめ作成する。

  2. 本部品の入力コネクターに関する設定を行う。

    1. [入力コネクター]タブで、必要な数の入力コネクターを設定する。

    2. [スクリプト]タブの[入力スクリプト]欄で、先に設定した入力コネクターごとに、入力スクリプトを設定する。

  3. 本部品の出力コネクターに関する設定を行う。

    1. [出力コネクター]タブで、必要な数の出力コネクターを設定する。

    2. [スクリプト]タブの[出力スクリプト]欄で、先に設定した出力コネクターごとに、出力スクリプトを設定する。

  4. [スクリプト]タブの[スクリプト]欄および[パラメーター]タブで、処理本体を設定する。

注意

  • 本部品では、設定されたRスクリプトの文法チェックやデバッグ機能などの開発支援機能は提供しません。本部品に設定するRスクリプトは、別途開発ツールなどを使用して事前に十分なテストを行い、正常動作することを確認してください。

  • 本部品に設定するRスクリプトの文末には、“;"を付けてください。

5.1.2.1 入力コネクターに関する設定

本部品の入力コネクターに関する設定を行うためには、「入力コネクターの作成」および「入力スクリプトの設定」が必要です。

入力コネクターの作成

本部品の[入力コネクター]タブにて、入力コネクターを作成します。入力コネクターは最大10個まで作成することができます。

[入力コネクター]タブの内容については、“分析フローエディタ操作リファレンス”の“[入力コネクター]タブ”を参照してください。

[入力コネクター]タブでの操作手順は次のとおりです。

  1. 入力コネクターの名前を[コネクター名]欄に設定します。

  2. 入力コネクターに渡される入力データをRスクリプト内で扱うための変数名を[変数名]欄に設定します。

  3. 入力コネクターで扱うデータの形式にあわせて、[コネクター型]欄をテーブルまたは全ノード接続可能型のいずれかに設定します。各コネクター型については、“付録A コネクター型”を参照してください。

  4. 2つ以上の入力コネクターが必要な場合は、[追加]ボタンをクリックして、追加された各入力欄に対して1~3の操作を繰り返します。

入力スクリプトの設定

本部品の[スクリプト]タブの[入力スクリプト]欄にて、入力スクリプトを設定します。

[入力スクリプト]欄には、[入力コネクター]タブで設定した入力コネクターの数に対応したテキストボックスが表示されます。このテキストボックスへ、入力コネクターに設定したコネクター型に適した内容の入力スクリプトを設定します。

各コネクター型に適した入力スクリプトの内容は次のとおりです。

コネクター型

入力スクリプト

テーブル

[入力コネクター]タブで設定した変数名 <- read.csv("$[入力コネクター]タブで設定した変数名$", fileEncoding = "UTF-8");

全ノード接続可能型

[入力コネクター]タブで設定した変数名 <- get(load("$[入力コネクター]タブで設定した変数名$"));

なお、入力スクリプトは、[入力スクリプト]欄の上から順に処理されます。また、[入力コネクター]タブで設定した入力コネクターの順番と、[入力スクリプト]欄で設定した入力スクリプトの順番が対応している必要はありません。

[入力コネクター]タブでの設定内容と、[スクリプト]タブの[入力スクリプト]欄の設定内容の対応の例を次に示します。

[入力コネクター]タブ

No.

変数名

コネクター名

コネクター型

1

input1

入力データ1

テーブル

2

input2

入力データ2

全ノード接続可能型

[スクリプト]タブの[入力スクリプト]欄

No.

スクリプト

1

input1 <- read.csv("$input1$", fileEncoding = "UTF-8");

2

input2 <- get(load("$input2$"));

5.1.2.2 出力コネクターに関する設定

本部品の出力コネクターに関する設定を行うためには、「出力コネクターの作成」および「出力スクリプトの設定」が必要です。

出力コネクターの作成

本部品の[出力コネクター]タブにて、出力コネクターを作成します。出力コネクターは最大10個まで作成することができます。

[出力コネクター]タブの内容については、“分析フローエディタ操作リファレンス”の“[出力コネクター]タブ”を参照してください。

[出力コネクター]タブでの操作手順は次のとおりです。

  1. 出力コネクターの名前を[コネクター名]欄に設定します。

  2. 出力コネクターに渡される出力データをRスクリプト内で扱うための変数名を[変数名]欄に設定します。

  3. 出力コネクターで扱うデータの形式にあわせて、[コネクター型]欄をテーブルまたは全ノード接続可能型のいずれかに設定します。各コネクター型については、“付録A コネクター型”を参照してください。

  4. 2つ以上の出力コネクターが必要な場合は、[追加]ボタンをクリックして、追加された各入力欄に対して1~3の操作を繰り返します。

出力スクリプトの設定

本部品の[スクリプト]タブの[出力スクリプト]欄にて、出力スクリプトを設定します。

[出力スクリプト]欄には、[出力コネクター]タブで設定した出力コネクターの数に対応したテキストボックスが表示されます。このテキストボックスへ、出力コネクターに設定したコネクター型に適した内容の出力スクリプトを設定します。

各コネクター型に適した出力スクリプトの内容は次のとおりです。

コネクター型

出力スクリプト

テーブル

write.csv([出力コネクター]タブで設定した変数名, file = "$[出力コネクター]タブで設定した変数名$", eol = "\n", row.names = FALSE, fileEncoding = "UTF-8");

全ノード接続可能型

save([出力コネクター]タブで設定した変数名, file = "$[出力コネクター]タブで設定した変数名$");

なお、出力スクリプトは、[出力スクリプト]欄の上から順に処理されます。また、[出力コネクター]タブで設定した出力コネクターの順番と、[出力スクリプト]欄で設定した出力スクリプトの順番が対応している必要はありません。

[出力コネクター]タブでの設定内容と、[スクリプト]タブの[出力スクリプト]欄の設定内容の対応の例を次に示します。

[出力コネクター]タブ

No.

変数名

コネクター名

コネクター型

1

output1

出力データ1

テーブル

2

output2

出力データ2

全ノード接続可能型

[スクリプト]タブの[出力スクリプト]欄

No.

スクリプト

1

write.csv(output1, file = "$output1$", eol = "\n", row.names = FALSE, fileEncoding = "UTF-8");

2

save(output2, file = "$output2$");

5.1.2.3 部品で行う処理の本体に関する設定

本部品の処理本体を記述したRスクリプトは、[スクリプト]タブの[スクリプト]欄に設定します。また、そのスクリプトの中でパラメーターを使用する場合は、[パラメーター]タブで必要な設定を行います。

各タブの内容については、“分析フローエディタ操作リファレンス”の“[パラメーター]タブ”を参照してください。

処理本体を記述したRスクリプトの設定

[スクリプト]タブの[スクリプト]欄には、実行したい任意の処理をRスクリプトで記述することができます。また、スクリプトの中で入出力データを使用したい場合は、入力コネクターや出力コネクターで設定した変数名をスクリプトの中に記述してください。

注意

  • Rスクリプトに構文エラーが存在する場合は、本部品を含む分析フローを実行した際に実行エラーが発生します。本部品に設定するRスクリプトは、別途開発ツールなどを使用して事前に十分なテストを行い、正常動作することを確認してください。

  • テーブル型の出力コネクターに出力する結果は、“付録A コネクター型”の説明にあるテーブル型の形式に沿って作成してください。そうでない場合は、その結果を入力コネクターで受け取る部品が正しく動作できません。

スクリプトの中でパラメーターを使用する場合

[パラメーター]タブで設定したパラメーターは、埋め込み文字列によってスクリプトの中で使用することができます。詳細は、“C.2 [パラメーター]タブで設定したパラメーターの受け渡し”を参照してください。