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Interstage Business Analytics Modeling Server V1.0.1 部品リファレンス
FUJITSU Software

4.4.4 CSV形式に変換した結果

本部品の出力結果は、「CSV形式への変換」部品を使うと、出力データストアに格納できるテーブル型に変換することができます。

変換結果のテーブル型は、“4.3.4 CSV形式に変換した結果”で説明した形式に続けて、次に示す項目を付加した形式となります。

列番号

項目名

値の説明

15

ネガポジ種別

次の値が出力されます。

ネガティブ表現を代表する形態素の場合

N

ポジティブ表現を代表する形態素の場合

P

どちらでも無い形態素の場合

半角マイナス記号

16

ネガポジ点数

次の値が出力されます。

ネガティブ表現を代表する形態素の場合

オプション項目の「ベースポイント」に設定された値を絶対値とする負の数値

例:ベースポイントに5が設定されていた場合は、-5が出力されます。

ポジティブ表現を代表する形態素の場合

オプション項目の「ベースポイント」に設定された値

例:ベースポイントに5が設定されていた場合は、5が出力されます。

どちらでも無い形態素の場合

0

ただし、オプション項目の「副詞を評価する」がONに設定された場合は、ポジティブ表現の形態素とネガティブ表現の形態素については、上記の値に対してさらに次のように処理した値が出力されます。

意味を強める副詞が係っている場合

上記の値を1.2倍した値

「意味を強める副詞」の例:「とても」

意味を弱める副詞が係っている場合

上記の値を0.8倍した値

「意味を弱める副詞」の例:「少し」

どちらの副詞も係っていない場合

上記のままの値

17

ネガポジ文字列

ネガポジ辞書に登録されている単語やネガポジパターンにマッチした文字列が出力されます。

18

パターン文字列

ネガポジのパターンが適用されたとき、そのパターンを表す文字列を出力します。
ネガポジユーザー辞書に登録できる係り受け組が適用されたときも出力されます。
例えば、「通信できる」「通信出来る」「通信可能」にはそれぞれ、「可能」(ポジティブ)のパターンが適用されます。このパターンには、パターンを表す文字列として「できる」が定義されていて、これが出力されます。

19

ネガポジID

1つの入力データの中に含まれるネガポジ表現に対して、1から始まる通し番号が出力されます。

20

ネガポジ対象

次の値が出力されます。

対象が分かっているネガポジ表現の場合

ネガポジ表現の対象となる文節の文字列が出力されます。なお、対象が複数ある場合は、それぞれが";"で区切られて出力されます。

対象が分からないネガポジ表現の場合

半角マイナス記号

ネガポジ表現ではない場合

半角マイナス記号

21

分類

次の値が出力されます。

ネガポジユーザー辞書に「分類」の値が登録されている形態素の場合

ネガポジユーザー辞書の「分類」の値

ネガポジユーザー辞書に「分類」の値が登録されていない形態素の場合

半角マイナス記号

注意

  • 「分類」の項目は、本部品のパラメーター「分類判定」がONの場合のみに出力されます。OFFの場合は列自体が出力されません。

  • 複合語抽出パラメーターがOFFに設定されている文節分割・複合語抽出部品の出力結果を元にした係り受け解析結果を本部品の入力データとした場合は、CSV形式に変換した結果の列番号は上記より1だけ小さくなります。

ネガポジ評価結果の例

「このマシンは拡張性が低い。オプションを付けることができません。」という文を入力データとした場合

1

2

3

4

...

15

16

17

18

19

20

21

1

1

0

この

-

0

-

-

-

-

-

1

1

4

マシン

-

0

-

-

-

-

-

1

1

10

-

0

-

-

-

-

-

1

1

12

拡張性

-

0

-

-

1

-

-

1

1

18

-

0

-

-

1

-

-

1

1

20

N

-1

拡張性が低い

~が低い

1

マシンは

-

1

1

22

-

0

-

-

1

-

-

1

1

24

-

0

-

-

1

-

-

2

1

0

オプション

-

0

-

-

-

-

-

2

1

10

-

0

-

-

-

-

-

2

1

12

付け

N

-1

付けることができません

できない

2

オプションを

-

2

1

16

-

0

-

-

2

-

-

2

1

18

ことができ

-

0

-

-

2

-

-

2

1

28

ませ

-

0

-

-

2

-

-

2

1

32

-

0

-

-

2

-

-

  • 表のタイトル行は列番号を表しています。この例では5~14列目を省略しています。なお、実際に出力される結果では、先頭行に項目名が出力されます。

  • 15列目~17列目から、入力データには「拡張性が低い」と「付けることができません」という2つのネガ表現が存在し、両方とも点数が-1であることが分かります。

  • 15列目~17列目と20列目から、「マシンは」「拡張性が低い」ことがネガティブに評価されていることが分かります。

  • 「拡張性」という単語が「性能」という分類でネガポジユーザー辞書に登録されている場合は、4列目が「拡張性」の行の21列目に「性能」という文字列が出力されます。

  • 結果の使い方について詳細は、“4.4.1.1 ネガポジ評価結果の使用方法”を参照してください。