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Interstage Business Analytics Modeling Server V1.0.1 部品リファレンス
FUJITSU Software

4.4.1 動作の解説

入力された係り受け解析結果に対して、ネガポジ評価を行います。ネガポジ評価とは、評価対象の文に含まれるネガティブな表現やポジティブな表現を、ネガポジ辞書に基づいて分析し、点数化することをいいます。

参考

ネガポジ評価には、ネガポジ辞書に登録されている次の2種類の表現が持つネガポジ属性が使われます。

  • 単語

  • ネガポジパターン
    ネガポジパターンは、2語以上の単語で構成されます。
    例えば、「芸」や「細かい」という単語はいずれも、ネガティブやポジティブと評価されませんが、「芸が細かい」という表現はポジティブと評価されるパターンです。

4.4.1.1 ネガポジ評価結果の使用方法

ネガポジ評価結果は、次のように使用することができます。

入力データ中のどこにネガティブ/ポジティブと評価された表現があるかを知る

「ネガポジ種別」列がNかPの行の「分番号」列と「オフセット」列を参照すると、入力データ中の何文目の、先頭から何バイト目にネガティブ/ポジティブな表現があるかを知ることができます。

ネガティブ/ポジティブと評価された表現を取り出す
  • 「ネガポジ種別」列がNかPの行の、「ネガポジ文字列」列を参照すると、ネガティブ/ポジティブと評価された表現を知ることができます。

  • 上記に加えて、さらに「ネガポジ対象」列を参照すると、ネガティブ/ポジティブなのは何か、を知ることができます。

例えば、「画像が美しい」という文では、「美し」という形態素の「ネガポジ種別」列にPが出力されます。さらに、「ネガポジ文字列」には「美しい」が出力され、「ネガポジ対象」列には「画像が」が出力されます。これらから、ポジティブと評価された表現は「美しい」で、「画像が」「美しい」が全体的なポジティブ表現であることがわかります。

ネガティブ/ポジティブの度合いを、データや文ごとに知る

「データ番号」列や「文番号」列に基づいて「ネガポジ点数」列の数値を集計して知ることができます。

4.4.1.2 ネガポジユーザー辞書

ネガポジ評価に使用する辞書(ネガポジ辞書)には基本辞書とユーザー辞書(ネガポジユーザー辞書)があります。ネガポジユーザー辞書にはユーザーが単語を登録できます。方法については、“分析フロー設計・開発ガイド”の“ネガポジユーザー辞書をカスタマイズ”を参照してください。