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Interstage Business Analytics Modeling Server V1.0.1 システム設計ガイド
FUJITSU Software

3.2 運用の設計

本製品を使用した運用の設計を行います。

システム構成の決定

システム構成を検討します。システム構成については、“第2章 システム構成”を参照してください。

分析対象データの確認

入力データストアとなる分析対象データを確認します。
以下を使用できます。

ポイント

分析対象がファイルの場合は分析サーバに格納する必要があります。

分析結果出力先決定

出力データストアとなる分析結果の出力先を決定します。
以下のどれかを指定することができます。

ポイント

  • ファイルに出力する場合は、分析サーバ上に出力します。

  • ビルトインデータストアを使用すると、分析結果を100世代まで自動的に履歴管理することができます。なお、履歴の版数は、1~2147483647の範囲でサイクリックに採番されます。

  • 出力データストアは一つの分析フローに複数配置できます。その際、出力先はデータストアごとに選択することができます。

ポート番号の設計

本製品が使用するポート番号の一覧を、“付録B ポート番号”に記載しています。導入する環境を考慮して、使用するポート番号を設計してください。

  1. 導入する環境で現在使用されているポート番号を調査します。
    現在動作しているポート番号については、以下のコマンドを実行することで確認できます。

    netstat -a -n
  2. 使用されているポート番号を“付録B ポート番号”と比較し、競合するポート番号がある場合、富士通技術員に連絡してください。

必要な資源の見積もりと準備

第4章 必要な資源の見積もり”を参照して、十分なサイズのメモリとファイルシステムを用意します。
分析サーバの主なディレクトリは以下のとおりです。

インストール先ディレクトリ

製品をインストールするディレクトリです。

Windowsインストール時にパスを指定することができます。デフォルトは以下のとおりです。

C:\Fujitsu\IBAMS

Linux以下のパスにインストールされます。

/opt/FJSVbamsr
データ管理用ディレクトリ

分析フローなどで処理したデータを管理するためのディレクトリです。
インストール時にパスを指定します。また、セットアップ時にパスを変更することができます。変更したい場合には、アンセットアップしてから再セットアップしてください。

作業用ディレクトリ

分析フローを実行するときなどに一時的にデータを格納するためのディレクトリです。
セットアップ時にパスを指定することができます。セットアップ後に環境設定ファイルを編集することで変更できます。環境設定ファイルの変更方法については、“運用ガイド”の“環境設定ファイルによる変更”を参照してください。
デフォルトは以下のとおりです。

Windows[データ管理用ディレクトリ]\tmp
Linux[データ管理用ディレクトリ]/tmp

ロールの設計

本製品では、以下のロールが登場します。

インフラ管理者

分析サーバの環境構築やバックアップ・リストア、サービスの起動・停止を行います。

分析サーバ運用管理者

分析サーバ上において、分析フローの実行制御や分析結果の管理など、分析サーバの運用管理を行います。
分析サーバ運用管理者はプレゼンテーション機能の管理者を兼任します。

分析フロー開発者

分析フローエディタを使用して分析フローを作成します。
分析フローの実行結果を可視化するダッシュボードを作成するために、分析フロー開発者はダッシュボード運用管理ユーザーを兼任します。

プレゼンテーション機能の管理者

プレゼンテーション機能の運用管理コンソールを使用して、ダッシュボードのユーザーの管理や、プレゼンテーション機能が収集した表示用の分析結果の削除処理を行います。
プレゼンテーション機能の管理者は分析サーバ運用管理者を兼任します。

ダッシュボードの運用管理ユーザー

分析フローの結果をダッシュボードにチャート表示するための各種設定を行います。
なお、本製品では、分析フロー開発者とダッシュボードの運用管理ユーザーの2つのロールを一人で兼ねる場合を想定しています。

ダッシュボードの一般ユーザー

ダッシュボードで提供された分析結果を参照します。

Linux

ポイント

Hadoop連携を行う場合のロール設計

Hadoop連携を行う場合、分析フロー開発者が、HadoopアプリケーションやPigスクリプトを開発します。そのため、分析フロー開発者は、Hadoopのジョブ実行ユーザーの権限を持っている必要があります。

参考

ダッシュボードの運用管理ユーザーと一般ユーザーは、LDAPによる認証とダッシュボードの独自認証の組み合わせでユーザーを管理します。ただし、ダッシュボードの一般ユーザーをグループ分けしないで運用する場合は、LDAPによる認証のみでユーザーを管理することができます。

分析フロー実行方法の決定

分析フローを実行する方法には、以下があります。